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Apple 2015年のiPhoneベストゲームは『Lara Croft GO』、最も革新的ゲームは『Dark Echo』

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Apple が2015年のベストゲームを発表した。
Appleの選出は「独自性」「芸術性」「iOSの独自機能を使ったゲーム」が選ばれる傾向にあり、「売れたゲーム」を重視するGoogleに対して、Appleは「今年発売された中で俺が好きなゲーム」という性格の選出になる。

それでは、選出された iPhone ゲームを見ていこう。
なお、2014年のベストゲームはこちらをどうぞ→Apple Best 2014

※タイトルにリンクが付いているものは、紹介記事に飛びます。

ベストアプリ
Lara Croft GO (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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『トゥームレイダー』のヒロイン、ララクロフトを主人公にしたパズルゲーム。
1手1手ボード上を動き、トラップなどを避けてゴールを目指すターン制のボードゲームだから、ゆっくり遊べる。
それでいて、パズルなのに遺跡やジャングルを冒険しているかのようなアドベンチャー感も楽しめる。

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「冒険心をくすぐる原作の本質はそのままに、パズルという異なるジャンルに生まれ変わった」
受賞の理由は、実に本質を表していると思う。このゲームは、アクションゲーム『トゥームレイダー』のパズルにふさわしい。
また、パズルとしても適度な難易度で楽しい。ベストの受賞も納得のゲームだ。

次点
Brain Dots(ブレインドッツ) (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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線を描いてボールを転がし、青とピンクの2つのボールをぶつける物理パズルゲーム。
シンプルだが、面白く、Appleが好きそうな「タッチがあるから生きる」ゲームなので、納得の表彰ではある。

Shadowmatic (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
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光源の前で物体を回転させ、影で図形を完成させる影パズル。
直感で遊ぶゲームになってしまっているので、パズルゲームとしての面白みは低い。
だが、見た目、ゲームの空気感、音楽を見れば、アートとしては一流で、Appleが好みそうなゲーム。納得の表彰だろう。
素晴らしい映像とサウンド、iOSだけのゲームであること、iPhone3GSでもプレイできることを評価されてApple Design Awardに輝いたが、ベストゲームでも次点に登場。

MOBIUS FINAL FANTASY (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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超スマホ級のグラフィック、なかなかやり込めるバトルシステム、基本無料のゲームの中では、とびぬけた特徴を持っていたので、納得ではある。
運営の告知がしっかりしていて、プレイヤーとコミュニケーションをとれていたのも好印象。
初期のストーリーボリュームと、同じようなバトルを続けるだけの展開を一工夫してくれれば、もっと流行っていたと思うのだが……。

最も革新的なゲーム
Dark Echo (itunes 240円 iPhone/iPad対応)
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足音の反響を視覚的に表示し、ソナーの要領で地形を見て暗い道を歩くホラーゲーム。
ヘッドホンをつけてプレイすると臨場感がアップする。スマホのゲームとしては、こういったゲームはなかったので革新的とは言えそうだ。
そういえば、『リアルサウンド』って音だけのゲームが昔あってね……(以下略)。

その他のベストゲーム
Hearthstone: Heroes of Warcraft (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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世界中でプレイされている対戦カードゲーム。
奥の深さでいうと少し物足りないが、スマホで10分程度で遊べる内容と考えるとかなりバランスがいい。
運と実力のバランスが良く、遊んでいて楽しい。
カードゲームなので、カードを集めるまで金がかかるのが難点。

Prune (itunes 480円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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鉢植えをスワイプして枝を伸ばし、正しい方向に伸びた枝以外を切って花咲かせる盆栽パズルゲーム。
ゲームとして面白いだけでなく、和風のビジュアルも美しい。

インプロージョン(itunes 1,200円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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「ゲーム機のようなAAAタイトルを、スマホで遊べることを証明する」と、高い理想で作られたアクションRPG。
タッチパネルなのに操作性は快適で、避けて殴るアクションが楽しめる。
ただ、ゲーム自体は「普通のゲーム機の凡作」という感じで、AAA感は薄かったか。
しかし、スマホの性能の進化が、ゲームを面白くする可能性は示してくれたように思う。

Vainglory (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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オンラインで、複数のプレイヤーが戦う対戦ゲームMOBA。
PCがメインと言われたジャンルを、スマホできっちり楽しませることに成功した偉大なゲーム。
ガチャゲーではなく、誰もが同じ能力のキャラクターを使い、互角に遊べるという点も大いに魅力。
iPhone 6 Plusの画面サイズなら、スマホでも遊べる。

レイマン アドベンチャー (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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画面タップでジャンプ、スワイプ操作で移動方向の変更や攻撃を行う横スクロールアクション。
スタミナなし(ただし冒険を助ける怪獣の使用には肉が必要)、相変わらず美しい2Dアニメ、気持ち良い動きで品質は高い。
Appleが好みそうなビジュアルではあるが、ステージの構成がいまいちでちょっといつものレイマンより品質が低かった印象。

Downwell (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
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ブーツと銃が一体化した「ガンブーツ」を駆使し、下に銃を撃ちながら穴に落ち続けるゲーム。
『洞窟物語』に影響を受けつつ独自の解釈で作られたドット絵、アクションの気持ちよさ、やるほどに上達していく面白さ。
iPhoneの画面ではプレイしづらいので「普通に面白いじゃん」という感じで終わるが、iPadで遊ぶと本領発揮。
難しいステージにチャレンジし、それを乗り越える楽しさでクリアまで一気に遊んでしまう。

Fallout Shelter (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 /GooglePlay)
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放射能にまみれた世界で、人間が暮らすシェルターの管理を行う経営ゲーム。
「基本無料で制約のないビジネスモデルも注目された」とあるが、確かに無課金で広告がなく、不自由なく遊べるのは魅力だった。
が、ゲームとしては要素が少なくて物足りなかったのも確か。
個人的には、海外でもIPもの(原作があるもの)が人気になるんだろうなぁ、という予感もさせられた。

伝説の旅団 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
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オートで戦うキャラクターに指示を下し、街から街へ旅を続けるゲーム。
セピアな色遣い、独特のアジア調なキャラクターたちはとても魅力的。
ゲーム部分は普通だが、Apple的にはこのビジュアルだけで表彰する理由は十分だろう。
納得の表彰。そして、グラフィックがツボにはまれば、ゲームも長く遊べるはず。
気になる方はどうぞ。

PAC-MAN 256 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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『パックマン』のアーケード版でステージ256に到達すると、マップがだんだんと崩壊し、最後にはゲームが止まるバグがある。
そのバグの後の世界を描いたゲーム。
オールドスタイルなゲームのシステムを流用して、今に通じる面白いゲームを作り上げたのは見事。

バトルガール ハイスクール (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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『白猫プロジェクト』に搭載されたぷにこんアクションに、学園ハーレム要素を足したアクションRPG。
プレイヤーは敵と戦う能力を持つ女の子たちの先生になり、指揮を執って戦う。
「指一本で操作できるバトルとキャラクターの育成が楽しいアクションRPG」とあるが、昨年も『白猫プロジェクト』が表彰されたし、このゲームはちょっと納得できないかな……。

Horizon Chase - World Tour (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
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『アウトラン』や『トップレーサー』など90年代のドライブゲームに影響を受けた3Dレースゲーム。
3Dなのに、レトロな印象を感じるグラフィックの作りは見事。
そして、アクセルべた踏みで気持ちよく走れるオールドスタイルなゲーム内容も気持ちいい。
納得の表彰。

ポケとる スマホ版 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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マッチパズル+バトルのカジュアルゲーム。
1ステージに1体のポケモンが配置されており、より少ない手数でステージをクリアするほどポケモンの捕獲率が上がる仕組み。
すごく面白い革新的な仕組みはないが、課金の必要性が薄く、ポケモンなので大人気という印象。

Super Sharp (itunes 240円→120円 iPhone/iPad対応)
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物体を指でスライスし、破片をターゲットまで導く物理パズルゲーム。
シンプルな見た目だが、破片が動く様子は納得の挙動で、頭を悩ませて楽しく遊べる。

Lifeline... (itunes 120円 iPhone/iPad対応)
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どこかで、ピンチに陥っている誰かと偶然通信がつながり、その誰かにアドバイスを与える形で進むノベルアドベンチャー。
iPhoneの通知画面、Apple Watchの通知などを利用し、誰かと会話しているかのような感覚で遊べる。
まさにスマホならではの「新感覚」ノベル。
大量のフォロワー作品を生み、「Lifelineのような」という言葉も産んだだけに、納得の表彰。

BLEACH Brave Souls (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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漫画『ブリーチ』のアクションRPG。
横スクロールアクションとしてなかなかよくできており、演出もブリーチ感が高くてよかった。
今年の基本無料アクションRPGで考えるなら、納得の表彰かな。

アフターパルス(itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
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iPhone独自のグラフィック向上API、Metalを使って驚きのグラフィックを実現したアクションシューティング。
グラフィックが良いし、Apple独自の機能が使われているし、納得の表彰。
なお、ゲームはいまいち。

なないろランガールズ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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アンドロイド美少女のコーチとなり、ランナーとして大成させるコーチングアクション。
期間は2ヶ月で、1回クリアすると前回のクリア結果に応じてキャラクターが強化される「強くてニューゲーム」が遊べる。
『パワプロ』的のサクセスモードを簡易化したような面白さを持っており、スタミナがないこともあってハマる。
気付くと1時間ぐらい遊んでしまう良作。
納得の表彰。早くアップデートでグラフィック向上して欲しい!

-ねこあつめ- (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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ケムコのRPGでお馴染みのHit-Pointが製作した放置系ゲーム。
ごはんやねこの遊び道具を庭に設置して、様々な猫を集めて眺めて楽しむだけのアプリ。
グッズごとに猫の仕草が用意されていて、可愛らしい猫の動きに癒やされる。
なんと、これが世界的にヒット。海外版のリリースされる事態に。
RPGのHit-Pointが、まさか『ねこあつめ』の会社と言われるなんて、誰が予想しただろうか。

HoPiKo (itunes 240円 iPhone/iPad対応)
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ゲーム機の中では沢山の装置が動いている!
ゲーム機の回路の中で、正確に動こうとする主人公を操作するアクションゲーム。
スワイプ操作で足場から足場に飛び移るだけだが、スピーディーなゲーム展開、ノリノリの音楽、ゴール時の爽快なクラッシュ演出が重なり、かなりはまれる。
定価480円のところ、現在240円のセール中。

スバラシティ (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
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上から落ちてくる家を合体させ、より巨大な建物に成長させるマッチパズル。
シンプルな仕組みながら、中毒性でいえば『Triple Town』や『Threes!』など、海外の有名パズルレベル。
例に出した2つのゲームと比べれば奥は浅い。が、じゅう

モンスターハンター エクスプロア (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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モンスターハンターのスマホ向け新作。
モンハンそのものではないが、協力して敵と戦うアクションゲームとして十分に面白い。
ガチャなし、時間短縮課金がメインということで、かなり心配していたが、ふたを開けてみれば大人気。
ガチャ系でなくともゲームが遊べるということを証明したのは大きいと思う。