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スマホ最高峰のグラフィックと、中国のゲームでありながら日本のオタク文化を意識したビジュアルで話題になっているアクションゲームがある。『崩壊3rd』だ。
アニメと見まがうほどのビジュアルには、誰もが驚かざるを得ない。
しかし、ゲーム内容をみてもスマホのアクションゲームの中で群を抜いて面白い。
簡単・お手軽なんてどこへやら。崩壊3rdはゲーム機のアクションのような作り込みを、スマホに持ってきてしまったのだ。
このゲームは見逃せない。現段階で、スマホアクションの到達点の1つと言って良い。
本作は、日本オタクが集まったという中国メーカーMiHoYoの作品である。
「日本オタク」という自称は伊達ではなく、デザインが良いのはもちろん、ボイスに関しても中国版から日本の声優を採用し、釘宮理恵さんや沢城みゆきさんなどの有名どころの声優がボイスを提供していたほど。
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そして、ゲームを始めるとイラストか見まがうビジュアルの3Dキャラクターが自在に動き、衝撃を受ける。
そのグラフィックは2017年3月10日現在、日本に存在するスマホゲーム全体を見てもトップ水準。
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▲これがゲーム中に動いている3Dキャラクターそのまま。
メニュー画面では「お触り」して好感度を上げるシステムもあり、いわゆる日本のギャルゲーの要素をきっちり備えている(これは日本特有ではないが)。
このあたりの魅力だけでも十分に崩壊3rdは魅力的なのだが、アクション面もまた素晴らしい。
![houkai_1](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/a/3aecca8a.jpg)
崩壊3rdは、3人でチームを組みキャラクターを切り替えながら戦うステージクリア型のゲームだ。
操作はバーチャルスティックで移動し、攻撃ボタン、回避ボタン+画面スワイプでの視点移動を行うオーソドックスなものを採用している。
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敵を攻撃したり、アイテムを取得すると「EP」が貯まり、これを消費すると必殺技や武器スキルなどの強力な攻撃も使用できる。
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また、画面右上のボタンで操作キャラクターを切り替えることができ、このとき条件を満たしていれば強力な「出場技」も発生する。
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敵の攻撃をギリギリで回避すると「極限回避」が発生し、完全無敵になってどんな攻撃も避けられる。
つまり、プレイヤースキルが高ければどんなステージも(時間制限があるものを除き)クリアできる仕組みだ。また、キャラクターに応じて特殊技な「極限回避技」も発生し、リスクを取ってギリギリ避けたときはリターンが発生する仕組みにもなっている。
![hokairr-2](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/0/1/01b8df08-s.jpg)
システムだけを見るなら、個々の要素は他のゲームにも存在するものだ。が、崩壊3rdは個々の技の作り込みが深く、面白さが一段上のものとなっている。
多くのスマホアクションゲームで、技は独立した存在となっている。吹き飛ばし技や連続攻撃など効果の異なる技が存在しても、ボタンを連続して押せば敵に当たってしまう。
画面表示上は「20コンボ」などとなっていても、実際には強い技を別々に使っているだけ。それはそれで爽快なのだが、ゲームとしては単調になりがちである。
崩壊3rdはそれらの技に意味を与え、格闘ゲームのようにそれらを使い分ける深みを提供しているのだ。
たとえば、「出場技」。これは特定条件を満たさなければ発生せず、扱いづらいかわりに効果が大きいものが多い。うまく使えばキャラ交代時の隙も補えるし、ダメージも飛躍的に伸びる。
敵の体制をコントロールし、出場技を出せるようになればゲームの面白さが桁違いに上がる。
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▲浮かせ技の得意な芽依であれば、「浮かせ」状態を作って他のキャラクターの出場技を誘発できる。出場技はどれも強力なので、出場からそのまま通常攻撃のコンボにつなげる。
そして「極限回避技」をマスターすれば、さらに面白さは跳ね上がる。
初期キャラクターの極限回避技は時間の流れを止める「時空断裂」の能力しかないが、追加キャラクターを手に入れれば面白さはブラックホールで敵を引き寄せたり、敵を凍らせたりはじき飛ばしたりと敵の状態をコントロールできるのだ。
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極限回避でブラックホールが出現する「キアナ・遊侠」であれば、敵をまとめてから範囲攻撃を使えば敵を一網打尽にできる。「ブローニャ・寒冷地仕様」なら敵全体を凍らせて、別の技に繋ぐこともできる。コンボの可能性は無限大だ。
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▲ブラックホールで敵をまとめ、貫通技で一掃!
次々とキャラクターを切り替え、コンボを叩き込むさまはまさに格闘ゲーム。
まず、敵の攻撃をギリギリで避けて…。
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時空断裂発動!
敵が動けない間に通常攻撃をたたき込み、そのまま浮かせ技へ!
![hokai-3](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/5/8531714b-s.jpg)
浮かせた瞬間にキャラクターを切り替え、出場技で凍らせて…。
![hokai-4](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/5/1/51c75973-s.jpg)
さらに冷凍時限定の出場技で敵に大ダメージ!
このまま必殺技に移行すればいっちょ上がり。
![hokai-5](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/2/b/2bbe0dcd-s.jpg)
さまざまなキャラクターが登場し、次々に必殺技を決める様子はさながら『マーブルvsカプコン』シリーズのディレイドハイパーコンボ。
スマホでそんな面白さを味わえるとは思ってもいなかった。
![houkair_1](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/e/0/e070fec0.jpg)
また、アニメ調のグラフィックはアクションゲームの画面をすっきり見せることに一役買っており、敵の攻撃予告もわかりやすく、アクションの反応も良く、ゲームの基礎部分も良くできている。
スマホゲームというよりもゲーム機の文法で作られた作品であり、全体としてみて基本無料・有料を問わず高水準なアクションゲームだ。
願わくば、このクオリティの日本風アクションを最初に出すメーカーは日本のメーカーであって欲しかった…とは思うが、もう素直に褒めるしかない。
不満点はもう、ガチャだけだ。このゲームはアクションが増えるほどコンボの可能性が広がって楽しい…つまり、ガチャを回してキャラが増えるほど楽しいから、ハマると課金待ったなしのゲームなのだが、確率表記がない。
法律で確率表記を義務付けられている中国版の確率を表記しているので、確率が出せないはずはない。この点は改良してほしいと思う。
![houkai_5](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/a/a/aa1c4480.jpg)
▲バージョンアップで確率表記(あと、A以上確定10連ガチャ)を入れて欲しい!ただし、筆者はそれを踏まえてもキャラが欲しくて課金を我慢できなかった。それぐらい面白い。
ほかには中国ゲーム独特の仕様(プレイヤーレベルがキャラクターレベルの上限、スキルレベルアップにスタミナ的な値が必要)などを理解していないと先に進みづらいなど、中国ゲームが日本で普及していないゆえの難点はあるが、そこは慣れれば問題ないだろう。
![houkai_4](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/9/7/975936cc.jpg)
本作は手軽なゲームではない。一方的にプレイヤーが負けないよう、ステージクリアの推奨LVが設定されているが、それを満たしていてもプレイヤーの腕がついて行かなければクリアできない。
「とりあえず、マルチ」
「スマホでこれ以上複雑にしてどうするの」
「簡単お手軽。どうせ、オートでプレイするよね」
そんな流れに真っ向から立ち向かう「1人用!」「より複雑で楽しいアクションを!」「オートプレイなどない!」アクション。それが崩壊3rdだ。
今どきこんな男らしい(女子キャラクターしか登場しないが)ゲームを作った開発スタッフの思い切りに拍手したい。
今までのスマホアクションで満足できあかったプレイヤー、そして現時点最高峰のスマホゲームを体験したいプレイヤーは、これを見逃してはいけない。
序盤は初期キャラクターだけで普通に楽しめるようにできているので、まずは第1章終了あたりまでをめどに遊んでみて欲しい。
評価:8(かなり面白い)
おすすめポイント
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気になるポイント
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課金
有料通貨(ショップでアイテム購入、体力回復、キャラ・装備ガチャなど)
(バージョン1.1.0、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
崩壊3rd (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)