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冬の静かな夜に遊びたいゲームアプリ17選。寒い夜は、きっと深くゲームに潜り込める

寒くて静かで、寂しい。冬の夜はゲームに没入できる。
切なかったり、孤独を感じたり、過去をふと振り返ったり……そんな冬の夜にぴったりのゲームを17本選んでみた。さあ、眠れない夜はゲームを遊ぼう。

暗い世界で、星の人を導く
Starman: Tale of Light (itunes 480円 iPhone/iPad対応)
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モノクロの建築物を探索する、静かで寂しいパズルアドベンチャー。
建築家出身の開発者による建物はどれも存在感抜群で、プレイヤーの目を釘付けにする。そして、なによりも光や音を駆使して五感を刺激する演出が世界のリアリティを増幅し、プレイヤーをゲーム世界に引き込み、外の世界を忘れるほどの没入感を得られる。
静かなよるにプレイすれば、クリアまで戻ってこれなくなること必至。
非日常の世界への案内。星の人を導き、スペイン建築家の手による奇妙な通路を歩く『Starman:Tale of Light』レビュー

時間が動く絵本
Flewn (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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陸を歩くクジラの物語を綴る動く絵本。
動く絵本と書いたが、動くのはキャラクターではなく時間だ。プレイヤーが指をスワイプすると、本の中の時間が経過してキャラクターが動く。アニメでも単なる絵本でもない、新しい表現を確認できる。
砂漠を孤独に旅するクジラの様子と、その結末をぜひ見届けて欲しい。
見た者を異世界に引きずり込む魔法の絵本。砂漠を歩くクジラの物語『Flewn』レビュー

お前は、何から逃げているのだ!?
Nihilumbra (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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謎の黒い影“Born”となり、虚無によって荒廃した世界Nihilumbraを探索するアクションゲーム。
時間とともに画面を虚無が覆うなか、逃げるようにBornは進み続ける。逃げ続けた先にBornは何を見つけるのか。
荒廃して生物がいなくなった世界は寂しく、冬の夜にはぴったりの孤独感を提供するだろう。
アップデートで日本語化された物語、四季をイメージしたステージ、いずれも素晴らしいのでぜひ遊んで欲しい。
レビュー:Nihilumbra 夜、静かな場所でプレイしたい雰囲気ゲー。

1年の最後の日に、問いに答えられないものは死ぬ…
Year Walk (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
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13世紀から近代まで続いたという北欧の儀式、Year Walk。
自らの未来を知るためにYear Walkを行ったプレイヤーは、奇妙な妖精達の住む森を探索することとなる。奇妙なキャラクターたち、デジタル紙芝居とでも言うべき演出、そして不穏さの混じる音楽。
すべてプレイヤーを引き込むはずだ。
レビュー:Year Walk 海外ホラー絵本調のグラフィックが魅力のアドベンチャー

幼い日の記憶が物語になるRPG
ヒュプノノーツ (itunes 基本無料 / GooglePlay)
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冬の夜は、何かと過去を思い出してしまうもの。そういった体験をゲームに封じ込めたのがこの『ヒュプノノーツ』だ。
これは夢の世界に入って、幼い頃から記憶を辿って「忘れていたもの」を探すRPG。
順番に主人公の記憶を辿りつつ、プレイヤーの選択やプレイがそのままストーリーを形作っていく感動は圧倒的。
同時に、主人公の過去を見ることでプレイヤーが大人になって忘れていた「何か」にも気づく2重構造。
無料のままでもクリア可能だが、ランダム性が強いので課金アイテムを買っておくとスムーズで良い。その価値はある。

孤独な宇宙で、まっすぐな気持ちを貫く切なさ
OPUS-地球計画 (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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ロボットのエムが、生みの親である博士のために地球を探す宇宙探索アドベンチャー。
まっすぐなエムの心と行動、理性的なAIとの判断のずれ、そしてそこから現実を予想しつつも止まらない物語を見るプレイヤー。
切ない中に達成感もある物語が体験できる。

ゲームならではの親子愛の形
サリーの法則 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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不器用な父と娘の様子を描いたパズルアクションゲーム。
アクションの内容と物語が重なるようにリンクし、多層的にストーリーを見せる演出が素晴らしい。
仕事について独り立ちした大人、子供を持つ親を狙い撃ちにするあざといほどの感動物語が味わえる。
『サリーの法則』レビュー - 父娘の愛を心深く刻む演出に涙する。ゲームでしか作れない物語

氷の住人、イヌピアットの伝承世界を体験
Never Alone: Ki Edition (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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アラスカの先住民「イヌピアット」の文化を伝えるため、ゲームメーカーとイヌピアットが協力して作ったゲーム。
そのプレイ感覚は「ゲーム」と言うよりも映画、もしくは遊べる絵本といった感じで、イヌイヌピアットの伝承世界を見る体験ができる。氷の世界で展開されるゲームは、寒い冬の夜にマッチするはずだ。
プレイではなく、アラスカ先住民の世界を見る「体験」。『Never Alone: Ki Edition』レビュー

暗闇の中を走る光になるゲーム
Linelight (itunes 240円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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本作は線で表現された宇宙通路を旅するパズルゲーム。
スワイプ操作だけで楽しめるのはもちろんだが、パズルの深いところには物語性が練り込まれており、プレイを続けることで人間の記憶を刺激して感動呼び起こすストーリー性も持ち合わせている。
ちょうどエピソードβアップデートが出て完結したので、遊ぶなら今だ。
プレイすることが感動になるパズル『Linelight』レビュー。孤独な宇宙で見るものは、プレイヤーの人生を写す鏡

壮大な廃墟に酔いしれる
Pavilion Mobile (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay/ Steam)
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壮大な廃墟を探索するパズルアドベンチャー。
手で描かれた廃墟のアートは、全てを圧倒するほどに印象的で、その中を寂しげに移動している主人公を見ていると、プレイヤー自身も孤独の中にいるような錯覚を感じる。
壮大な廃墟アートで孤独に酔うアドベンチャー『PAVILION MOBILE』

明日、世界が滅ぶとしたら君はどうする?
The End of the World by Sean Wenham (itunes 120円 iPhone専用 / GooglePlay)
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人類が滅亡した世界で、最後の1人として生きるアドベンチャー。
廃墟の中を探索するたび、在りし日の思い出が復活し、孤独だけを強調するネガティブアドベンチャー……なのだが、終わった後は現実を大事に思う心が強くなり、活力が湧いてくる不思議なゲーム。
短く遊べるので、時間のない方でもどうぞ。
人類最後の男が、終末の世界で見るものとは。『The End of the World』レビュー

オカルトホラーミステリー
ADV レイジングループ (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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冬の夜はミステリー?ならば、『レイジングループ』だ。
人と人が会話し、疑わしきものを多数決で決定して殺す『人狼ゲーム』というゲームがある。
そんな人狼ゲームのような伝統儀式を持つ村に迷い込んだ人間として、殺人事件の犯人を見つけるか、多数決で殺されるかというシチュエーションに巻き込まれる作品である。
オカルト的な殺人事件、外界から隔絶された村の秘密、それらが少しずつ明らかになっていく様子は冬の夜から朝までたっぷり楽しめるはずだ。
多数決で仲間を殺す狂気。人狼モチーフのアドベンチャー『ADVレイジングループ』レビュー

蒼く雪に閉ざされた幽霊の街
ghostpia (itunes 無料)
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記憶を失った“幽霊”たちが集まる街を舞台としたノベル。
細かく挿入されるカットシーン、可愛い見た目と裏腹に謎に満ちた不穏なストーリーが楽しめるのに、なんと完全無料。幽霊たちが住む街の寒く青い世界は印象的で、きっと記憶に残るはず。
ghostpia レビュー - 幽霊の町で記憶を探す物語。怒濤の物量でプレイヤーを引き込む豪華ノベル

静けさの中で感じる音楽
Deemo (240円 itunes iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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もはや、説明の必要もないヒットタイトル。
謎多き少女とDeemoの物語、そしてピアノが奏でる静かな音楽はベストマッチ。
レビュー: Deemo - 物悲しい世界観とピアノ曲。お互いが融合して高め合う静のリズムゲーム

音とドットの芸術
スキタイのムスメ:音響的冒剣劇 (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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ドット絵の芸術品と呼ばれ、絶賛されたアドベンチャー。
ドット絵の美しい自然世界に目を奪われるが、“音響的冒険”の名の通り効果音や音楽にも非常にこだわって作られており、ゲームの世界にリアリティがある。
ちょっと閃きが必要なパズル、後半に進むほどにプレイヤーの心をむしばむ厳しいゲーム展開も魅力。
静かな夜は、ノイズなしにこの“音響的冒険”を楽しむにはもってこいだ。
レビュー:スキタイのムスメ〜音響的冒険〜 ドット絵とリアルな音、素晴らしい演出が織りなす芸術

辺獄を彷徨う体験
LIMBO (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
LIMBO
危険だらけの辺獄を彷徨い、妹を探すアクションパズルゲーム。
世界は白黒で、BGMはほとんどなく、効果音や自然音のみ。昔の映画を見てるような雰囲気を感じる世界は没入感抜群。
もはや古典に近い作品とはなっているが、まだ遊んでいない方はぜひ試してみて欲しい。
『LIMBO Game』世界300万本のゲームはiPhoneでも面白いか?

以上。
他にも候補があれば、ぜひコメント欄に書いて欲しい。