だいぶ間があいてしまったが、ケムコRPGベストを勝手に5を決めてやる！ - メーカー特集1 ケムコ編に続くメーカー特集、スクウェア・エニックス（以下、スクエニ）編をやっていきたい。
まずは「表」面ということで、普通に良かったゲームを見ていこう。
スマホゲームにおいてのスクエニの立ち位置は「チャレンジャー」。
スマホでのスクエニはとにかく他のメーカーがやらないようなチャレンジも含めてひたすら体当たりで戦い抜いてきた猛者だ。
家庭用では大作系RPGばかりのスクエニだが、スマホではギャルゲーに音ゲー、英会話、育成ゲームにタワーディフェンスととても手広くリリースしており、完全新規のゲームも多い。
高額ゲームから基本無料まで手広く扱い、商売的にもいろいろチャレンジャーだ。
▲バカゲーもあるぜよ。
色々と思うところもあるが「大作しか出さない」ではなく、新しいものに挑戦しつつ、今までなかったタイプのキャラ物作品も作るなど、攻めの姿勢を崩さないので応援したくなるメーカーだと思っている。
▲高いとか言われることもあるけど『All the Bravest』は好き。
失敗もあるが、素晴らしいゲームも送り出しており「スクエニから新作が出た」といえばとりあえず気になる。
もともとのブランドではなく、スマホのゲームメーカーとしてそんな存在だと思う。
これからもこの姿勢を崩さず、果敢に挑戦していって欲しい、AppStoreの切り込み隊長と言える。
と、紹介したところでスクウェア・エニックスが出しているiPhoneゲームを振り返ってみよう。
まずはゲームキャストが選ぶスクエニのスマホゲームベスト5を紹介したい。
なお、これは一般性やレビューの時よりも、好みを重視している…ということをあらかじめ断っておく。
5位：ボイスファンタジー (itunes 300円)
声からキャラクターを作り出し、戦わせることができるエンターテイメントアプリ。
1人用のゲームとしては厳しいが、大勢で集まって戦わせると盛り上がる。
また、子供が楽しむゲームとしても最適。
ゲームキャストの評価はゲーマーが遊んだら…という観点が強いので評価2.5だが、本当に盛り上がるのでパーティーツールとしておすすめ。
一般層に受けたかもしれないゲームだったが、iPhone普及前に出してしまったので、伸び切れなかった感がある。
紹介記事：
レビュー:ボイスファンタジー
4位：Deus Ex: The Fall (itunes 700円 iPhone/iPad対応)
プレイヤーの選択次第で、様々な方法でミッションをこなすことができるアドベンチャーFPS。
例えば暗殺依頼を受けた時、正面から戦ってもいいし、ステルスで進んでもいい。
場合によってはコンピューターをハッキングしてロボットを操って皆殺しでもいい。
キャラクターの成長も、プレイヤーの方針で多様に変わる。
会話や世界観が大事なのだが、日本語対応がないのが残念。
何はともあれ、今後のスクエニのゲームに期待したくなる超クオリティゲームだった。
紹介記事：
Deus Ex:The Fall - 看板に偽り無し、大作タイトルをゲーム機品質でリリース
3位：FINAL FANTASY V(itunes 1,800円 iPhone/iPad対応)
ゲームボーイアドバンスのFF5をリメイクしたもので、オートバトルが高速化するようなスマホのスピード感に合わせた調節がなされている。
もともと面白かったFF5の魅力を保ちながら、きっちりスマホで楽しめるように仕上がっている。
正直、FF5までは「ああ、すごい移植をしてきたな」という雰囲気だったが、FF5は「スマホ向けFFを作ったな」という印象で、スクエニの進化を見た。
紹介記事：
レビュー：『FINAL FANTASY V』 名作がスマホ向けにきっちりリメイク。スマホFF史上最高作品。
2位：Final Fantasy III (itunes 1,600円)
FINAL FANTASY III for iPad (itunes 1,700円 iPad専用)
DS版のFF3をアップグレード移植した作品。
ゲーム自体も面白いが、FFの移植として初めてスマホの性能を活かしたアップグレード移植が行われた記念碑的作品。
3までのFFは、正直ただ操作しづらくてイマイチなRPGでしかなかったが、このFF3が売れたことでスマホのFFはアップグレード移植路線に転向した。
正直、FF/FF2/クロノトリガー/聖剣伝説2もアップグレード移植して欲しい。
紹介記事：
レビュー：ファミコンからDS、DSからiPhoneへリメイクの名作 ファイナルファンタジーIII
1位：CHAOS RINGS (itunes 800円)
CHAOS RINGS for iPad (itunes 1,000円 iPad専用)
スクウェア・エニックスオリジナルのスマホ専用RPGとして話題になったRPG。
当時「スマホのゲームはイマイチだよな」という空気がとても強いなか、この発表だけでiPhone界隈が沸いたのを覚えている。
このゲームが出たことで、iPhoneはゲームができるもの、という認識が広がったように思う。
AppStoreの歴史を語る上で外せない作品の1つだ。
敵とのエンカウントを任意にシャットダウンできたり、細切れにイベントが発生して短時間でも進行がわかるようにするなど、スマホ向けの配慮も万全（今思えば、あの当時としては本当にすごいことだったと思う）。
ゲームとしては気になるところもあったが、引き込まれるストーリーはRPGでもかなり上位。
『ケイオスリングス Ω』『CHAOSRINGS II』と続編が出ているが、1つだけオススメするならこれを選ぶと思う。
紹介記事：
レビュー: CHAOS RINGS - AppStore史に残る秀作RPG
良いゲームがたくさんあるので悩んだが、結局こうなった。
なんだんだで初代 CHAOS RINGS はiPhone3GS時代の事件と言ってもいいゲームだし、ストーリーという点で家庭用ゲームを含めても上位の素晴らしい物を持っている。
その他にもスクエニ、こんなアプリ出しています。
FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争 (itunes 1,400円)
FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争_for iPad (itunes 1,600円 iPad専用)
ちょっと画像が荒かった上、「近日アップデート」と言われていたのでアップデートを待っていたら1年以上待たされたでござる…。
なのでレビュータイミングを失ってレビューしていない。
レビュー：コミック＋ゲームに挑む挑戦作 Imaginary Range
コミックとゲームを融合させたアプリを作ろうとしていた…実は2章まで配信されているけども、3章は出ないんだろうなぁ…。
これぞスクエニのグラフィック！『BLOODMASQUE』
吸血鬼と戦うソーシャルアクションRPG。すごく気合が入っていたが、あと一歩が足りなかった感がある。
バランスというよりも、遊べる部分がライトに寄り過ぎたというか。
有料ゲームで大赤字を出した系なので多分「ブランドのない有料ゲームは作らない」という方向に舵を切るんじゃないかと心配していたり…。
レビュー：拡散性ミリオンアーサー 期待はずれの話題作
イラスト・声入り豪華ポチポチゲーの先駆者。
ゲームはいまいちだったが、スクエニブランドとイラストなどの引きで大成功した。
が、いろいろ運営がひどかった…。
メディア・業界の方へ『拡散性ミリオンアーサー』の不誠実な運営に私は怒っていますという記事は今でもたまにアクセスがある。
運営会社が変わってからゴタゴタしていたが、最近は安定し、UIのアップデートなども行われるようになった模様。
レビュー：SYMPHONICA 雰囲気も音も本格派のクラシック音ゲー
クラシックで音ゲー！？
なんというか、普通の題材で、普通にクオリティ高く作って、素晴らしかった。
レビュー：アナタ図書館 アプリの質以前に、小説がひどすぎた
小説の登場人物の名前を自分で決められる、自分が主人公の図書館…というアプリ。
その小説の酷さは一見の価値あり。
レビュー：乙女ぶれいく！ 育てている実感のない育てゲー
出た当時、超高いと思ったけど価格改定したらまあ普通になった気がする…。
ロードもすごく長かったが、最新の端末なら許容範囲だし、今やるゲームなのかもしれない。
…まずい、思い出がありすぎて終わらない。
ということで、無理やり切ってこの辺りにしておこう。
iPhoneをずっと使っている方なら、色々な思い出があるのでは？
その他、ゲームキャストで紹介しているゲームたち。
堅実に遊べる系
レビュー：FINAL FANTASY IV 3Dになって演出は格段にパワーアップ！プレイしやすさはちょっとダウン
レビュー：CHAOSRINGS II 全てが前作以上…もう褒めるしかない
レビュー：ケイオスリングス オメガ
レビュー：FINAL FANTASY LEGENDS 光と闇の戦士 あの素晴らしいFFをもう１度。
レビュー VANGUARD STORM
個性豊かな変わり種系
レビュー：Final Fantasy All the Bravest スーファミ世代直撃のFFファンアイテム現る
レビュー：DEMONS' SCORE 超豪華スタッフを前面に押し出したおバカキャラゲー！
ソーシャル出ました系
レビュー：ガーディアン・クルス 高い完成度、ゲームメーカーの心意気を感じるソーシャルカードバトルゲーム
さすがに今となっては辛い系
レビュー クロノ・トリガー
傾き＋ストラテジー？ SLIDING HEROES
曲から戦士を作るSLG ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律：完全版
クロノトリガーは、FF3のあとでスーパーリメイク的に出て欲しかった…。
黒歴史編
レビュー：星葬ドラグニル システムは良いがバランス調整が大変残念なRPG
『星葬ドラグニル オーバーコネクト』面白くないゲームはバランス調整で息を吹き返すのか？
2バージョンの差を比べるために初代を2回、修正版1回で計3回クリアしているので多分、開発者を除いたらドラグニルを一番クリアした男なんじゃないかと思っている。
ほんと、ゲーム数多かった…。
とりあえず、言いたいことは1つ。
チャレンジャースクエニ永遠なれ！
(この記事は過去にゲームキャスト トシが書いたものをGCドラゴンが修正したものです)
