評価8
物語でも、体験でも、最近の生活で“不思議”に没頭する体験が足りない。そんな方に、『Vgnettes』というゲームをおすすめしたい。“Vgnettes”とは小さな作品を指す言葉で、その名の通り小さな物体が次々と登場しては変形し、複雑につながり、1つの奇妙な世界を…
大学時代、心理学の講義で聞いた言葉が今でも忘れられない。「心理学は、自分を知り豊かな人生を送るための授業です。普通の人は自分を知りたいと思いません。心理学の講義を選択した皆さんは、少し変わっています」“自分を知りたい”欲求を持つ人間が少数派…
「これなら誰が遊んでも楽しいな」と思えるバランスの取れたアクションRPGが登場した。スマホで無理なく遊べる適度なアクション要素があり、パーティー変更で戦術の変化も楽しめる。さらに無料で遊べて、少しお金を払えば驚くほど快適な「コスパ最高」系。『…
ただ、美しい。 液体金属のような素材で作られた舞台を隆起させ、水滴をゴールまですべり入れるアクションゲーム『MeltLand - メルトランド -(以下、メルトランド)』の第一印象だ。 このステージを隆起させるだけで気持ちいい。 しかも、遊んでみるとこれ…
スマホに変わる個人向け端末 “スマートツールス” が普及し、だれもが A.I.秘書 “PASS” を活用するようになった未来の2236年1月1日。その年の元旦、主人公のヨツバは宝くじの大当たりを引いたような……大金を手に入れてしまう。小心者のヨツバは、この金で自分…
やっと、ゲームが終わってくれた。エンディングに到達してやってきたのは、達成感でも感動でもなく、安堵だった。第二次世界大戦中、ナチスが掲げた人種差別の方針のもとでユダヤ人が迫害・虐殺された歴史は日本でもよく知られている。私自身、課題図書で『…
そこにあるのは、人がいなくなった家だけ。ゲーム『Gone Home』の世界には、脱出ゲームのようなパズルも、激しいバトルもない。しかし、家に残された人の痕跡から断片的な情報を得て、脳内で整理すると小説のようにストーリーが組み上がる。その体験にもだえ…
五・七・五の短い句をつなげ、季節を表す“季語”を利用して情景や心情を表現する日本の文化、俳句。『五七五オンライン』は、これをオンラインで他人と一緒に創作するアプリ……のはずだが。顔も見えないオンラインで、見知らぬ人と適当にマッチングしてまとも…
スマホでゲーム機のような『マリオ』系アクション作品を作るとき、常に操作性の問題が付きまとう。結局、そのまま『マリオ』のようなゲームならコントローラーで遊んだほうが楽しいのは自明なのだ。だが、我々はスマホでどこでも遊べる利点を得る代わりに、…
今日は PC と Nintendo Switch 向けのシューティング『Black Bird』を紹介する。本作は『Million Onion Hotel』など木村 祥朗さん率いる Onion Games の新作。木村さんはスクウェアの『ロマンシング・サガ3』でマスコンバットを作ってデビューしてから、RPG…
1手1手、パズルが正解に近づくたびに音が増えていき、パズルを解いたときに軽快な音楽が完成する。『おじいちゃんの記憶を巡る旅(Old Man's Journey)』制作人による新しいリズム+パズルゲームが『ELOH』だ。ゲームの難易度は低めだが、もうそれでいい。少…
物語を夢中で読み進めているうちに、あれよあれよと予想もつかない展開に突入し、最後には狐に包まれたような気持ちになり、その物語のことがしばらく頭から離れない……。『影のまどろむ場所』は、そんな物語パズルゲームだ。表の世界と影の世界を行き来する…
「スマホにはゲームらしいゲームがない」などと嘆く暇があるなら、『SphereKinght』を遊ぶといい。 "ゲームらしいゲーム"がスーパーファミコンやPS時代のアクションRPGや、アーケードのアクションを指しているなら、このゲームは間違いなくピッタリはまる。 …
すべてのものに張り付くスライムになり、壁から、天井から、自由にゴールを目指す2Dアクション『スライムルーム』が面白い。本作はいわゆる“2Dプラットフォーマー”と呼ばれる『スーパーマリオブラザーズ』型のアクションゲームなのだが、シンプル操作で遊び…
劇的に面白いわけではない……でも、なんだかプレイしてしまう。あのお手軽ゲーム『キャンディクラッシュ』の King が、ついにゲーマーを対象とした RPG を作った。お得意の3マッチパズルに戦術バトル要素を加えた対戦ボードゲームRPG『レジェンド・オブ・ソル…
母の残した不思議な庭を育て、その秘密を解き明かす美しいパズルが『Evergarden』だ。開発は『Race to The Sun』で知られる Flippyfly で、2016年に母が亡くなった母のためにこのゲームを作ったという。実際、ざっくりしたポリゴンに、光の演出をふんだんに…
電波が届かず、調査に向かった者が誰一人戻ってこない孤島の城……そこにたどり着いたプレイヤーが見たものは、食べかけのまま残された食事、そして奇妙な装置と隠し通路だらけの城に住んでいた人々の手記だった……!PCで人気を得た3Dアドベンチャー『The Eyes …
ゲームを始めて5分で、「このゲームは面白い」とわかってしまう。スマホの『ファイナルファイト』系横スクロールアクション久々の超新星が『Wonder Blade』だ。多彩な仕掛け、パターンを見切って倒す手ごたえのあるボス、ただ爽快なコンボとゲームを通じて無…
薄汚く、未知の敵や仕掛けだらけの塔を上る続けるハック&スラッシュRPG『TRIGLAV』は、初代『ディアブロ』などを愛したプレイヤーに向けられた最高のRPGの1つだ。少し粗いドット絵グラフィックは古くもみえるが、遊んでみると最高に世界観を感じる“昔のドッ…
巨大生物ギガントによって人類文明が崩壊した世界で、特殊な能力を得た人間たちがギガントに対する反抗作戦を開始するアクションシューティングを『ギガントショック(Gigant Shock)』紹介しよう。本作には発売前からとても期待していたが、実際に遊んでみ…
ヤンデレ(恋愛相手を愛しすぎて心を病んで奇行に走る性格)をテーマにし、最終的にアプリをプレイしているプレイヤーすら物語に取り込む奇抜な横スクロールアクションが『DERE EVIL .EXE』だ。単にアクションを楽しめるだけでなく、『ナナシノゲエム』や『D…
十分に時間をかけてゲームを作りこみ、出る作品は全て面白いため「ハズレなし」とまで言われて信頼されるインディーメーカー Mika Mobile。その Mika Mobile 最大のヒット作、リアルタイムパーティー指揮RPG『Battle Heart』の7年振りの続編が『Battle Heart…
地球の文明が災害で崩壊し、一部の富裕層だけが火星に逃れた未来。人が住めなくなった地球の廃墟はゴルフコースに改造され、道楽で遊びにくる場所になり、プレイヤーもまたその1人として、終末を感じながらゴルフに興じる……。そんなポストアポカリプス・ゴル…
コースに自由に壁を描き足して作りかえる“設計と建築”を行い、そのコースでエアホッケーのように弾を発射して気持ちよく遊ぶゲーム『DROLF』を紹介する。描く(DRAW)とゴルフ(GOLF)の融合して『DROLF』。名前の響きこそ慣れないが、これが驚くほど面白い…
葛飾北斎などをはじめとした浮世絵の世界がそのまま動く、驚きの和風アクションが登場した。その名も『うきよウェーブ』。葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』をモチーフとした波がいきいきと動くことに驚きつつ、波の上をツーっと滑り、ざばんざばんジャンプする気…
スマホで3Dのマリオ(ジャンプしながら進むアクションゲーム)系ゲームを探しているなら『Suzy Cube』は最高の作品の1つだ。本作はジャンプと移動操作だけの遊びやすいゲームながら、明るくて可愛い世界観、なによりNorthernBytes Softwareが3年かけて練り込…
『リズム天国』のようにリズムを楽しむゲームと、楽曲に合わせてボタンを押す『デレステ』や『ガルパ』のようなリズムゲーム……両者を融合し、楽曲に合わせてリズムを感じる楽しさをより強化した新しいスマホゲームが登場した。元楽曲を知らなくても触ってリ…
2007年に Nintendo DS で世界的なヒットを記録したナゾ解きアドベンチャー『レイトン教授と不思議な街』。その人気作が高解像度化を果たし、未収録アニメをくわえたものが『レイトン教授と不思議な街 EXHD for スマートフォン』だ。2005年に『脳トレ』系が人…
2015年に『ワンダーブロック』というゲームがあった。大魔王が倒れた後の世界で、一般人が頑張って残ったモンスターを退治するというゆる~い世界観で、パズルが面白くて、つくりが売り切りゲームっぽいので無課金でも遊べて、一部で非常に人気のあったゲー…
100人のプレイヤーが何も持たずにパラシュートで無人島に降り立ち、装備を現地調達しながら戦って、戦って、戦い抜いて!最後に立っていた者だけが勝者となるPCの人気バトルロワイヤルゲーム『Player Unknown Battle Ground(通称、PUBG)』。そのゲームをで…