ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

Apple 2014年のベストiPhoneゲームを発表。最優秀ゲームはThrees!

38
Apple が2014年のベストゲームを発表した。
先日もGoogle選出の2014年最も注目されたゲームアプリ30本を紹介したが、Appleの選出は「独自性」「芸術性」「iOSの独自機能を使ったゲーム」が選ばれる傾向にあり、Googleが「今年売れたゲーム」ならば、Appleは「今年発売された中で俺が好きなゲーム」という性格の選出になる。

それでは、選出された iPhone ゲームを見ていこう。
なお、2013年のベストゲームはこちらをどうぞ→Apple Best 2013
※タイトルにリンクが付いているものは、紹介記事に飛びます。

ベストアプリ
Threes! (itunes 300円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
kazu7
Apple の選んだベストゲームは、シンプルで奥が深いパズルゲーム、『Threes!』。
発売するやあまりの面白さに続々と中毒者を生み出した熱中度(その時の詳細はこちら→パズルゲームThrees!にブレイクの兆し)もそうだが、Apple がクリエイティブを重視することを考えると納得の1位でもある。
このゲームはシンプルだったために模倣アプリが登場し、Google Playではパクリゲーが本家より先に出てヒットし、本家開発者が苦言を呈すこととなった。
また、上手にアレンジされた派生ゲーム『2048』のソースコードが公開されたため、中華系業者を中心に無料で類似ゲームが出て作者さんは本当に胃を痛めたことと思う。

そんな中で、Apple のベストゲームに選ばれたことは個人的に祝福したい。
最新作は PS4 向けになっているが、いつか App Store に戻ってきてくれますように。

関連リンク:
『Threes!』と『2048』の間にある問題。早すぎるパクり系の登場がゲームに与える影響。

次点
白猫プロジェクト (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応GooglePlay)
ss2
基本無料なのにスタミナがなく、アクションの腕がきっちり反映されるアクションRPG。
共闘プレイも楽しく、2014年で最もインパクトがあったゲームと言ってもいいのではないだろうか。
正直、下手な買い切りより面白いから困る。納得の選出。

その他のベストゲーム
Monument Valley (itunes 400円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss5
だまし絵パズルとして、全世界でヒットしたゲーム。
パズルと言うには難易度が低いが、不思議な建築物を歩む体験がとても新鮮だった。
面白い、新しい、大ヒット、と選ばれて納得の1作。

レオズ・フォーチュン (itunes 500円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
IMG_3142_R
質感を感じる美しいグラフィック、ディズニーアニメのような上質の動き、お手軽で楽しめるアクション。
海外だけで50万本以上の大ヒット作品で、日本語版は吹き替えもされた最高クラスのローカライズがなされている。
品質がいいのはもちろん、Apple が好みそうなクリエイティブで納得の選出。

ブーム・ビーチ (Boom Beach) (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss1
南の島を開放していく、1人用に舵を取ったクラッシュオブクラン。
Supercell のゲームで、広告も派手にやっていて、アプリの基本の作りも良かったので一時的には流行った印象がある。
しかし、ゲームの奥が浅いのとやることがなくなるので失速してしまった印象。
個人的にはベストには入らないかな…。

テラバトル (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss3
オリジナルのFFを作った坂口さんと、植松さんのコンビによるボードRPG。
豪華イラストレーター陣、次々と投入される有名クリエイターに、オールドゲーマーの心は鷲づかみ。
今年後半の話題をさらった作品だったので、納得の選出。

World of Tanks Blitz (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss2
戦車でオンライン対戦するPCの人気ゲーム、『World of Tanks』の簡易版。
スマホの回線でも快適に戦える上、ゲーム自体も簡略化されたとは言え十分面白く、納得の選出と言える。

Trials Go (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
rexrocket46
バイクスタントアクション、『Trials』シリーズのスマホ版。
基本無料となっていたので、その品質が心配されていたものの下手な有料ゲームよりも面白く、快適にプレイできた。
中盤以降に間延びを感じるのは残念だが、この品質に対抗できるゲームが見当たらないのも事実。
納得の選出だ。

プランダーパイレーツ (Plunder Pirates) (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
ss1
海賊島を作り上げる Rovio のクラクラ系ゲーム。
ビジュアル的にも、砦の作り方的にもクラッシュオブクランからアレンジされている点が見られて、かなりよいクラクラのフォロワーといった印象。
Apple の独自規格、Metal API に対応している良作枠ということで、納得。

TENGAMI (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
tengami4
和風の立体絵本の世界を旅するアドベンチャーゲーム。
移動速度が遅かったり、謎が分かりづらすぎたりとアドベンチャーとしてはいまいち感がある。
しかし、芸術面で大きな話題を呼んだゲームなので、Apple の選出としては納得だ。

ファームヒーロー (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss4
キャンディクラッシュのKingから出ているマッチパズル。
演出の品質は高いので、カジュアル枠と言うことで…。

アングリーバードエピック (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss4
アングリーバードのキャラクターたちが戦うターン制RPG。
延々と戦い、レベルアップ&お金で装備を調え、少しずつ道を進んでいく基本無料RPG。
バトルはそこそこ遊べて、イラストなどは丁寧なつくりだが、日本ではあと一歩足りない内容と感じた。
ただ、海外で絶大な人気のシリーズなので、それを考えれば選出は納得。

ファイナルファンタジーVI(itunes 1,800円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
screen520x924
スーパーファミコン版をベースに、ゲームボーイアドバンス)版の追加要素を収録し、グラフィックを高解像度で描き直した名作RPGファイナルファンタジーVIの移植作。
主人公を入れ替えつつ語られる群像劇のストーリー、各キャラごとに異なる特殊スキルを持っており、バトルでの使い分けも楽しい。
昔を懐かしみたい人にも、やりごたえのあるRPGを求めている人にもおすすめ。
操作がFF5と比べると不自由な点だけが残念。

FIFA 15 Ultimate Team by EA SPORTS (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss1
サッカーアプリの定番。
今年出たゲームの中ではトップサッカーゲームなので、必然の選出と言ったところか。
ただ、全アプリの中から選ぶなら、前に出た『Dream League Soccer(itunesへ)』に軍配が上がる印象。

Cut the Rope 2 (itunes 300円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
cut the rope18
指をカッターに見立て、ロープを切るパズルゲーム。
可愛いキャラクター、アクション性が高くて面白いパズルと、納得の選出。

テラリア (itunes 500円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss2
2Dのマップで素材を集め、家を建築しさまざまな装備を整えて冒険するクラフト+アクションゲーム。
クラフトゲームとしても面白いが、装備を整えてから挑むボス戦もアクションゲームとして楽しい。
iPad で遊んだ方が画面が大きくて快適だが、iPhoneでも十分遊べる。
かなりハマってプレイ日記も書いた1作。

紹介記事:
テラリア日記1日目 - ゲーキャスは テラリア を はじめた!しかし、バグですすめない!
テラリア日記2日目 - 謎の男と同棲生活が始まる。

Blek (itunes 100円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss3
キャンバスに描いた線が、その軌跡を無限にリピートして動き出す書道パズル。
筆圧まで再現した線が動く様子は、見ているだけでも楽しい。

Crazy Taxi™: City Rush (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss1
タクシーをかっ飛ばし、客を目的地に送り届けるクレイジータクシーシリーズの新作。
今作は走行ラインをを切り替えながら走るランゲームになっているが、単なるランゲームのコピーになって折らず、別ゲーとして楽しめる。
意外な選出だが、ランゲームの中で異端であることを考えればありな1作。

LINE:ディズニー ツムツム (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
IMG_1288_R
白猫、パズドラ以上に2014年の話題となった作品。
ゲーキャスのような辺境のブログでも「ツムツム、アーケード版が出る」と書くだけで1万アクセス突破する恐ろしいゲーム。
DL数ではなくて、継続してプレイしている人数で考えるとトップクラスなのではないだろうか。
面白さも十分で、納得の選出。

MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS (itunes 1,600円 iPhone/iPad対応)
monhan__r1
モンスターハンター(モンハン)の中でも完成度が高く、モンハン人気の起爆剤になった『モンスターハンターポータブル 2nd G』の移植作品。
原作よりもグラフィックが美しくなり、オンライン対応でタッチパネルでも遊べる操作性を実現。
コントローラーにも対応していて、HORIから公式コントローラーの『HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad』も発売されている。
インパクトを考えれば納得。

関連リンク:
【動画で検証】iOS版モンハン2Gのコントローラー操作を2種類のコントローラーで検証!

Monsu (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
ss2
おそらく、多くの方が「なんだこれ?」と思ったであろうゲーム。
ガチャで引いたモンスターを主役にして走り続ける2Dランゲーム。
Apple のおすすめにも選ばれるほどゲームの作りが良く、モンスター収集が楽しい作品だが、サーバーが重くてろくにプレイできない時期があり、損してしまった印象のゲーム。
今はプレイできるので、Apple が再露出の意味を込めて選出したように思える。

モダンコンバット5:Blackout (itunes 700円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
IMG_1978_R
FPSシリーズの定番。今作は賛否両論だが、なんだかんだで面白い。
課金も完全に消え去り、気持ちよく遊べる。

TouchFish™ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
ss5
ものすごくグラフィックの質が高いお魚育成ゲーム。
Metal を採用しているので、Metal 枠と言ったところか。

ロイヤルリボルト (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss2
3Dの演出が目を引くリアルタイム戦術ゲーム。
クラクラ的なバトル要素が入っており、道や拠点を整備して防衛設備を設置し、タワーディフェンスのように防御を固めて他のプレイヤーと戦うオンライン要素が追加されている。
独自の味付けがあるクラクラ系ゲームとして楽しかったので、ありな選出。

MUJO (itunes 200円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss1
モンスターとのバトルをテーマにしたマッチパズル。
ビジュアルは良いものの、面白くないという欠点が…インディー枠と言ったところか。

ディグディグ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
digdig17
ひたすら穴掘るだけの穴掘りアクション。
穴を掘っているだけなのに楽しくて、ひたすらにプレイしてしまう中毒性があった。
納得の選出。

関連リンク:
【ディグディグ依存の悪循環】カーボン爆発が気持ちよすぎてディグディグをやめられない:iPhoneゲーマーな日々
攻略!ゲームキャスト ディグディグ攻略

Kiwanuka (itunes 200円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
ss1
予言者となって人々を導くアクションパズル。
スライド操作で稲妻を呼び出してちびキャラに指示を出し、橋を作ってゴールを目指す。
パズルとしては普通だが、可愛らしいで見た目が良い。
デザインがいいので、芸術枠という印象。

いかがだっただろうか。
Googleのベストアプリの時も思ったが、ヒットゲームはほぼプラットフォームを問わずにリリースされるようになっている。
Android の個性がなくなったことを感じつつ、2014年は iOS の優位性も少し薄れたように感じる。
ただ、『XCOM』や『BIOSHOCK』などの買い切りビッグタイトルは iOS が優勢なので、Metal API を利用してさまざまなゲームが来年も出ることが予想される。
買い切りゲーマーは、相変わらず iOS 優先と思っているが…果たしてどうなるか。
それは来年が終わるまで分からない。