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Blek レビュー - 線が生き物のように動き出す、独創的な書道パズル。

Blek (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
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Blek はキャンバスに描いた線が生き物のように動き出す、アーティスティックで独創的なパズルゲームだ。
少し前のゲームだが、国際モバイルゲーム賞で Excellence in Innovation(革新的) 賞をとっていたので本腰を入れてプレイしてみると…確かにこれは独創的で素晴らしい。

日本の書道に影響を受けたという線の動きは、強弱や止めはねを繊細に意識していて躍動感たっぷり。
見ているだけで面白い。
型にはまったクリア方法もなく、想像力を刺激されるパズルゲームたった。

ゲームの目的は、指で線を描いて画面のカラーボールをすべて通過すること。
ただし、カラーボール上に直接線を描くことはできない。
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画面上の黒い点とカラーボールを通らないように線を描き、画面から指を離すと…
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指を離した位置から、それまで描いた軌跡がトレースされていく。
トレースされた線がすべてのカラーボールに触れればステージクリアとなる。
画面の上下からはみ出すか、黒い点に触れるとゲームオーバーだ。
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力強く書いた場所は太く、素早く書いた場所は細く素早く、勢いまで再現された線の動きは躍動感たっぷりで、見ているだけでも面白い。
この感覚は実際に見ないとわからないと思うので、ぜひ動画で確認してみて欲しい。


「指で線を引くだけ」というと簡単そうだが、実際にプレイしてみるとわずかな指のずれが思いもよらない動きを生み出し、なかなかに難しくて苦戦する。
まっすぐに線を引いたつもりでも、微妙にズレており、そのずれが何度もトレースを繰り返して大きくなり…人間の感覚のいい加減さを思い知るだろう。

しかし、そのズレた線が動いているところを見るのがまた面白い。
そして、テンポも良いので何度失敗してもあまり苦にならない。
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パズルとしては自由な発想で解答を作り出すのが面白い反面、このゲーム独特の攻略法を閃かないと先に進めず苦戦する。
それでも、自分の描いた線が動き、パズルを解いていく様子を見るだけで値段以上の価値はあるように思う。

もちろん、パズルが好きなら迷わずおすすめだ。
自分の書いた線が動く不思議な体験をして欲しい。

最終評価:3.0(面白い)

おすすめポイント
自分の書いた線が生き物のように動く面白さ
自由な発想で遊べる

(バージョン1.2、GCドラゴン)

アプリリンク:
Blek (itunes 300円 iPhone/iPad対応)