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脳をあまり使いたくないとき遊ぶパズル『Hexologic』レビュー。考えない。感じて癒やされるんだ

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今回紹介する『Hexologic』は、とても矛盾した存在である。
本作は、疲れて頭をあまり使いたくないときに遊べるパズルゲームなのだ。
頭を使うはずのパズルというジャンルに「頭を使わない」を持ち込む。しかし、頭が疲れているときにこれをプレイすると、疲れがほぐされていつの間にかやる気が出る。
そんなゲームである。

アプリを起動すると穏やかな音楽と共に海が表示され……。
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そこにパネルが浮き出てきて、ゲームが始まる。ルールの説明は何もない。
しかし、プレイヤーがパネルをタッチすると鉄琴のような音が鳴り響き、パネルにドットが打たれていく。そして、パネルを叩いているうちに自然とルールを感じ取ることができる。
ルールを考えない。感じるのである。
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ちなみに、そのルールとはナンプレライクな数字当てゲームだ。
六角マス盤面があって、盤面の端には数字が描かれている。
プレイヤーは六角マスをタップしてドットを描き、数字と、その数字の直線上にならんだドットの合計を一致させていく。
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各マスには1~3までのドットを描くことができ、直線上のドットの数と数字が一致した列は緑色で表示される。全てのマスが緑色になれば(全ての数字と直線上にならぶドットの数が一致すれば)、ステージクリアだ。
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全てのステージは論理的に考えれば解けるように作られており、パズル好きからすると非常に難易度は低い。15ステージごとに新しい仕掛けは追加されるが、手垢のついた仕掛けであり、そこに目新しさもない。全60ステージ+おまけステージまで、1時間あれば終わってしまうだろう。
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▲数字が最初から固定されている灰色マスや、数字が他の場所と連動して動くマスなどがある。

また、ステージが小さいから当てずっぽうで数字を入れてクリアしてしまうこともできる。パズルとしてはとても緩い。緩すぎる。
が、それでも私は『Hexologic』を気に入っている。穏やかなBGMとドットを打つ際の鉄琴の音は調和しており、パズルを解くためにアプリをいじることが「音楽を奏でている」ような癒やしがある。
少し頭はひねって、そのたびに癒やしを得る行為に安らぎを感じるのだ。

パズルというジャンルと矛盾しているかもしれないが、疲れてあまり考えたくないとき、でも何かしたいとき……そんなときにピッタリのゲームである。
また、プレイしていくとゲーム背景は海から地上へ移り、ゴールが近づくにつれて音楽がわずかに高揚感あふれるものに変わる。
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そして、わずかに高揚した音楽に合わせて音を奏でていると、プレイヤー自身にも再び動き出す気力が沸いてくる。
どんなに疲れていても、気力を復活させてくれる。そんなアプリなのである。

評価:6(面白い)

おすすめポイント

癒やしを感じる音と環境
理屈で簡単に解けるパズル(小学生~中学生の知育にも良さそう)

気になるポイント
ガチのパズルではない
ボリュームはこの手のゲームとして少なめ(60+隠し12ステージ)

アプリリンク:
Hexologic (itunes 120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

開発:MYTHICOWL SP Z O O(ポーランド)
レビュー時バージョン:1.1
課金:なし

公式ページ:http://www.mythicowl.com/hexologic/
ライター:ゲームキャスト トシ

動画: