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HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad レビュー - さすがのホリ。iOSでPSタイプのコントローラーを使いたいならこれ。

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今日紹介するコントローラーは、HORI の iOS向けコントローラー『HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad』だ。
HORI と言えばゲームの周辺機器の老舗なので、ゲーム好きの方なら1度はお世話になったことがあると思う。
ゲーキャスはというと、アーケードスティック、ツインスティックの出来がとても良かったのでお世話になりまくっている。

そんな HORI が満を持して出した iOS 向けコントローラーについて、正直に書いていきたい。

まずは、基本的な仕様から。
HORIPAD は、PS4のコントローラーの形状に近いエクステンデット規格のコントローラーだ。
エクステンデット規格とは、十字キー、アナログスティック2本、前面ボタン4つ、LRボタンが各2つの iOS用ゲームコントローラーのこと。
対応ハードはiOS7以降のiPhone5以上、iPad mini以上、iPad 4以上となっている。
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2.0mのUSBケーブル(充電用)と、スマホスタンドが付属。
スマホスタンドは iPhone6 Plus サイズにジャストフィット。
少し安定感が落ちるが、 iPad Air 2 も立てかけることができた。
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▲スタンドの公式サイトの使用イメージ図。

サイズは154mm×68mm×105mm (幅 x 高さ x 奥行き)。
グリップ部分には丸みがあり、コントローラーのホールド感はPS4に近い。
なお、PS4のコントローラーが162mm x 52mm x 98mm (幅 x 高さ x 奥行き)なので、大きさとしても近い。
重さは170gと軽量で、コントローラーのバランスもしっかりしているので持っていて疲れない。
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リチウムバッテリーを内蔵しており、公式発表によると連続で20時間使用できる。
上部のコネクタからUSBケーブルで充電し、3時間で充電が完了する。
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使用時にはコントローラー中央左に電源ボタンで起動し、中央のブルートゥース接続ボタンでiOS端末にペアリングのサインを出す。
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▲電源が付くと、画面上のランプが光る。

その後、iOSの設定アプリを立ち上げ、Bluetoothの設定を見るとペアリングできる。
1度ペアリングした端末は、次回から電源をつけただけで自動でコントローラーと接続されるので、この操作は初回だけですむ。

さて、実際の使用感だが…PSコントローラーのようなホールド感だけあって、さすがの持ちやすさ。
アナログスティックは使いやすい位置にあり、『Steel Sries Struts』のようにほかの指と干渉することもない。
ただし、ほんの少し堅いのが気になった。普通のアクションはOKだが、FPSのエイム作業ではPSコントローラーの本家の方がやりやすいだろう。
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前面ABXYボタンはやや安っぽい触感だが操作感は上々、側面のLRボタンは押し込み感があり、滑らないので使いやすい。
十字キーは押し込み感があり、どの方向を押しているのか触感で分かる。
2014年11月28日時点では、最高の十字キーを持つ iOS コントローラーと言えるだろう。
ただ、ストロークがやや深いので格闘ゲームの連続技を出すときに微妙にやりづらさを感じた。
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今回は『Tomb Raiders』、『FINAL FANTASY III』、『MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS』、『King of Fighters '98』でテストを行ったが、いずれも快適。
家庭用ゲームが得意とは言えない自分でも、KOF98で京の鬼焼き(昇竜拳コマンド)が10回中10回成功。
ジャンプ攻撃→強攻撃→昇竜拳コマンドの連続技も10回中5回成功となった。
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▲なお、iOS8だと落ちるのでiOS7端末でテスト実施。

また、iOS端末独自の難点として、iPhone でゲームするときにコントローラー一体型にできないことが気になった。
iPhoneスタンドを使ってゲームをすると、目と画面の距離が離れるので iPhoneの小さな画面がより小さく見えてしまう。
『G550』や『Mad Catz』など、iPhoneをはめ込むタイプのコントローラーと比べると、iPhoneでプレイするときはゲームの迫力で劣る(G550は十字キーの出来が悪いので操作性の面できついが…)。

マッドキャッツのコントローラーについてはこちらを参考にどうぞ。→C.T.R.L.iMobile Gamepad レビュー

ここまで書いた特徴をまとめると、下記となる。

・ボタン配置がPSコントローラーと同じ
・内蔵バッテリーで20時間稼働
・軽い(170g)
・十字キーの反応で押している方向が分かる
・スタンドとUSBケーブル付属(アダプタはなし)

・前面ボタンはややチープ
・十字キーのストロークが少しだけ深い
・iPhoneだと一体型コントローラーではないのが気になる

正直、十字キーのストロークやアナログスティックの感触、ボタンのチープさに「本家PSからほんの少し劣化したコントローラー感」はある。
しかし、iPad で遊ぶならば現時点で最高のコントローラーの1つだ。

価格は7980円(税別)。
iOSコントローラーと考えると標準的だが、単品のコントローラーと考えるとかなり高い。
しかし、PSタイプのボタン配置でつ買いやすいコントローラーはこれだけなので、PSコントローラー派の方はこれが現在最適のiOSコントローラーと言って良さそうだ。

ゲーキャス的に点数をつけるならば、家庭用コントローラーも含めた基準で考えると評価2.5、iOSのコントローラーとしては3.0と言ったところか。
ともあれ、ようやくゲーム機並みに使いやすいコントローラーがiOSにやってきたのは喜びたい。

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