STG部門は、ゲーム内容の違いを考慮して3D部門(FPSやTPS) と2D部門に分けて表彰する。
選考基準はスマホならではのゲーム内容やオリジナルの新作、尖り具合を重視し、移植物は評価を少し落として考えている。
ゲームタイトルにリンクがあるものは、すべて紹介記事へ。
3Dシューティング部門
Mad Bullets (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
西武開拓時代の街を舞台に、荒くれ者どもを撃ち続けるガンシューティングゲーム。
エンドレスに街を歩き、最終スコアを競うアーケード的な作りになっている。
荒くれ者どもを撃ち倒すだけでなく、樽や馬車などの背景も破壊しまくってスコアを稼げるのが楽しい。
グラフィックも演出も良く、アーケード世代ならぜひ間違いなくハマる.
広告は出るがプレイに支障はなく、200円で広告解除もできる。
2位：BIOSHOCK (itunes 1,100円 iPhone/iPad対応)
科学の力で進化し、狂った人間たちが徘徊する海底都市ラプチャーを巡るホラーFPS。
常に聞こえる薄気味悪い音、海底に閉じ込められた閉塞感、海底都市に囚われた人々の狂気のストーリー……アドベンチャーゲーム好きならきっと満足できる舞台が整っている。
初期は外国語のみの対応だったが、アップデートで日本語字幕に対応してストーリーも楽しめるようになった。
スキルを使い分けて戦ったり、怪物をおびき寄せて同士討ちさせたりと幅広い攻略方法があり、ゲームとしても楽しめる。
iPadで遊べば画面も（家庭用に劣るが）きれいで、コントローラーにも対応していて快適に遊べる。
家庭用で未プレイの方は、ぜひ遊んでみて欲しい。
移植物という点、iPhoneでは画面のジャギーが気になる点を考えて2位とした。
1位：Smash Hit (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/Google Play 基本無料)
クリスタルの障害物を鉄球で破壊する物理シューティング。
クリスタルに鉄球をぶつけると、ガシャンッ！と音を立て破片が飛び散る。
砕け方は極限までリアルで、飛び散った破片をさらに砕くことさえできてしまう。破壊しているだけで面白い、「破壊のアート」を突き詰めたゲーム。
クリアまで無料でプレイすることが可能だが、200円払って完全版にすると、セーブポイントからゲームをスタートできる。
『Bioshock』とどちらを1位にするか悩んだが、スマホ向けのオリジナル作品であることを考慮して1位に。
物を砕くだけでこんなに楽しいとは思わなかった。
2Dシューティング部門
3位：デススマイルズ (itunes 1,200円)
iOS8、コントローラー対応の弾幕シューティングゲーム。
スマホ用にRPG要素を加えたモード、アーケードの移植モードの2つが楽しめる。
かなり古いゲームだが、今回はアップデート枠で紹介。
あまり知られていないが、iOSのケイブシューティングはグラフィック以外ほぼ完全移植されている。
コントローラー対応するだけで「ゲームセンターが家に来た、万歳！」状態。
他のケイブシューティングもコントローラーに対応してくれたらいいのに……。
2位：Day of the Viking (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
砦の城門から矢を放ったり投石したりして、バイキングを迎撃する物理シューティング。
矢はタップで直接狙えるので当てやすいが威力は低く、岩はスリングショットなので当てるのが難しいが威力は高く、武器の使い分けがきっちりできている。
緩急つけた敵の出現パターン、後半になると少しずつ派手になる攻防、いい味の日本語で楽しめるコミカルなストーリーとゲーム全体がバランス良く楽しくできている。
なお、難易度はゲーマー向け。
1位：Inferno 2 (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
迷宮の中を移動しながら、全方位から押し寄せる敵を倒すシューティングRPGゲーム。
敵の群れをなぎ倒す360度シューティングの面白さ、迷宮の敵陣を攻略する戦術敵面白さの2つが同居。
敵を撃破して経験値を積み、武器やオプションをプレイヤーの好みに育てられるRPG的な仕組みも面白く、「手持ちの装備でどのように攻略するか」を楽しむこともできる。
プレイヤーが上達すると成長も早くなって気持ちよく攻略できるので、成長と攻略どちらの面から見ても楽しめるバランスも秀逸。
2014年のベスト2Dシューティングとして、自信を持っておすすめできる。
惜しくも選外となったゲーム
以下に選外となったが魅力的に感じたゲームを紹介する。
3Dシューティング、2Dシューティングともにランキング入り作品とそうでない作品の差は僅差だったので、気になったものがあれば遊んで欲しい。
3Dシューティング
Star Horizon (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
宇宙戦争をテーマにした3Dシューティング。日本語対応。
ストーリーに分岐があり、指示に従って味方を見捨てるか、自分の判断で助けにいくか状況判断しミッション内容が変化する。
スライド移動＋3ボタンのカジュアル操作ながら、王道の3Dシューティングとして楽しめる。
見た目も美しく、演出も良くて、追加課金も必要なし。
iPhone6、iPad Air2ならば、グラフィックがさらに美しくなるので超おすすめ。
World of Tanks Blitz (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
世界で人気の対戦戦車ゲーム、『World of Tanks』のスマホ版。
本格的に戦車をシミュレートしているPC版に対し、自動で照準が合う簡易版といった立ち位置だが、それでも十分本格的。
戦車の部位に応じて装甲が定められており、狙った位置によってダメージ貫通率が変わったり、戦車ごとの砲塔旋回角度の差異があったりと戦車の特徴をきっちり表現している。
さらに、最大7vs7のオンライン対戦がLTE回線でもスムーズに行え、オンライン人口も多くてすぐマッチングするのも魅力。
お手軽対戦ゲーとしてハマれる。
Battle Supremacy (itunes 100円 iPhone/iPad対応)
人気フライトコンバット Sky Gambler シリーズのスタッフが開発した、グラフィックが美しい戦車ゲーム。
低い木やもろい壁などは破壊できたり、キャタピラが通ると雑草がなぎ倒されたりとグラフィック・演出面では『World of Tanks』をも超える。
オンライン対戦も盛んで、World of Tanksよりもカジュアルなバトルが楽しめる。
1人用のキャンペーンで操作を学び、オンライン対戦に繰り出せる作りが嬉しい。
DEAD TRIGGER 2 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 基本無料)
世界各地でゾンビを撃退する基本無料のFPS。
グラフィックが美しいのに動作は軽く、不定期のアップデートでステージや装備が追加され、凶悪にレベルアップを要求されるバランスでもなく……。
ゾンビのバリエーションも多く、ボスキャラクターもいてさまざまなシチュエーションが楽しめる。
残念ながら、買い切りと比べてお金稼ぎが少し面倒なので選外へ。
モダンコンバット5：Blackout (itunes 700円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
人気FPS、モダンコンバットシリーズの最新作。
1人用のキャンペーンが進化して面白くなっただけでなく、オンラインでは複雑なマップとチームプレイが楽しめる本格派（よりコア向け）になった。
賛否両論あるし、総合的な完成度でいえば過去作には劣ると感じている。
しかし、依然として単品のゲームとしてみればとても優秀なのは間違いない。
「買い切りでアプリ内購入はない」と宣言されていたものの、アップデートで課金アイテムが導入され、ガチャで強力な装備が手に入るようになったので選外に。
Oddworld: Stranger's Wrath (itunes 600円 iPhone/iPad対応)
XBOXで人気を博した、『Oddworld: Stranger’s Wrath』のリメイク移植。
さまざまな弾を撃ち分けて戦うアクションシューティング。
音の鳴る弾で敵をおびき寄せてトラップにはめたり、毒ガスで動きを封じたりとさまざまな戦い方ができる。
西部劇風の世界で賞金稼ぎの主人公と、荒くれ者との荒々しいやりとりも魅力的。
iPhoneでは画面サイズが小さく、敵が見づらいのでできればiPadで遊びたい。
面白いが、英語がわからないとストーリーが楽しみきれないので選外へ。
2Dシューティング
想紀伝 (itunes 100円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
能力の違う3人のキャラクターを交代させながら進む縦スクロールのシューティングゲーム。
和風のドット絵、ボスのパターンを見切って倒す昔ながらの内容。後半になると大量の敵が出現し、なぎ倒す爽快感も楽しめる。
キングスナイト＋武者アレスタのような味わいで、レトロシューティング好きにおすすめ。
序盤はやや展開がたるいので、体験版は損してしまっている印象が……。
パピーウィングス (itunes 300円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
ギャラガ系の固定画面シューティングゲーム。
左右の移動とショットだけのシンプルなシューティングながら、手堅くまとまっていて懐かしいアーケードシューティングの感覚をそのまま楽しめる。
可愛いキャラクターも魅力的で、広くおすすめできるシューティング。
弾幕STG BULLT'N SURF ｜ ダンガンサーフ (itunes 200円)
オシャレな空気感のワイヤーフレーム縦スクロールシューティング。
破壊した敵から弾が出現し、連鎖的に敵を倒すことができる。
敵弾と、破壊したときの弾（自機には当たらない）の見分けがつかないのが気になるが、ぼーっとしながら世界観にのめり込むつもりで遊ぶと、トリップできる。
雰囲気シューティングゲー。
群馬県から来た少女 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 無料)
2014年初頭の話題をかっさらったグンマーネタシューティング。
小説、『“世界最後の魔境"群馬県から来た少女』のプロモーションアプリで、秘境群馬の巫女が群馬神（ぐんまじん）の怒りを静めるために戦う……これがなんと群馬県公認ゲームだから恐ろしい。
で、ゲーム内容はきっちりオールドシューティングしており、短くてもやり応えのあるゲームとなっている。
作者の「俺はこんなゲームを作りたかった感」が前面に出ていて高評価。
AngerForce - Strikers (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
買い切りの縦スクロールシューティングゲーム。
基本価格には主人公1人が含まれており、追加キャラクターが別途有料となっている。
渋い鉛筆画のオープニングで気持ちを盛り上げ、ゲームも手堅く作られていてシューティング好きなら楽しめる内容。
地味なパターンゲーだが、コンボを決めてスキルを叩き込み、スコアを稼ぐのは楽しい。
式神の城 iOS (itunes 600円 iPhone/iPad対応)
アルファ・システムの縦スクロールシューティングの移植作。
2種類のショットの使い分け、敵弾の近くにいるほど攻撃力と得点が上がるシステムが練られており、ステージもテンポ良くて今遊んでも面白い。
操作は相対タッチ移動とオートショットに直されており、シューティング好きにはおすすめ。
この中にあなたのお気に入りのタイトルがない場合、コメント欄に書いていただければプレイする。
ぜひ、おすすめゲームを教えて欲しい。
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