ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

評価8

アニメが滑らかすぎて面白さにまで昇華されたアクション『オドマール』レビュー。美しさと滑らかさが魅せる北欧神話の世界

App Storeに、また1つ素晴らしい作品がやってきた。本作は北欧神話をベースとしており、魔法の力を身につけたことで過酷な運命を課されたバイキング、オドマールの冒険を描くアクションゲーム『オドマール』である。これは高品質なビジュアルと動きを見せつ…

時間を湯水のように溶かす悪魔のゲーム『ひまつぶスラッシュ』レビュー。暇つぶし? 暇でない時間も平然と持っていく鬼畜

「しょせん、ゲームなんて暇つぶし」なんて言葉があるが、それはこの『ひまつぶスラッシュ』の登場で否定された。これを遊び始めると暇な時間を潰すどころか、いつの間にか食事や睡眠を削って『ひまつぶスラッシュ』を遊ぶために時間を作るハメになる。少な…

PS3クラスの映像で、爽快なシューターRPGを実現した『Shadowgun Legends』レビュー。スマホゲーの新たな基準点

スマホでグラフィック・内容ともにゲーム機並の体験を実現することを目標に、3年以上開発が続けられてきたRPGシューターが『Shadowgun Legends』だ。そして、それは驚くべきことにほぼ果たされた。PS3クラスの映像に加え、充実したゲームプレイが実際に提供…

ケロブラスター レビュー - 上達するから楽しい。丁寧に作り上げた古典的アクション

ケロブラスター (itunes 730円 / Google Play 730円)『洞窟物語』で世界に名を轟かせた開発室ピクセルから、『ケロブラスター』がついに発売された。今作はサラリーマンのカエルが転送機のメンテナンスのため、4つのショットを使い分けて黒いモノを倒してい…

バトルが楽しい、だから育成も楽しいRPG『メギド72』レビュー。2017年の埋もれた傑作

古くは『ワイルドアームズ』、スマホでは『ケイオスリングス』など、秀作RPGを作り続けているメディアビジョンが、また素晴らしいゲームをリリースしている。72体の悪魔を操り、その力で世界を救うRPG『メギド72』だ。戦術性の深いバトルシステムを軸として…

遊ぶ芸術『Alto's Odyssy』レビュー。雄大な砂漠を気持ちよく走り抜けるために進化

幻想的に彩られた雪山を滑るアクション『Alto's Adventure』に、続編がやってきた。前作の美しさを超えたビジュアルは、擦り切れるほどに前作を遊んだプレイヤーでもまた感動できるほど。平凡すぎたゲーム部分はビジュアルを活かすように進化し、前作の欠点…

音と文字とドット絵で。黄昏の世界を表現する『Dandara』レビュー。ゲーム機と変わらぬ体験をあなたに

『Dandara』というゲームは、文明の黄昏を迎えて閉じつつある世界を手探りでさまよう旅である。その旅を味わうためにすべてが作られている。ゲームを見ればメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルのゲームで、広い2Dマップを自由に探索し、ときに戦い、ときに…

Googleで調べた建築知識が役立つ高速道路建設SLG『Freeways』レビュー。現代の建築学すごい

もしかしたら、建築家という仕事はゲームと同じぐらい面白いのかもしれない。高速道路を建設し、効率よい物流を助ける建築シミュレーター『Freeways』が面白くて、昨晩は午前3時まで起き続けてしまい、そんなことを考えている。シンプルな見た目だが、プレイ…

シリーズ最高峰の物語、『逆転検事2』レビュー。ミツルギを軸とした親と子、師と弟子の成長のストーリー

証拠をもとにムジュンを暴き、被告人の無罪を証明する『逆転裁判』。『逆転検事2』は、そこでライバルとして活躍する御剣(ミツルギ)検事を主人公としたスピンオフ作品の2作目である。そして、全『逆転裁判シリーズ』の中でも素晴らしい物語を備えた作品だ…

これがスマホ最高の『ダークソウル』リスペクトゲームだ。『アニマス - アイア 番外編』あるいは、あるインディ開発者の勝利

君のスマホに死と破壊をくれてやろう。『アニマス - アイア 番外編』は、『ダークソウル』+『モンスターハンター』をコンセプトに作られたヘビー級のダークファンタジーアクションである。モンスターハンターのように重量感たっぷりの武器を振るい、少しで…

ワクワクの心を補充する大人のびっくり箱『GNOG』レビュー。触るたび、進むたびに心がときめく体験

予想もつかないワクワクでいっぱいのおもちゃ箱のようなゲーム。『GNOG』ほどこの表現が似合うゲームはないだろう。本作は箱型モンスターのふたを開けて、頭の中をのぞいて悩みを解決して笑顔を取り戻すパズルゲーム……なのだが、頭の中に広がるのは謎の異空…

非日常の世界への案内。星の人を導き、スペイン建築家の手による奇妙な通路を歩く『Starman:Tale of Light』レビュー

孤独を感じられるゲームは幸せである。なぜなら、そのゲームはプレイヤーと外部との接触を断ち切り、ゲームの中に埋没させるほどの体験を持つものという証明だからだ。星の人を導いて、薄暗い世界を進むパズルアドベンチャー『Starman: Tale of Light』は、…

ドラクエだから遊ぶんじゃない、『ドラゴンクエストライバルズ』が面白いから遊ぶんだ。DQRレビュー

スマホのCCG(コレクタブルカードゲーム)は、『マジック』に始まったトレーディングカードゲームの歴史をなぞりつつある。『マジック』の流行後、後続作品はゲームを軽量化したり、隊列の要素を前に押し出してみたり、地形要素を入れたりと差別化を図った。…

美しいアート、デッキビルド系と物語RPGの融合『Night of the Full Moon』レビュー。こんなRPGを待っていた

場にあるカードを取捨選択して取得し、自分だけの連携を持つカードデッキを作りつつ対戦する“デッキビルド系”カードゲーム。これを1人用の買い切りRPGとして見事に再構成した作品が『Night of the Full Moon』だ。美しいアート、戦術性の高いバトル、そして…

PCアクションを操作問題を解決した良移植。iOS屈指のスラッシュゲーム『ICEY』レビュー

PCで圧倒的な高評価を受け、PS4などにも移植された剣劇アクション『ICEY』がついにiOSにも登場した。本作は美少女アンドロイドICEYが世界を滅そうとするJudasを倒すゲームで、上達するほどに磨きがかかる爽快アクションと独特の物語を楽しめるゲームだ。スマ…

奇妙で、理解不能で、愛しいパズル『Million Onion Hotel』レビュー

PSのカルト作『moon』を手がけたディレクターの木村さんと、アートの倉島さんのタッグが放つ新作『Million Onion Hotel』は、珍妙なポエム味と面白いゲームが見事に融合した作品である。正直に言えば、Onione Gamesの前作『勇者山田くん』はメインストーリー…

風に舞いながら世界を見る詩的アドベンチャー『Flower(Flowery)』レビュー。言葉もなくメッセージを伝える詩的ゲーム

花びらとなって風に舞い、花を咲かせながら草原を駆けるアートアドベンチャー『Flower(邦題:Flowery)』がiOSにやってきた。本作はゲームオーバーも時間制限もなく、世界の美しさを堪能できる癒やし系ゲームとして話題になり、2013年にはスミソニアン博物…

ランダム生成の惑星を探索するSFアクション『Morphite』レビュー。美しいローポリ風景を何度も探索しよう

ローポリ風の美しい惑星をランダムに生成し、何度も探索を楽しめるFPS(主観視点のアクションシューティング)! そんな触れ込みで開発された『Morphite』が、ついにリリースされた。 このゲームの発表時、『Noman's Sky』というランダム生成の宇宙を冒険す…

物語を知ると3倍楽しい『Infinity Blade II』。大ヒットで分断された物語を語ろう - 32bit遺産第7回

iOS11で遊べなくなるゲームを紹介する32bit遺産第7回は第5回に続いて『Infinity Blade II』だ。(2つのストーリーで振り返る『Infinity Blade』。時代に愛されたスマホ最高の成功者の姿)『Infinity Blade 2』は、大反響を呼んだ1作目の影響を受け、そのまま…

映画を観るかのように始まって終わる弾幕シューティング『アカとブルー』レビュー

「俺たちは、プレイヤーを、タノシマス!」そんな標語を掲げ、弾幕シューティング老舗から独立したプロデューサーKMRさんが立ち上げたタノシマス社の処女作が『アカとブルー』である。本作はシンプルな作りながら、入門者をジャンクな物量の楽しさと物語でク…

『スマッシュ&マジック』レビュー - ひたすら爽快な中に奥深さあり。2017年現在、おはじき系RPG最高峰

キャラクターを発射して体当たりで攻撃する“おはじき系バトルRPG”でも、現時点で最高クラスの作品が出てしまった。止まらん。リリースされてからずっとやっているし、課金もした。最新ゲームだから演出が豪華で、バトル演出が無条件に楽しい。頭使わなくても…

『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』レビュー - ドライブシュートを練習した全ての人へ。あの日の続きを見せる最高のファンゲーム

私はキャプテン翼世代だ。校庭でドライブシュートの練習に明け暮れ、『キャプテン翼III 皇帝の挑戦』で友達と対戦しまくり、アニメを見て興奮し……今でもその頃のことは楽しい思い出として残っている。だが、今『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』に…

『アナザーエデン 時空を超える猫』レビュー - 街があって、旅があって、ボスで盛り上がる。ガチャゲーの常識を越えた真の王道RPG

王道RPGとはなんだろうか。「老舗ゲーム屋が作ればぽちぽちのカードゲームも王道RPGになる」とか、「キャラが重厚だから王道RPG」とか、ソーシャルゲーム時代になってからずいぶんとその幅は広くなってしまった気がする。しかし、ファミコン時代からゲーム機…

『Mashroom 11』レビュー - 未知の生命体を動かす、未体験の面白さ

『Mashroom 11』と出会ったのは、およそ1年前。2016年のトーキョーゲームショー(TGS)のインディーゲームコーナーだった。 緑色の粘菌を粘土のように変形させて進むアクションアドベンチャーなのだが、あまりに操作が新鮮で、夢中になって遊んでしまい、気が…

『崩壊3rd』レビュー - 簡単お手軽よ、さらば。最高のビジュアルに、コアなアクション

スマホ最高峰のグラフィックと、中国のゲームでありながら日本のオタク文化を意識したビジュアルで話題になっているアクションゲームがある。『崩壊3rd』だ。アニメと見まがうほどのビジュアルには、誰もが驚かざるを得ない。しかし、ゲーム内容をみてもスマ…

『MUL.MASH.TAB.BA.GAL.GAL(ムル・マッシュ・タブ・バ・ギャル・ギャル)』レビュー - 頭の悪い名前と世界観、そして熱狂的に楽しい超高速お手玉ゲー

スーツ姿のビジネスマンと狼男が戦う格闘奇ゲー『The Executive』を製作したRiverman Mediaから、最高に頭が悪い名前のゲームが登場した。その名は『MUL.MASH.TAB.BA.GAL.GAL(ムル・マッシュ・タブ・バ・ギャル・ギャル)』。効果音だけの意味不明なタイト…

『Splitter Critters』レビュー - ステージを紙にようにビリビリ破って繋げる。おもちゃのようなパズル

紙を破くようにビリビリとステージをちぎって、つなぎ合わせて宇宙人の通り道を作るパズルゲームが登場した。 『Splitter Critters』だ。 びりっとステージをちぎる快感は、それだけでゲームが成立するほど気持ちいい。それでいて、破ったステージを繋ぎ合わ…

『Strange Telephone』レビュー - それは、悪夢を旅する体験。電話番号から悪夢の世界を作り上げるゲーム

悪夢の世界に捕らわれた少女「ジル」が、一つ目の電話「グラハム」の力で脱出をはかるゲーム『Strange Telephone』がついにリリースされた。 本作は電話番号に応じて異なる世界が生成することを特徴としており、電話をかけるたび、美しいピクセルアートで印…

『サリーの法則』レビュー - 父娘の愛を心深く刻む演出に涙する。ゲームでしか作れない物語

『スーパーマリオラン』のリリースと同じ日、App Storeにやってきた横スクロールアクションがある。『サリーの法則』である。地味な見た目のこのゲームは、スーパーマリオランと同じリリース日・同じジャンルだったのでプレイが後回しになっていたのだが……今…

『Bully: Anniversary Edition』レビュー - こだわり抜かれた学園オープンワールドゲーム

クライムアクション『Grand Theft Auto』のRock Star Gamesによる、オープンワールドの学園アドベンチャー。それが『Bully: Anniversary Edition』だ。『Bully』とは、悪ガキのこと。本作は、方々で悪さをして全寮制の学園ブルワースアカデミーに転校させら…