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90年代のレースゲームの爽快感を現代の3D技術で再現。『Horizon Chase - World Tour』レビュー。

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「90年代のゲームを現代の技術で再現したら?」というテーマで、開放感たっぷりの野外コースを気持ちよく走り抜けるレースゲームが登場した。
開発はブラジルのメーカーAquiris Game Studio。

美しい風景に、アクセル全開でコーナーを曲がれる爽快感重視の設計、どこか懐かしい音楽、そしてテンポの良いレース。
『Horizon Chase - World Tour』は、誰でも楽しめる最高のスマホ向けレースゲームだ。

『Horizon Chase - World Tour』は20台が同時に走るレースゲームである。
操作は左右のハンドルボタンと、アクセルボタン、そして超加速できるニトロボタンの4つだけ。
アクセルべた踏みでもカーブを曲がりきれるから、ブレーキなんて後ろ向きなものはない。
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▲画面は『トップレーサー』のような構成。

あるのは、美しい景色と気持ち良い走行感だけだ。
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▲『アウトラン』に影響を受けたコース風景は、どれも見栄えが良い

『World Tour』の名の通り、ブラジルやギリシャなど世界各国の風景が思う存分楽しめる。
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リアルタイムに天候が変化し、走り始めたときは朝でもゴール時は夕焼け空なんてことも。
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天候の変化もあり、雨や雪の中でのレースも楽しめる。夜間レース独特のライトの表現もまた美しい。
この景色の中で走れるだけでも、十分楽しい。
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さらに、このゲームでは急カーブや起伏の激しいコースが多く、迫力の走行を味わえる。
通常、そういったコースのプレイには反射神経が必要で、油断すると簡単にコースアウトする高難易度ゲームになってしまう。

だが、コーナリング時にハンドルを切らなくても、自動で少しだけ曲がるカーブアシスト機能も搭載し、急カーブでもすぐにコースアウトしない適正難易度に納めている。
普通のレースゲームではありえない、激しいコースの変化を気持ちよく楽めるのだ「一工夫」も見所だ。
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▲もちろん、ハンドルを切ればより曲がるので急カーブではハンドル操作は必須だ。

そして、その走行の楽しさを確保した上で、レースゲームとしてもがっちり作ってある。
レースは20位からスタートし、ライバルをすり抜け、1位を目指すアーケードスタイル。
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▲ライバル車が多いので、スタート時点の団子状態をいかに抜けるかが勝負の肝だ。

コースにはガソリンも配置されており、これをとらないとガス欠で失格になる要素も。
このあたりは、ファミコンのレースゲームリスペクトだろうか。
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無事にガス欠を避け、3位以内に入ると次のコースまで進める。
また、順位とコース状に置かれている青いコインの取得枚数、ゴール時の残り燃料が得点となり、一定の点数を稼ぐと次の国に旅立てる。
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コースは約40とボリューム十分。
ボーナスレースで勝利したり、特定の国の全てのコースで1位をとると新しい車が増えるコレクション要素もあり、爽快感と併せて価格以上に楽しめる。
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▲後半に手に入る車が強いわけではない。むしろ、性能が偏っていて使い方が難しい。

難易度としても序盤は簡単すぎるほどだが、ゲームが進むとカーブが厳しくなり、少しずつ難しくなって中盤からは歯ごたえもある。
1プレイ2〜3分で終了するので「1位とるまでやってやる!」とテンポ良く気楽にやり直せる。

見た目は流行の3D映像で、ゲーム内容は爽快感重視の90年代のレースゲーム、さらに操作やテンポはスマホ向け。
単に「90年代は懐かしいな」で終わらないゲーム内容で、万人にお勧めしたいレースゲームだ。

評価:3.5(かなり面白い)

おすすめポイント
美しいコースを爽快に走る気持ちよさ
適度な難易度で、テンポ良く何度も遊べる

(バージョン1.0.0、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Horizon Chase - World Tour (itunes 360円 iPhone/iPad対応)

動画: