ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

Hitman GO レビュー - アナログゲーム好きに訴えるジオラマ風パズル

Hitman GO (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
hitmango11
『Hitman GO』は、家庭用で人気の暗殺アクション『ヒットマンシリーズ』のスピンアウトで、潜入と暗殺をモチーフにしたパズルゲームだ。
ただ、あえて言ってしまうと、このゲームはヒットマン好きよりもアナログゲーム好きにプレイしてもらいたい。

ジオラマ風のグラフィックは真に迫っているだけでなく、プレイしてもアナログ感あふれる手触りにこだわりを感じられる上質な空気感のパズルなのだ。

ステージ選択画面からして、こだわりが感じられる。
ステージ選択する=パズルのパッケージを開けるという形をとっており、いきなりアナログ感のある演出だ。
hitmango02

で、ステージを開始すると、ジオラマ風のボードが表示される。
硬質でリアルなジオラマが画面上に再現され、見ているとアナログゲームをプレイしているかのような空気感を感じる。
自然音と静かな音楽もマッチしていて雰囲気を盛り上げる。
hitmango03

このボードはマス目で区切られている。
マス目に沿って主人公を1歩ずつ移動させ、ゴールにたどり着けばステージクリアだ。
hitmango04

ただし、このパズルは『ヒットマン』。暗殺者なので人目を忍んでゴールしなければいけない。
見張りの目の前に移動すると、見つかってゲームオーバーになってしまう。
hitmango05

見張りは正面しか見ないので、正面以外からであれば近づいても気づかれないですむ。
hitmango06

そして、気づかれないまま同じ地点に移動すると、その地点にいる見張りを倒して取り除ける。
hitmango07

これが基本ルールのすべてだ。
あとはステージが進むごとに、さまざまなギミックが増えていく。
最初に出てくるのは【小石】。主人公の4方に投げられ、投げた地点で音を立てて見張りをおびき寄せるギミックだ。
hitmango08

こちらはスナイパーライフル。
このマスまで移動すると、特定地点の見張りを撃って取り除ける。
hitmango10

左下に見える赤いものは鍵で、同じ色の扉を開けられる。
このようなギミックが次々と出現する。
hitmango13

そしてステージをクリアすると、クリアターン数などに応じて最大で3ポイントまで得点が手に入る。
得点を貯めると、新しいパズルパッケージが開き、追加ステージが遊べるようになる。
hitmango12

パズルとしての独自性はないが丁寧に作られており、1回新しいギミックが出ると、しばらくステージが簡単になる。
そして、簡単なステージを気持ちよく解いて、ギミックになれたところでやや難しいステージが出てきて、また考える。
ちょうど良いリズムで緩急つけられており、難易度的にパズル好きには物足りないかも知れないが、普通のプレイヤーならばかなり楽しめるだろう。

ステージ数は通常4パッケージ×15の60ステージに、Hitman Blood Moneyをモチーフにした8ステージを合わせて68ステージある。

何度も言うがパズルは普通で、定番系の100円ゲームでも同じようなものが楽しめる。
しかし、ジオラマをスワイプしていろいろな方向から眺めるだけでため息が出るグラフィックはこのゲームだけのもの。
見ているだけで満足できる芸術性を考えると、500円は高くない。
hitmango14

ヒットマンファン…というよりも、アナログゲームが好きな方に是非遊んでもらいたいパズルだ。
まずは動画で雰囲気を確認して見て欲しい。

おすすめポイント
見ているだけで満足できるジオラマ風グラフィック
アナログ風にこだわった手触り
 
課金について
ヒント、パッケージの開いていないステージを強制的に開ける(各100円)

アプリリンク:
Hitman GO (itunes 500円 iPhone/iPad対応)

動画: