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iOS用コントローラー SteelSeries Stratus Wireless Gaming Controller 最速レビュー 〜昇竜拳コマンド、できました〜

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本日、海外サイトが軒並み絶賛していた iOS用無線コントローラー、SteelSeries - SteelSeries Stratus Wireless Gaming Controller(以下、Stratus)が日本のApple Store限定で電撃発売された。
価格は8,480円とお高めだが、果たしてその価値はあるのだろうか?

結論から言うと、Stratus は十字キーと4つボタンが使いやすく、格闘ゲームの連続技も出せた。
完璧とは言えないが、ゲーマー待望の「使える」コントローラーだ。
それでは、早速 Stratus の使用感などを解説していこう。

製品にはコントローラーと充電用のUSBケーブル、そして持ち運び用のふたが付属する。
コントローラーには十字キーとアナログスティックが2本ついており、ボタンはスタートボタン、ABXYの4つボタン、RLボタンが2つずつで合計9ボタンある。
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コントローラーはとても小さく、縦横の大きさはiPhone5程度。
厚さもiPhone5の3枚分程度で、とても軽い。
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ふたを装着するとケース前面が守られ、持ち運びしてもアナログキーが折れることはない。
サイズが小さいので、ケースをつけて鞄に入れ、簡単に持ち運びできる。
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▲コントローラー使用中はコントローラーの背面に装着し、ホールド感アップに貢献する

右側面にパワースイッチがあり、ONにして使用する。最大充電時で10時間連続操作が可能だ。
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こちらは手前のアップ。
この穴にUSBケーブルを差し込んで充電する。充電しながらゲームをプレイしても、ケーブルは邪魔にならない。
空の状態からバッテリーを満タンにするまで、1時間半程度かかった。
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背面にはペアリングボタンがあり、長押ししてiPhoneとBluetooth接続する。
2度目以降の接続は、パワーONにしたときに自動で行ってくれる。
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と、付属機器やスイッチ類を説明したところで、お待ちかねのコントローラー使用感を書いていこう。

コントローラーはそこそこ持ちやすい。
ホールド感はPS4やXBOX360や、大きな握りのあるコントローラーには及ばないが、この辺りは小さいので仕方ないところか。

十字キーとアナログスティックはちょうど良い位置にあって使いやすい。
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▲手が大きい方には使いづらいかもしれない。成人男性の標準サイズなら問題ないと思う。

実際に King of Fighters 97' で試したところ、あまり格闘ゲームが得意でない自分でも5回連続でアルゼンチンバックブリーカー(ヨガフレイムコマンド)が出せた。
ジャンプ攻撃→強パンチ→昇竜拳コマンドは、やや成功率は低いものの出せた。
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超必殺技などの連携は、プレイヤーの腕がへぼいので出せなかった(ストシリーズ派だったので、KOFの連続技が上手くでない…)。
強いて十字キーに難点を挙げるのならば、斜めを押しているときに「斜めに入っている感覚」がフィードバックされないところだろうか。
しかし、十分使いやすいと言える範囲だ。

全面の4つボタンは押しやすく、ボタンの反応も良好。
十字キーで移動しながらジャンプボタンを押す操作が失敗することはなく、Dokuroのようにボタンを多く必要としないゲームはゲーム機と変わらない感覚でプレイできる。
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しかし、アナログスティックの遊びが小さいので、左右のアナログスティックを内側に倒すと干渉してしまう。
ここは大きな欠点だが、2つアナログスティックが必要なゲームは少ないので大きな問題は起きないだろう。

コントローラー上部にはL1、L2、R1、R2の4ボタンがある。
LRともにボタンを1つずつしか使わない前提ならば普通に使える。
しかし、ボタンの配置が窮屈なので4つのボタンを全部使おうとすると辛い。
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全体を見ると、完璧とは言えない。
LRを全ボタン使用するのが厳しかったり、アナログキーが干渉する位置にある。
しかし、スマホ向けで多くのボタンを要求されるゲームは少ないので、大きな問題にならないはず。

つまり、スマホ向けゲームをするうえではかなり使いやすい。

特に格闘ゲームでも使える十字キーは大きな魅力だ。
ロジクールのG550パワーシェルコントローラーではプレイしづらかったゲームも、Stratusならば快適にプレイできる。
G550では強く押し込まないと十字キーが反応しなかった『ナムコアーケード』も、普通にプレイできる。
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iPadにも対応しているので、スタンドに立ててゲームをすると小さなテレビでゲームをプレイしているのと変わらないプレイ感覚になってくる。
このコントローラーならば、ほとんどのゲームが快適にプレイできるはずだ。
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さらに、意外なことにiPhoneとも相性が良い。
少し悲しい絵面だが、iPhoneを地べたにおいて『聖剣伝説 Rise of Mana』をプレイしてみたところ、画面が遠くなるマイナスよりも、操作しやすいプラス面の方が圧倒的に大きかった。
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G550よりも操作しやすく、「これでプレイすると敵の攻撃が避けやすい」「アクションしている感覚がある」という気がした。
コントローラー1つで、面白さがここまで変わるとはまったく思っていなかったので、思わぬ発見だ。
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ただし、このゲームは同時に、コントローラーの抱える問題点も教えてくれた。
ゲームが完全コントローラー対応ではなく、一部の操作ができないのだ。
例えば、合成画面は画面をタッチしないと進まない。
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聖剣伝説以外にも、コントローラーだけでは進まず、要所要所で画面をタッチしなければいけないゲームが多く見受けられた。
コントローラー対応が中途半端なゲームを見ると「コントローラーはマニアがプレイするためのアイテムだな」という印象はぬぐえない。
なので、誰にでもおすすめする状況ではないと感じている。

しかし、あなたがかなりマニアならば問題ない。
コントローラーでプレイすると対応ゲームがより楽しくなる。
特に移植ものゲーム、アクションゲームを好んでプレイするゲーマーなら、Stratusは必携のアイテムになるだろう。

ついに操作性良好なコントローラーは発売された。
あとはゲームが対応するだけだ。

現段階で販売店舗はApple Store 銀座店、渋谷店、名古屋栄店だけだが、入荷量が少ないようなので気になる方は即座にゲットした方が良いだろう。
ストアの店員さんと話をしたところ、「売り切れるかも」とはっきり言われた。
4月上旬からApple Online Storeでも販売されるので、多少待てる方はオンライン販売を待とう。

対応機種について:
「公式で対応が発表されているiPhone5/5c/5、iPad4以降、iPad mini以降、iPod touch 5G以外では、iOS7でも「この機器は使えません」と表示されて使用できないので注意しよう。」

関連リンク:
G550コントローラー対応ゲーム一覧(iOS共通コントローラー規格なので、対応ゲームは同じ)

アプリリンク:
NAMCO ARCADE (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
THE KING OF FIGHTERS '97 (itunes 400円 iPhone/iPad対応)
Dokuro (itunes 300円 iPhone/iPad対応)