ゲームキャスト

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パズルゲーム

人体の動きと感情を機械で表現する『Homo Machina』レビュー。フリッツ・カーンの人体機械構造図をゲーム化

人間の体を1つの巨大で複雑な機械として描くドイツ作家フリッツ・カーンさんのに影響を受け、人体を機械として忙しく動かすゲームが登場した。『Homo Machina』である。脳から指令を受けるたび、体の中にいる作業員が目、口、鼻、手、足と次々に忙しく動かし…

脳をあまり使いたくないとき遊ぶパズル『Hexologic』レビュー。考えない。感じて癒やされるんだ

今回紹介する『Hexologic』は、とても矛盾した存在である。本作は、疲れて頭をあまり使いたくないときに遊べるパズルゲームなのだ。頭を使うはずのパズルというジャンルに「頭を使わない」を持ち込む。しかし、頭が疲れているときにこれをプレイすると、疲れ…

ソシャゲを有料で復活させたら驚くほど面白くなった『ワンダーブロック』レビュー。確かなパズルと隠し要素だらけの立体絵本世界が君を待つ

2015年に『ワンダーブロック』というゲームがあった。大魔王が倒れた後の世界で、一般人が頑張って残ったモンスターを退治するというゆる~い世界観で、パズルが面白くて、つくりが売り切りゲームっぽいので無課金でも遊べて、一部で非常に人気のあったゲー…

ゼリーでできた島を、限界まで食べて、猫の生きる場所も残して! 食いしん坊物理パズル『クロンとゼリー』レビュー

食いしん坊猫のクロンが、ゼリーの島をストローで吸って食べるコミカルなパズルゲームが登場した。『クロンとゼリー』だ。ぷるんぷるんのゼリーの島は食べ物であると同時に、クロンの足場でもある。ゼリーはたくさん食べたい。しかし、食べ過ぎると足場がな…

ジェイソンを操ってパリピを殺戮するパズル『Friday the 13th: Killer Puzzle』(13日の金曜日:殺人パズル)レビュー。ゲーム良し、キキキマママも完備でファンもにっこりの良作

『13日の金曜日』の怪人、ジェイソンがコミカルな姿で人々を虐殺し、パリピたちに復讐する公式のホラーパズルゲームが登場した。その名も『Friday the 13th: Killer Puzzle』。こういったゲームは残虐表現だけのキャラゲーになりがちだが、今回のジェイソン…

テキストに込められたゲーム機魂。良質カジュアルPRG『勇者のくせにこなまいきだDASH!』レビュー

破壊神になって魔王を助け、勇者たちを返り討ちにするユニークな戦術ゲーム『勇者のくせになまいきだ』シリーズ。そのスマホ作品が『勇者のくせにこなまいきだDASH!』(以下、ゆうこな)である。開発はなんとプレイステーションで多くのヒット作を出してきた…

失敗するほど楽しいパズル『Bring You Home』レビュー。ヒロイン枠より主人公がかわいいゲーム

コマを入れ替えるようにゲーム世界の地形を入れ替え、その地形に翻弄される主人公を見て楽しむ簡略版『FRAMED』ともいえるゲームが登場した。宇宙人のポロが、誘拐されたペットを連れ戻すために冒険を繰り広げるパズルアドベンチャー『Bring You Home』だ。…

ローグライクの勘と経験を試す鑑定パズルRPG『Cinco Paus』レビュー。効果のわからない杖をひたすら振れ!

『Nethack』や『トルネコの不思議なダンジョン』など、ローグライクの玄人プレイヤーには鑑定技術が備わっている。これらのゲームでは、魔法の杖などを手に入れたときに効果がわからないことが多い。そこで“識別の巻物”などを使って正式名を調べるのだが、鑑…

物語を読み進める“仕掛け絵本パズル”『Gorogoa』レビュー。読むように進むゲームという新しい体験

子供の頃、仕掛け絵本にはまった記憶はあるだろうか。ページに穴が開いていてほかのページと重ねられたり、折り曲げて他のページとつなげられたり、ページとページを越えた仕掛けを用意して、物語を語る絵本のことだ。『GOROGOA』は仕掛け絵本のような仕組み…

ワクワクの心を補充する大人のびっくり箱『GNOG』レビュー。触るたび、進むたびに心がときめく体験

予想もつかないワクワクでいっぱいのおもちゃ箱のようなゲーム。『GNOG』ほどこの表現が似合うゲームはないだろう。本作は箱型モンスターのふたを開けて、頭の中をのぞいて悩みを解決して笑顔を取り戻すパズルゲーム……なのだが、頭の中に広がるのは謎の異空…

カジュアルな中に理想の対戦ゲーム要素を備えた『どうぶつタワーバトル』レビュー。奥深さもランダム性も、楽しさも全部入りのジャングル

2人のプレイヤーが空から動物を落としてタワーのように積み上げていき、先にバランスを乱してタワーを崩した側が負け……そんなシンプルな対戦ゲームが今、話題になっている。 その名は『どうぶつタワーバトル』。恥ずかしながら、ゲームレビューサイトを運営…

宇宙の始まりから終わりまでを見る壮大な旅のパズル『Last Voyage』レビュー

壮大で美しい星の旅を描くパズルアドベンチャー『Last Voyage』は素晴らしい面と、どうしようもなくクソな2面を持ち合わせている。その壮大なビジュアルとアンビエントな音楽だ。プレイを終えたとき、あなたは宇宙の始まりから終わりまでを見たかのような壮…

非日常の世界への案内。星の人を導き、スペイン建築家の手による奇妙な通路を歩く『Starman:Tale of Light』レビュー

孤独を感じられるゲームは幸せである。なぜなら、そのゲームはプレイヤーと外部との接触を断ち切り、ゲームの中に埋没させるほどの体験を持つものという証明だからだ。星の人を導いて、薄暗い世界を進むパズルアドベンチャー『Starman: Tale of Light』は、…

指に合わせて光が踊る粒子パズル『FROST』レビュー。プレイが幻想的な美しさに変わるゲーム

粒子の軌道を操作し、パズルを解いているだけで光のアートが作られるパズルゲームが登場した。 プレイヤーが意図しなくても、普通にプレイしているだけで光の粒子が踊るように動き魅せられる。 そして、パズルを解くと規則正しく動く粒子から目が離せない。…

人は見た目が10割。地獄の法廷に立って見た目で裁く審判ゲーム『Peace, Death!』スマホ版登場

ニートでも職歴なしでも、今すぐ地獄の裁判官になれる!そう、地獄の裁判官になって人間たちを裁くゲーム、『Peace, Death!』を遊べばね。本作は次々と出てくる人間たちの姿を見て、見た目だけで天国行きか地獄行きかを決める恐るべき仕分けゲームだ。お役所…

遊んでいると腹が減る、食事が旨くなる。そんなパズル『Campfire Cooking』レビュー

遊んでいると、ご飯がおいしく食べられる。プレイヤーの食欲を刺激する楽しいパズルが登場した。バーベキュー料理を作るパズル『Campfire Cooking』を遊んでいると、本当におなかが減ってバーベキューを始めたくなるのだ。これは冗談ではない。帰宅時の電車…

中華SFが放つ美しさと寂しさ。中国の学生作品『三竹里』(サン・ジョルリ)の風景がエモい

中国の最大手ゲームパブリッシャーとして有名なテンセントのゲーム学校から、学生が作ったインディーゲームがやってきた。 廃墟となった故郷の街を探索するパズルアクション、『サン・ジョルリ』(三竹里)である。 粗削りな作りながらも、そこにはチャイニ…

奇妙で、理解不能で、愛しいパズル『Million Onion Hotel』レビュー

PSのカルト作『moon』を手がけたディレクターの木村さんと、アートの倉島さんのタッグが放つ新作『Million Onion Hotel』は、珍妙なポエム味と面白いゲームが見事に融合した作品である。正直に言えば、Onione Gamesの前作『勇者山田くん』はメインストーリー…

壊滅した街から脱出するパズル『Geostorm』レビュー。災害演出とパズル要素がかみ合った良作

地球の天気を自由にコントロールできる気象操作衛星が狂い、大災害を引き起こす様子を描く映画『Geostorm』の公式ゲームの出来が素晴らしい。 災害で破壊された都市の映像と演出、災害を利用したパズル要素……どれをとっても秀逸で、ぽっと出の映画をゲーム化…

最高の発見を何度も体験するパズル『The Witness』レビュー。美しき孤島で見るものとは?

パズルは発見の連続だ。そして、パズルで最も気持ちよい瞬間が発見した瞬間とするなら、『The Witness』以上にその瞬間を提供するゲームはないだろう。『The Witness』は、3Dの美しい孤島を自由に歩きながら、島にちりばめられた“一筆書きパズル”を解き続け…

プレイすることが感動になるパズル『Linelight』レビュー。孤独な宇宙で見るものは、プレイヤーの人生を写す鏡

『Linelight』は、素晴らしい。Gamescon 2016年間ゲーム大賞をはじめに多くの賞を受賞した作品と聞いていたが、その高評価は最後までプレイして完全に納得いった。とてもシンプルな見た目のパズル『Linelight』は、パズル以上の“何か”なのだ。本作は線で表現…

『World of Guns』レビュー - 精巧に作られた銃を分解・組立するパズル。機械のロマンを凝縮

“銃”。ゲームの世界ではおなじみの武器だが、「弾が出る」以上のことを知るプレイヤーは少ないのではないだろうか。銃についてもっと知りたい。そんなプレイヤーにおすすめなのが、実物に基づいた銃の3Dモデルを分解しては組み立てるパズルゲーム『World of …

『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』レビュー - レイトン、自ら出した謎を解かずに終わる。物語に欠陥を抱えた1作

英国紳士のレイトン教授が謎を解いてストーリーを進める謎解きミステリー『レイトン教授シリーズ』。その最新作『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』は、行方不明のレイトン教授に代わって娘の“カトリー”を主人公にし、奇想天外…

『YANKAI'S PEAK.』レビュー - ピラミッドの頂点を操る神秘のパズル。2017年ベストパズルゲームはこれで決まりか

パズル好き……いや、腰を据えて遊べるゲームを探しているなら手を出してみるべきゲームが登場した。神秘的な空間の中でピラミッド(三角錐)を動かし、正しい位置に配置するゲーム『YANKAI'S PEAK.』である。本作は荷物を所定の場所に動かす古典パズル『倉庫…

『FRAMED 2』レビュー - パズルが良くなった結果、ゲームが迷走。コマを入れ替えて物語を変える漫画パズル第2巻

漫画のコマを入れ替えることでストーリーの因果関係を入れ替え、物語を都合よく変えてしまうパズル『FRAMED』の2作目……いや、漫画だから2巻目が『FRAMED 2』の感想は“迷走”であった。前作はその新しさとノワールフィルムのような映像の魅力で2桁もの賞を受…

『Monument Valley 2』レビュー - あの感動をもう1度。さらに美しく、奇妙で、神秘的な親子の旅

2013年、錯視の視覚トリックを暴いて道を進むパズルと世界の美しさ、素晴らしいサウンド評価され、世界中のプレイヤーから圧倒的な支持を得たゲームに続編が登場した。『Monument Valley 2』だ。前作では1人で孤独な道を歩く旅を描いていたが、今作の主人公…

『Splitter Critters』レビュー - ステージを紙にようにビリビリ破って繋げる。おもちゃのようなパズル

紙を破くようにビリビリとステージをちぎって、つなぎ合わせて宇宙人の通り道を作るパズルゲームが登場した。 『Splitter Critters』だ。 びりっとステージをちぎる快感は、それだけでゲームが成立するほど気持ちいい。それでいて、破ったステージを繋ぎ合わ…

『ぎゅうぎゅうダンジョン2』レビュー - ローグライクと、ボードゲームの面白さを両立。絶妙バランスのパズルRPG

成長しながらダンジョンのモンスターを退治するパズルRPGとして、マニアの評価が高かった『ぎゅうぎゅうダンジョン』。その作品をさらに洗練したのが、『ぎゅうぎゅうダンジョン2』だ。シンプルなルールはほぼそのままに、「運の要素が強すぎる」という前作…

『a[Q]ua アキュア アヒルームへようこそ!』レビュー - 風呂場でアヒルのおもちゃと水遊び。童心に返れるパズル

風呂場で水遊びをしているように遊べる、水のパズルに新作が登場した。『お水のパズル a[Q]ua アキュア アヒルームへようこそ!』だ。かわいい見た目、触って楽しい水の表現、直感的で分かりやすい操作。さらに、広告は控えめ、スタミナなしの遊び放題でステ…

もじたんレビュー - 丁寧な作りのオーソドックス文字パズル。ユーザー作成問題が自由で楽しい

ずらりと並べられた文字列から、指定された種類の単語を探し出す直感&語彙力のパズル『もじたん』が、楽しい。ルール自体は他にもあるものだが、さわり心地が良く、カジュアルだけど手を抜かない、丁寧な作り。プレイヤーが問題を作成でき、簡単にそれにア…