Day of the Viking レビュー - オーソドックスに面白い。ゲームの基礎をがっちり固めた骨太ディフェンスゲーム。

キャッスルディフェンス: 2014年12月05日

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『Day of the Viking』は、砦に襲いかかるバイキングを撃退し、お姫様を守るディフェンスゲームだ。
プレイヤーの武器は連射が効く弓矢と、破壊力はあるが狙いづらいカタパルトの2種類だけ。
しかし、ワラワラと押し寄せる敵を弓矢で必死に迎撃する忙しい楽しさ、カタパルトでまとめてなぎ倒す爽快感があり、とても楽しい。

システム面ではなくバランス面に工夫を凝らしていて、迎撃する楽しさとギリギリで敵を凌ぐハラハラ感を味わえる土台のしっかりしたディフェンスゲームだ。

このゲームは、トリデに攻め寄せるバイキングを2つの武器で迎撃し、城門を守るステージクリア型のディフェンスゲームだ。
この概略だけで見るとオーソドックスなディフェンスゲームだが、2つの武器に個性があり、使いどころがしっかり用意されているので十分すぎるほど面白い。
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このゲームのキモは、カタパルトだ。
カタパルトはスリングショット操作で発射する重武器で、撃ってから着弾まで時間差があるので敵に当てるのは難しい。
しかし、この武器を使うのが超楽しいのだ。

カタパルトの弾は物理シミュレートされていて、着弾点から転がってほかの敵も巻き込む。
弾の動きは独特だが、慣れると何体もの敵を巻き込めるようになって楽しい。
複数の敵を巻き込むとコンボが発生し、ステージクリア報酬も多くなる。
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カタパルトの弾は強力なので、弓矢が通じない敵でもカタパルトなら倒しやすい。
敵には弱点が設定されていることも多く、カタパルトで弱点を貫き、少ない攻撃回数で破壊できるとスゴく気持ちいい。
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さらに、ステージが進むとサボテンや豚など、さまざまな弾が出現する。
サボテンなら着弾点に残ってハリで雑魚を倒し、豚なら歩兵をすべて貫通して倒すなど、それぞれに効果が異なる。
最初はシンプルに狙うだけだが、弾の種類が増えると使い分けがまた楽しい。
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▲弾はランダムに装填されるので、出たときに最大の効果を発揮する使い方が重要だ。

２つめの武器は弓矢。
これはタップした位置を狙う武器で、威力は低いが連射できて当てやすい。
飛んでいる敵や敵の射撃武器を撃ち落とせるので、守りの要として使うことになる。
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また、敵を倒すとアイテムを落とすことがあり、これをとるときの攻防もアツい。
砦の外に落ちたアイテムは、ランナーという回収係が走って取りに行く。
しかし、ランナーは敵にぶつかるとアイテムを落として逃げてしまうので、ランナーが外出している間は必死に敵を倒さなければならない。
もしくは、砦の近くで敵を倒し、短時間でアイテムを回収させるか。
ただし、この場合は砦を攻撃されるリスクが上がる。
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▲画面端にアイテムが出た！取りに行くのが大変だ。

敵の出現パターンも練られている。
単に攻めてくるだけでなく、コンボを狙いやすい配列、ボーナスショットを決めやすい配列などがちりばめられており、上手くなるほどに爽快に倒せる。
さらに攻め手の強弱もメリハリあり、毎ステージ緊張感のある攻防が味わえるのだ。
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ステージをクリアすると成績に応じてコインと★が手に入る。
コインは砦カタパルトや弓の強化、使い切りのブーストアイテムの購入に使える。
攻撃や砦の強化が重要だが、どうしてもクリアできないステージではブーストアイテム使うのも手だ。
ブーストアイテムのなかには、守られているはずの姫が直々に戦うなんていうユニークなアイテムもあるので、１度使って見て欲しい。
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★は、特別なチャレンジステージを解放するためのおまけだ。
チャレンジステージは特定の条件下で戦うステージで、純粋に腕が試される場所だ。
ひたすらアイテムを回収するような普通のミッションから、ゲートにアメフトのボールが入るのを阻止するようなユニークなものまでさまざま。
通常ステージの合間の気分転換にピッタリだ。
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▲バイキングがアメフトのボールを持って移動している。

ゲームの基礎と、メリハリが良くできているだけでなく、脇を固める演出もまた良い。
新しい仕掛けが登場するとかならず説明が入るので、ゲームの勘所は誰でも分かる。
しかも、説明役の姫と兵士のセリフにはユーモアがあり、動きを含めて見ていて楽しい。日本語訳もバッチリだ。
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難易度はやや高めで、序盤から気を抜いているとゲームオーバーしてしまう。
しかし、ブーストアイテムを使えば誰でもステージクリアはできるので、ちょうどいいバランスと言えるだろう。
ボリューム的にも80ステージ＋おまけのチャレンジ＋エンドレスモードと十分。

奇をてらわずに、面白さの基礎をしっかりと作っているゲームなので、多くの方にお勧めできるゲームだ。

評価：3.5（かなり面白い）

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