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評価9

面白かったが、二度とこんな原作付きゲームは出ないで欲しい悪魔的アプリ『カイジ闇の黙示録』レビュー。課金して、ランキング上位まで駆け上がったプレイヤーが見たもの

カイジ闇の黙示録 (App Store 無料)「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ」主人公、遊戯の名台詞も懐かしい『遊戯王マスターデュエル』が突然にリリースされて世間が沸いたのが1月19日。しかし、本当の“闇のゲーム”は遅れてやってきた。本日1月20日、App Store 向…

オープンワールドで面白くなったパズル『A Monster Expedition』レビュー。橋を架け、かつて栄えた人間文明のなごりを見て回ろう

A Monster's Expedition (App Store Apple Arcade / Steam 2,050円)かつて、人間と呼ばれる存在が地上にいた。人間たちは非効率的で、奇妙な文明を築いていたらしく、その遺物を展示する博物館は大人気。今日もまた、博物館には見学者がやってくる……。本日紹…

イエス、宇治シティ! 京都は宇治市が公金を注いで製作したバカゲー『宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~』レビュー

昨今、ゲームを規制する県や自治体が話題になるが、ゲームを規制する自治体もあれば、活用する自治体もある。2017年、京都の宇治市では地域プロモーションとして『宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~』というゲーム風動画(上掲載動画)を公開して話題となっ…

『創世のエル ~英雄の夢の終わりに~』レビュー - 勇者よ、お前はこの腐りきった世界を救えるか!世界を救う意味を問う、王道RPGの先を描く1作

われわれは、本当にゲーム世界を救うべきなのだろうか?これまで多くの巨悪を倒してきた。竜王、バラモス、エクスデスにガノン……多くの戦いを経て、多くの世界を救ってきた。 しかし、本当に巨悪を倒した後の世界は幸せだったのだろうか? なぜ、世界を救う…

荒廃した王国に残る騎士を集め、魔王と戦うシミュレーションRPG『アンノウンナイツ』レビュー。スマホに最適化されたダークファンタジー版『FTL』ならこれ

最初、私に忠誠を誓ったものは優れた戦士であり、火の呪いにかかった狂人であった。荒廃した王国を救うため、あなたに忠誠を誓う騎士団を結成して旅するダークファンタジー・シミュレーションRPG『アンノウンナイツ』が面白い。難しいゲームなのだが、何度も…

『弾幕月曜日黒』レビュー:スマホのシューティングに物足りなさを感じていた皆さん。あなたが求めていた弾幕はここにあります

お盆です。お盆と言えば…… そう、弾幕ですね。プレイヤーを速やかに黄泉へと送る、圧倒的で美しい弾幕が彼岸花のように咲き乱れる、玄人向けの弾幕シューティングが先日の水曜日に公開されました。『弾幕月曜日黒』です。

『Hyper Light Drifter』レビュー。好きなように戦い、自由に歩き回り、気の向いたときにボスと戦う異世界の旅。

Hyper Light Drifter (itunes 600円 iPhone/iPad対応)「SFC『ゼルダの伝説』の探索と『ブラッドボーン』のバトルを足して2で割ったようなゲームがあるから、やって欲しいんだ」私に『Hyper Light Drifter』をすすめた知人は、たしかそんなことを言っていた。…

極限まで煮詰めた高濃度アクション&育成RPG『アーチャー伝説』レビュー。スマホ向けのディアブロって、これでよかったのか。

最近、ゲームをを遊んでいると『アーチャー伝説』というアプリの広告動画をよく見る。広告を出しているアプリというと、ゲームと関係ない内容だったり、遊んでみるとどこにでもあるクローンゲームだったりと警戒している方も多いと思うが(というか私がそれ…

スマホだから楽しめるハード・ローグライクアクション『ReversEstory』レビュー。ランダム装備ビルド、アクション、物語、すべてそろった逸品。

“スマホ縦持ち・1本指”で、こんな素晴らしいアクションが楽しめるなんて、このゲームが出る前は思ってもいなかった。これは、本当の気持ちだ。ゲーム機的なアクションゲームはコントローラー前提の設計のため、タッチパネルで遊びづらい。だから「スマホゲー…

あと1ヶ月、次を建てたら…で、結局やめられない。カリブの島を発展させる中毒箱庭ゲーム『Tropico』レビュー

舞台は20世紀の冷戦時代。カリブ海に浮かぶ島国の大統領になり、何もない島を発展させるゲーム『Tropico(トロピコ)』。民主化したばかり島は政情不安定で、国内は複数の派閥が異なる要求をしてくるし、外を見ればアメリカとソ連が島を虎視眈々と狙っていて…

プログラムの思考力を試し、伸ばす理系パズルゲーム『7 Billion Humans』レビュー。最適化・美しいコードの沼にハマれ

久々にどえらくゲームにはまって、1晩でクリアしてしまった。というか、今もってゲームがやめられない。現役プログラマ、もしくは過去にプログラムに触れて楽しんだ・仕事にした経験があるプレイヤーにとって、『7 Billion Humans』は最高のパズルゲームだ。…

ロンドンのデザイン会社が作り上げた”所有欲を満たす”ミニチュアゴルフゲーム『Alphaputt』レビュー。目と耳を見たし、遊んで楽しい極上アート

ロンドンに拠点を構えるデザイン会社、sennep から、アルファベット26文字をモチーフとしたデザインのホールを回るパットゴルフゲームが登場した。その名は『Alphaputt』。すべてのホールに異なるテーマがあり、まず見るだけで楽しい。さらに、異なる音とギ…

温暖化で行き場のなくなったシロクマがもだえ、悲しみ、死んでゆく。人間の罪を訴える狂気の作品『氷がない...。』

地球温暖化の影響で、21世紀半ばにはホッキョクグマの生息数は今の3分の1にまで減ってしまうだろうと言われている。ホッキョクグマのエサが減り、餓死してしまうというのだ。そして、そんなホッキョクグマの気持ちを知るため、ホッキョクグマもだえ、悲しみ…

マップを歩いて、探索して、ボスは苦戦して倒す。ただ面白いだけの探索アクションをスマホで遊べる『Grimvalor』レビュー

世の中には、ただ面白いだけのゲームというモノがある。マップが気持ちよく移動できて、探索して発見にニヤリと笑み、ボスには苦戦して楽しめる探索アクションゲーム、『Grimvalor』がそれだ。ひたすらゲームの土台がよくできてていて楽しい。それだけだと、…

ガチャ課金とゲーム機のような手応えを両立。奇跡のファンタジー生活RPG『ファンタジーライフオンライン』レビュー

ファンタジー世界の住人となり、剣士や鍛冶屋、釣り人など12の生き方を自由に選んで生活するレベルファイブの人気RPG『ファンタジーライフ』のスマホ版、『ファンタジーライフオンライン』(FLO)がついにリリースされた。開発期間は延期を重ねておよそ3年。…

古典ホラーを磨き上げた恐怖体験『Forgotten Memories Definitive Edition』レビュー。光と闇、そして狂気をまとった廃病院が手元に

2015年に発売されるや、「ゲーム機に匹敵するスマホ最高のホラーゲームの1つ」として各所で取り上げられたホラーゲーム『Forgotten Memories』(当時の記事)。その後、高評価を得た本作はゲーム機に移植するための作業が進められていたが、移植が中断され、ゲ…

あと1回…が止まらない。魔王さま理想のダンジョンを作るSLG『ダンジョンメーカー』レビュー。美少女ドット絵モンスターに釣られて遊んだ先は沼だった

時間というのは、溶けるもの。魔王となってダンジョンにモンスターと罠を配置し、勇者を迎撃するライト戦術ゲーム『ダンジョンメーカー』はまさに“時間を溶かすゲーム”だ。美少女モンスターのドット絵が可愛くて手を出してみると……そこにあるのはランダム報…

大逆転『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』レビュー。2作分の物語を完結する快感

『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』は幸せな作品である。明治時代の日本と倫敦(ロンドン)を舞台に、弁護士として活躍する大法廷バトルゲームの2作目……なのだが、これは実質的に1作目の『大逆転裁判―成歩堂龍ノ介の冒險―』の完結編だ。最近では「1作目…

見たこともない伝承の世界に足を踏み入れ、”知らない”を体感できる『The Mooseman』。ゲームは、これだからやめられない

ゲームは非日常への入り口であり、ゲームを触ることは未知の世界を旅して楽しむことでもある。少なくとも、多くのゲームにその要素はあると思っている。その旅という意味において、私の好みに完全に合致したゲームが『The Mooseman』である。未知の土地をお…

それは謎解きを通じて神秘の世界を見る旅。脱出ゲーム『The Room: Old Sins』レビュー

精巧な3Dグラフィックで作られた物体の仕掛けを探り、その秘密を明かす脱出ゲームシリーズ最新作『The Room: Old Sins』の日本語版がついに発売された。今作ではシリーズ通じて評価されているグラフィックは強化され、メカニカルな機構はさえわたり、ゲーム…

ゲームを支配する静かな狂気。謎解きがプレイヤーに狂気をもたらす脱出ゲーム『Rusty Lake Hotel』レビュー

まだ『Rusty Lake Hotel』をプレイしたことがない人は幸せだ。なぜなら、これから『Rusty Lake Hotel』をプレイできるからだ。本作は保養地のホテルでゲストを“もてなす”謎解き脱出ゲームだが、戸棚にも扉にも鍵がかかっている奇妙な謎を解くアレとは別次元…

ソーシャル時代だから楽しめるRPG『妖怪惑星クラリス』。ネットの悪意を飲み込んで生まれたもの。

アプリをダウンロードすると、そこは異世界だった。日本の主流から大きく外れたデザインの……いや、クソコラのようなキャラクターが闊歩し、「珍ポ」や「マ○コー」などのテキストやキャラクター名、ボイスが飛び交う。Appleの審査を通ったことが信じられない……

物語を読み進める“仕掛け絵本パズル”『Gorogoa』レビュー。読むように進むゲームという新しい体験

子供の頃、仕掛け絵本にはまった記憶はあるだろうか。ページに穴が開いていてほかのページと重ねられたり、折り曲げて他のページとつなげられたり、ページとページを越えた仕掛けを用意して、物語を語る絵本のことだ。『GOROGOA』は仕掛け絵本のような仕組み…

それは体感する物語。プレイヤーの死すら物語に組み込まれたアクション『INSIDE』レビュー

『INSIDE』は、『LIMBO』を開発したPlaydeadが2016年に発売した作品である。 Playdeadは密度の高いゲームプレイを掲げ、約6年間の開発期間を使って最高に凝縮された5時間のゲームを作りだした。プレイ1時間あたり1年以上の製作期間を使ったその成果は……間違…

30秒で最高のスリルを味わえるロケット発射ゲーム『Space Frontier』レビュー。1位になるんだ…2位じゃダメなんだよ!

なんだかんだ言って、博打は楽しい。「狂気の沙汰ほど面白い」とは福本伸行さんの麻雀漫画『アカギ』で使われていたが、何かを賭けてギリギリの勝負をするのはシンプルに楽しいのだ。しかし、ギャンブルで身持ちを崩すのは良くないから、私にとってはゲーム…

最高の発見を何度も体験するパズル『The Witness』レビュー。美しき孤島で見るものとは?

パズルは発見の連続だ。そして、パズルで最も気持ちよい瞬間が発見した瞬間とするなら、『The Witness』以上にその瞬間を提供するゲームはないだろう。『The Witness』は、3Dの美しい孤島を自由に歩きながら、島にちりばめられた“一筆書きパズル”を解き続け…

『YANKAI'S PEAK.』レビュー - ピラミッドの頂点を操る神秘のパズル。2017年ベストパズルゲームはこれで決まりか

パズル好き……いや、腰を据えて遊べるゲームを探しているなら手を出してみるべきゲームが登場した。神秘的な空間の中でピラミッド(三角錐)を動かし、正しい位置に配置するゲーム『YANKAI'S PEAK.』である。本作は荷物を所定の場所に動かす古典パズル『倉庫…

『アントールの犬』レビュー - 僕の横には、いつも犬がいた。犬と人生をともにする意味と幸せとは?

これは、人生の一部を犬とともに過ごしたことのあるアナタのためのゲームだ。『忠犬ハチ公』や『盲導犬クイール』など人間と過ごした犬を主人公とした物語は多いが、犬が一生を終えても人は生きる。現実に、我々の人生は犬と別れても続くのだ。今日紹介する…

『Missileman』レビュー - 始まりから終わりまで、プレイヤーの上達に報い続ける極上シューティング

これだよ、これ!俺は、こんなゲームを待っていたッ!プレイして楽しくて、上達するともっと楽しくなる。何回もプレイしても緊張感が薄れず、短時間で燃え尽きるほど楽しめる!確かにそういったゲームは理想だが、実際に目にすることは少ない。だが、ここに…

線路を引いて、客を運んで、効率的な路線図に見惚れる。鉄道パズル『Mini Metro』レビュー

次々と増える運送需要に対して、限られた資材で鉄道網を敷き、運送する「電車パズルゲーム」が『Mini Metro』だ。線路を引いて電車を走らせるだけのシンプルな内容ながら、電車の経路は無数にあり、機能的に輸送を考えれば奥の深さは無限大。そしてチャレン…