ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

C.T.R.L.iMobile Gamepad レビュー - iPhone向けコントローラーの本命。付属アームが使いやすくて病みつき。

bravefrontier_bariura_2
XBOX360風のiOS向けコントローラー、『C.T.R.L.iMobile Gamepad』を紹介する。
このコントローラーは、ゲーマー向けのゲーム周辺機器を作り続けているメーカー、Mad Catz製品で、すでに Android 向けにリリースされている製品の iOS版となる。

このコントローラーは抜群の完成度で、2014年11月28日時点では iPhone用コントローラーの中でも本命と言える素晴らしい製品だ。

まずは、基本的な仕様から。
C.T.R.L.iMobile は、XBOXコントローラーに近い形状を持つエクステンデット規格のコントローラーだ。
エクステンデット規格とは、十字キー、アナログスティック2本、前面ボタン4つ、LRボタンが各2つの iOS用ゲームコントローラーのこと。
対応ハードはiOS7以降のiPhone5以上、iPad mini以上、iPad 4以上となっている。
madcatz_r02

サイズは155mm×110mm×60mm(幅 x 高さ x 奥行き)。
重量は275g(電池込)。
XBOX360のコントローラーよりも厚ぼったく、手が小さい方はには辛そうだ。
だが、平均的な男性の手のサイズなら十分持てるだろう。
madcatz_r03

このコントローラーの小型版、『Micro C.T.R.L.i Mobile』については、別記事で紹介するが、参考までに Micro(左)と C.T.R.L.iMobile(右)の比較写真を掲載する
Micro の方が小さいため、ホールド感は一段上と感じた。
また、その他にもアーム部分の角度と価格(Microの方が安い)が異なる。
madcatz_r07

背面には電池を入れる場所がある。
乾電池2本で30時間駆動するとのこと。
madcatz_r01

単体のコントローラーとしても使えるが、付属のアームと取り付けると iPhone を挟み込んで携帯ゲーム機のように使える。
iPhoneをつかむとさすがに重いが、重量のバランスは悪くない。
アームの角度は調整できないものの、少し斜めに角度が付いているので画面は見やすかった。
madcatz_r10

アームはゴムに覆われていて、スマホを挟んでも傷つける心配はない。
iPhone 4sから、iPhone 6 Plus のサイズまでしっかりホールドできる。
madcatz_r08

アームはコントローラー上部に付属の手回しネジで固定する。
そのため、かなり安定感は高かった。
madcatz_r09

使用時にはコントローラー手前の電源ボタンで起動し、中央の上のブルートゥース接続ボタンでiOS端末にペアリングのサインを出す。
その後、iOSの設定アプリを立ち上げ、Bluetoothの設定を見るとペアリングできる。
1度ペアリングした端末は、次回から電源をつけただけで自動でコントローラーと接続されるので、この操作は初回だけですむ。
bravefrontier_bariura_r1

実際に使用してみると、「ああ、XBOX360のコントローラーだな」と言った感じ。
ゲーム機でも人気のコントローラーだけあって、とても自然に使える。
アナログスティックはやや堅めでFPSのエイムは少しやりづらいが、全体としては十分操作しやすい。
HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad』と同程度の使い心地。
madcatz_r05

十字キーは合格点。
ただ、ゲーム機のコントローラーと比べると、押し込んだ感覚のフィードバックが弱めなので触感だけで押している方向が分からなかった。
madcatz_r06
▲短所という程ではないが微妙に滑りやすい感じもあるので、気になる方もいるかもしれない。

前面ABXYボタンはかなり安っぽい触感だが操作感は問題なし。
側面ボタンはL1R1がボタンになっており、L2R2はトリガーとなっている。XBOX360コントローラーよりも触感が軽いが、押しやすくて好感触。
madcatz_r04

今回は『Tomb Raiders』、『FINAL FANTASY III』、『MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS』、『King of Fighters '98』でテストを行ったが、いずれも快適に動作した。
家庭用ゲームが得意とは言えない自分でも、KOF98で京の鬼焼き(昇竜拳コマンド)が10回中10回成功。
ジャンプ攻撃→強攻撃→昇竜拳コマンドの連続技も10回中4回成功となった。
horikon_1

プレイ中に感じたのは、「アーム便利!」ということ。
アームでプレイしていると、本当に携帯ゲーム機のような手軽さで遊べる。
もちろん、アームを外せば iPad 向けコントローラーとしても使える。
電池式だが、価格は5,980円(税込6,458円)と iOS コントローラーの中では安めなのも嬉しい。

ここまで書いた特徴をまとめると、下記となる。

・ボタン配置がXBOX360コントローラーと同じ
・付属の iPhone アームを使うと携帯ゲーム機感覚で遊べる
・価格は6,458(税込)
・乾電池で30時間稼働

・ABXYボタンは安っぽい
・大きいので手が小さいと辛い

『C.T.R.L.iMobile Gamepad』は、細かい作りを見るとXBOX360のコントローラーをわずかに劣化させたような印象を受けるが、操作感は十分合格点。
さらにiPhone向けの拡張としてアームが付属していてとても便利だ。
正直、スタンドにiPhoneを置いてプレイする生活には戻れないと感じている。
このコントローラーを試すまでは「PSコントローラーに慣れているので、ホリのゲームパッドだな」と思っていたが、今では「ホリのコントローラーにアームがあれば!」と思うほどである。

ホリのコントローラーについてはこちらを参考にどうぞ→HORIPAD WIRELESS for iPhone/iPad レビュー

ゲーキャス評価で言うと、3.5(かなり良い)と言ったところか。
手の大きさがネックでなければ、iPhone向けのコントローラーとしてはこれをおすすめしたい。

購入はこちらから。
C.T.R.L.iMobile Gamepad Black(AppBank Store)
C.T.R.L.iMobile Gamepad Black(Amazon)