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ゲームキャストが選ぶ2018年上半期のスマホゲームベスト10。買い切り・非ソシャゲ編

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そんな2018年の上半期、1月〜6月までにリリースされたスマホ・タブレットゲーム、2017年上半期のゲームキャストが選ぶベストゲーム10選+1はこれだッ!
いや、10個選ぼうとすると、選びきれずに1つぐらい余ってしまうのだ……許せ。

なお、ゲームのタイトルにリンクが張られているものは、リンクから詳細な紹介記事に飛べるので、気になったものがあれば詳しくみて欲しい。
また、順位はゲームキャストが記事を書いた2018年7月時の気分で決まっている。単に大好き度。

1位:大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟- (itunes 120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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明治時代の倫敦(ロンドン)を舞台に、成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍ノ介が弁護士を目指す物語完結編。
このゲームの何がすごいって、圧倒的なカタルシス。
明治時代の日本と倫敦(ロンドン)を舞台に、弁護士として活躍する大法廷バトルゲームの完結編。最近は「1作目を知らなくても、2作目から楽しめますよ」なんてゲームが多いが、本作は違う。
1作目を遊んでいないと、2作目は十分に楽しめない。『大逆転裁判―成歩堂龍ノ介の冒險―』から遊ばないとダメ、絶対。
▲歴史的な有名人が次々と出てきて、キャラクターも立ちまくっている。

その分、1作目から遊ぶとフルプライスゲーム2本分の物語の厚みがプレイヤーを圧倒する。
しかも『大逆転裁判2』は前作で伏線を張って広げた風呂敷を、さらに無茶苦茶に広げる。その勢い樽や、完全に終わらなそうな雰囲気を出すほど。
ところが、終盤に急速に事件が収束し、きれいに完結してしまう。超巨大な風呂敷をたたむカタルシスは格別。いまどき、こんな贅沢な作りのゲームは他にない。
キャラクターもホームズが名脇役過ぎるし、アイリスが健気だし、その他の登場人物もきれいに役どころをこなして終えるし、1作目から遊んでもっと広まって欲しい1作。

2位:Zombie Rogue (itunes 120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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たぶん、今 App Store にある純粋なローグライク系で一番面白いゲーム。
遊びやすいのは『魔女の迷宮』だけど、マニアに面白いのはこの『Zombie Rogue』よ!
ゾンビウィルスが蔓延する建物を、クローン人間が探索するローグライクRPGで、満腹度の代わりに感染度があり、ワクチンを接種しないと1歩歩くたびにゾンビに近づいていく。
ゾンビになるとHPがどんどん減って最後には死んでしまうのだが、ゾンビになると敵に襲われなくなる要素もあり、感染度が満腹度以上の面白い駆け引きを生んでいる。
さらにリスクとリターンが一体化した装備、プレイスタイルがガラリと変わる転換のアイデアもあり、マンネリ感も薄い。
英語なので人を選ぶかもしれないが、ローグライクが好きなら、間違いなくおすすめの1作。
120円でこんな面白いローグライクが遊べるなんて、おかしいよ。ほんと。おかしい。

3位:ダンジョンメーカー (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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魔王になってダンジョンにモンスターやトラップを配置し、なだれ込む勇士を撃退するローグライク・ダンジョン経営ゲーム。
毎回ランダムな選択肢が提示され、その中から自らの戦術に対して最良の選択を選びとっていくランダム要素は楽しいし、様々な戦術が許容されている多様性のおかげでデータを消して楽しむプレイも可。
アップデートも活発で月1ぐらいで新ネタが加わる。
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合わせて開発インタビューGameCoaster に製作背景と中毒性の秘密を聞くもどうぞ。
でも正直、凝縮モード(15分で限界を競うとか)みたいな物も欲しい。

4位:ワンダーブロック (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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2016年にサービス終了した基本無料ゲームが、まさかの買い切りゲームとして復活。
中央の盤面にブロックをきれいにはめ込むボードゲーム『ブロックス』と、バトルを組み合わせたパズルバトルゲーム。
それだけでもすごいのに、バランス調整、メニューその他の画面の修正、新規ゲームの追加など、楽しめる要素盛りだくさんで、もともと評価が高かった世界観はさらに良くなり、ゲームもパズルとして(特に途中開放されるデイリーは良い)楽しくなり、長く遊べる買い切りゲームになっている。
楽しかったので、勢いで制作者インタビュー『ワンダーブロック』開発者に聞く失敗理由と、有料ゲームとして復活するまでも行ってしまった。

5位:Muse Dash (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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『リズム天国』のようにリズムを楽しむゲームと、楽曲に合わせてボタンを押す『デレステ』や『ガルパ』のようなリズムゲーム……両者を融合し、楽曲に合わせてリズムを感じる楽しさをより強化した音ゲー。
元楽曲を知らなくても触ってリズムを感じるだけで楽しいし、楽曲に覚えればなおさら楽しい。音楽もゲームのテンポも良く、あと1プレイ……と遊んでいるとあっという間に時間が過ぎていく。
シンプル楽しい1作。

6位:The Room: Old Sins
(itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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美しい建物の模型に入り込み、異世界を探索するアドベンチャー。見知らぬ洋館を探り探り歩いている心細い感じがとても良い。
もはや言うことはない名作シリーズだが、今作はよりミステリアスに、そして少しホラー風味も強化され、全作品の中でも印象に残る冒険を楽しめる。
音声の面でも良くできているので、中盤からは絶対に音を聞いてプレイして欲しい。

7位:ライフ イズ ストレンジ (itunes 360円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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本作はマックスという少女が時間を巻き戻す能力を手に入れ、過去に失踪した同級生を探していくうちに暗い事件に巻き込まれるアドベンチャーゲーム。
過去を変えることで本当に人は救われるのか、より悲惨な出来事が起きるのではないか?
そんなことに悩み、「あ、続けるのが厳しい……」と投げ出したくなるほどのつらいストーリーも伴うが、つらいぶんだけ強い絆も感じられる素晴らしいストーリー。
iOS版は2017年末に出ていたが、完結編が2018年配信だったので、『大逆転裁判2』と同じノリで今年枠にしてしまった。
いや、でも本当にまとまった時間を取って遊ぶと、感動の嵐なんだよ……バグもとれて(正直、2017年の段階ではバグがひどすぎた)今なら遊び頃。
さらに1,080円で2~5章までを買う必要がある。けど、それでも安いぐらいのアプリ。

8位:The Mooseman (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam)
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北欧少数民族の伝承神話を、壁画調のアートで、民族に伝わる音楽と共に再現したアドベンチャーゲーム。
未知の神話世界への好奇心、未知の神々と対峙する恐怖がダイレクト感情に伝わる素晴らしい作品。日本と縁のない文化を扱っていることが、異世界感を際立たせている。ラストの雰囲気がもう、大好き。異世界に旅立つなら、このゲームしかない。

9位:RPG マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~ (itunes 840円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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貧乏神に憑かれた名家のお嬢様が、借金を返すためにファンタジー世界ならではの料理を作って酒場を経営するRPG。
元アトリエシリーズ系のスタッフも在籍し、スマホ黎明期に『不思議の国の冒険酒場』の名前で人気を博したシリーズ最新作。
探索パートでバトルしながら材料を集め、調理して店に出して、どんどん金を貯めるチマチマ経営RPGとして小粒な良作に仕上がっている。
すごく懐かしいプレイ感で、安心して遊べる。

10位:Suzy Cube (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam)
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スマホで3Dのマリオ(ジャンプしながら進むアクションゲーム)系ゲームを探しているなら『Suzy Cube』は最高の作品の1つ。
バーチャルスティックとジャンプだけの簡単な操作系ながら、ステージにはプレイヤーを楽しませる工夫が「これでもか!」と詰まっていて、どのステージをとっても同じ印象のステージがない。

上から見下ろしたり、突然横カメラになって横スクロールになったり、ゼルダの伝説風の謎解きが始まったり……「このシステムでできることは、全部やりました」と言うぐらいの作り込み。
ほんと、手を変え品を変え、プレイヤーを楽しませようとする作者の顔が見える1作。大好き。
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以上。
個人的にエンディングがあるゲームが好きなこともあって有料に偏った気がするし、順当すぎて面白みのないランキングでもあるが、有料ゲームが豊作だったので仕方ない。

ソシャゲ・基本無料ゲーム、選外の良作一覧は下記からどうぞ。
【2018年上半期ベストゲーム】読者投票で選ばれた50本編。