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明るくて可愛くて、楽しいマリオ系アクション『Suzy Cube』レビュー。1人で3年をかけて練り込んだ渾身のインディゲーム

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スマホで3Dのマリオ(ジャンプしながら進むアクションゲーム)系ゲームを探しているなら『Suzy Cube』は最高の作品の1つだ。
本作はジャンプと移動操作だけの遊びやすいゲームながら、明るくて可愛い世界観、なによりNorthernBytes Softwareが3年かけて練り込んだステージの工夫が素晴らしく、最後の最後まで楽しめる工夫に満ちた渾身の1作なのだ。

『Suzy Cube』は、ステージクリア型の3Dマリオ系アクションゲームで、操作はバーチャルスティックによる360度自由な移動とジャンプボタンのみ。
スマホでも軽快かつ遊びやすい操作系を実現している。
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そのゲーム内容はと言うと古典的なジャンプで障害を避け、踏みつけて敵を倒すマリオ系。
キノコならぬ帽子を取ることで空を浮遊したり、急降下したりと様々な特殊能力を得られる。
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ステージ内に3つ隠されたスターを集めることで、スペシャルステージを解放できる遊び要素もある。
正直、基本システムは普通に3Dマリオ系だなぁ……という印象なのだが、プレイするとあまりに上手く作られていて変な声が出そうになる。
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まず、そのカメラワーク。スマホを意識して小さな画面でも見やすいよう視界が狭く作られているのだが、狭い中で必要な情報が必ず見つかるよう細心の注意が払われている。
また、視界外からの奇襲は少なく作られていて、少し遊ぶと「このゲームは理不尽なことをしない」と、カメラワークに対して信頼感が生まれ、その狭さも気にならなくなる。
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でもって、キャラクターの動きやデザイン、日本語訳のキュートさもバッチリ。
文句なく“よくできている”。
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で、「よくできているなぁ」と感心して進めると、それ以上にゲーム内に楽しい工夫だらけということに嫌でも気づかされる。
どのステージをとっても、ギミックが違う。雪や坂で滑るとか、ジャンプが多いとか、移動する床があるとか、そのレベルじゃない。
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3Dゲームであることを活かし、様々な視点のギミックを仕込みまくっているのだ。
例えば、あるときは視点もステージも2D横スクロールアクションのようになってアクション性が高くなる。
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あるときは見下ろし型の『ゼルダの伝説』スタイルとなり、迷宮内での謎解き要素が加わる。
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隠し通路や固定画面でトラップを避けるときもあるし……。
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錯視効果で人間の脳が配置を理解しづらい形に積まれたブロックを上って行くパズルのようなステージもある。
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とにかくあらゆる手を使って6ワールド42ステージ、すべて楽しませようとしてくる。
最初から「え、こんなに仕掛けをどんどん出していいの?」と驚き、最後まで「まだ新しいネタがあるのか!」と驚きながらプレイできる。
3年作り込んだというのは伊達てはなく、スマホで多くの人に遊んで欲しいゲームに仕上がっている。欲を言えば、ボスにもう少し凝って欲しかったが不満はその程度。
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もしかしたら、PCで遊んだらその視界の狭さに不満を覚えることもあるかもしれない。
しかし、それでもそれなり以上の作品だし、スマホで遊ぶことを考えたら素晴らしい作品なのは間違いない。
『Suzy Cube』は、3Dジャンプアクションゲームが好きなプレイヤーに自信を持っておすすめできる。明るくて可愛くて、プレイヤーを常に楽しませるサービス精神を持っている良質なゲームだ。
評価は7寄りの8(かなり面白い)としておく。

評価:8(かなり面白い)

ゲーム概要
3Dのマリオ系アクション。ステージの工夫が秀逸

おすすめポイント
可愛くて明るい世界観
バリエーションに富んだステージ
配慮し尽くされたカメラワーク

注意点
ボス戦のバリエーションは貧弱(惜しい!)

アプリリンク:
Suzy Cube (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam)

開発:NorthernBytes Software(カナダ)
販売:Noodle Cake(カナダ)
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし
公式ページ:http://suzycube.com/
ライター:ゲームキャスト トシ

動画: