ロンドンに拠点を構えるデザイン会社、sennep から、アルファベット26文字をモチーフとしたデザインのホールを回るパットゴルフゲームが登場した。
その名は『Alphaputt』。
すべてのホールに異なるテーマがあり、まず見るだけで楽しい。さらに、異なる音とギミックがあって聞いても遊んでも、愉快な気持ちになる。
sennep の哲学「シンプルで美しく、人間の感情に訴えるデザイン」を完全に体現したデザインアプリで、完全に好みにハマってしまった。この良さを、多くの人に味わってもらいたい。
ゲームを起動したら、まずはプレイ人数とツアーの「単語」選択(自分で入力することも可能)を選択する。
ツアーで回るホールは、最初に選んだ「単語」と連動している。例えば「ACE」を選べば A と C と E の3ホールを回るツアーが始まるわけだ。
で、実際にツアーが始まるとホールが素晴らしく作りこまれていて感心してしまう。これはもう、動画を見てもらった方が早い。魅力しかない。
始めてしばらくは、鑑賞するだけで時間が過ぎるほどよくできている。
アルファベット型のコースで遊ぶAlphaputt、ここ最近で最高の掘り出し物。単にコースの形が違うだけでなく、ーSなら寿司、EならEscape(脱走)と単語を元にギミックが作られていて、全てのホールがミニチュアのセットのよう。しかも面白い。買って損なしhttps://t.co/lMuxuTpWgd pic.twitter.com/gmRFYszgMy
— ゲームキャスト (@gamecast_blog) 2018年11月10日
こういったゲームはアート一辺倒になりがちだが、『Alphaputt』は遊んでみるとゲームとしても楽しくて驚く。下のホールは、 A の Airport (空港)。
単に A の形をしているだけでなく、滑走路から飛行機が離陸し続け、BGMや環境音もステージ専用に用意されていて、その様子はさながら「動くミニチュア」。
▲画面を二本指でタッチしてドラッグすると、回転させることも可能。
ゲームシステムとしては、引っ張り操作で打つ方向と力の強さを決め、指を離してボールを転がす王道パターゴルフなのだが……とにかくギミックが豊富で飽きない。
空港ホールでは、離陸する飛行機を避けてボールを打たなければいけないし……。
▲画面のどこを触っても引っ張れる。
Sushi(寿司)ホールでは、回転寿司が回りまくってボールを阻むので、寿司の皿を縫うようにレーンにボールを投げ込む必要がある。
Loop coaster(ループコースター)ホールでは、コースターを利用してボールを運んでもらうが、勢いをつけすぎないように発射速度にも細心の注意が必要となる。
▲ジェットコースターの音や動きにも注目
Dodge ball(ドッジボール)ホールではボールを打つたび、周囲のボールがプレイヤーめがけて襲い掛かってくる。これを制するパズル的な思考が要求される。
すべてのステージに独自のギミックがあり、独自のビジュアルと音がある。目にも、耳にも楽しい。
ゲームとしても必ずホールインワンできる道筋があり、1人プレイではその道を探る喜びがある。駆け引きとか、強烈なやり込みはないが、十分遊べる。
▲[G]hostステージは幽霊を避けるゲームに
ボリュームとしては26ホールと少なめだが、ホールそれぞれの質が高く、デジタルプラモデルゲーム『Monzo』のように所有の満足感がすごく高い。
良質なデジタルミニチュアを目と耳で楽しみ、最後にホールインワンを目指して楽しく遊べる。
これが完全に私の好みにはがっちりハマって、8割ぐらいのステージはホールインワンするまで遊びきって、終わっても iPad から削除できなくなってしまった。
この手のゲームが好きなら……特に iPad を持っていれば皆さんぜひ、このゲームを遊んでみて欲しい。価格以上の満足感を得られるはずだ。
概要:
アルファベットをモチーフとしたステージを見て楽しみ、遊ぶこともできるゴルフゲーム
評価:9(すごく面白い)
おすすめポイント
ミニチュアを鑑賞するように楽しめるステージ
ホールインワンを目指すと結構楽しい
気になるポイント
iPhoneだと画面が小さめ(評価はiPadのもの)
成績の記録機能がない(欲を言えばリプレイも欲しい)
アプリDL:
Alphaputt (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
開発:sennep games(イギリス)
HP:https://sennepgames.com/
レビュー時バージョン:1.0.3
課金:なし
ライター:ゲームキャスト トシ
動画: