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アクション

美しい液体金属の世界を操る『MeltLand - メルトランド -』レビュー。高難度だがプレイヤーの上達で超えられるバランスも秀逸

ただ、美しい。 液体金属のような素材で作られた舞台を隆起させ、水滴をゴールまですべり入れるアクションゲーム『MeltLand - メルトランド -(以下、メルトランド)』の第一印象だ。 このステージを隆起させるだけで気持ちいい。 しかも、遊んでみるとこれ…

電脳都市をニンジャになって疾走する『Slashrun』レビュー。光あふれるサイバーパンク都市の表現に震えろ

ネオンで彩られた街を、ニンジャになって駆け抜けるサイバーパンク・アクション。それが『Slashrun』だ。先に書いておくが、本作は“映像一点突破型”のゲームである。だから、やり込みとか、深いゲーム性とかには期待しない方がいい。しかし、ネオンで彩られ…

ネット廃材をつなぎ合わせた世界で球を転がす『Marbloid』レビュー。インターネットって古くなるのか…

1980~90年代の音をつなぎ合わせて作られた音楽に、当時のチープな CG やノイズだらけの映像を組み合わせたミュージックビデオ(音楽だめでも可)“Vaporwave”というジャンルがある。この「インターネット廃材を利用した芸術」とも言うべき作品を、これまたレ…

これぞセガなRPG『イドラ ファンタシースターサーガ』レビュー。バトルシステムが面白くて、ほかが抜けている尖り感。というかセガ感

「うわ、セガっぽい」セガの誇るRPG『ファンタシースター』の30周年記念作品としてリリースされた『イドラ ファンタシースターサーガ』の感想はまさにセガだった。バトルシステムの奥深さと、そこから来る育成の面白さで言えば近年の基本無料RPGではかなりの…

ゲーム機的なアクションを美しく洗練し、タッチ操作で設計しなおした『see/saw』レビュー。これこそ、スマホのためのアクション

スマホでゲーム機のような『マリオ』系アクション作品を作るとき、常に操作性の問題が付きまとう。結局、そのまま『マリオ』のようなゲームならコントローラーで遊んだほうが楽しいのは自明なのだ。だが、我々はスマホでどこでも遊べる利点を得る代わりに、…

スマホで、SwitchのHD振動のように物体の触感を再現。ボールが生きているように転がる『TENKYU -転球』レビュー

レッドオーシャンなどと言われて久しいアプリ界隈で今、1人の日本の開発者が趣味で開発したボール転がしアプリが世界的にヒットしている。今日紹介する『TENKYU -転球』は、Android 版だけで累計1,000万ダウンロードを越え、App Store では30以上の国で1位を…

大雑把な動きでコンボを決めて、装備を集めて楽しいアクション『Blackmoor 2』レビュー。適当にさわれば楽しい、それ以上何を望む?

大雑把な見た目で、動きも適当なのになぜか面白いコンボアクション。そしてカプコンとセガを中心に、レトロゲームから持ってきたパロディ満載の演出・技・ステージギミックが楽しくてやめられない。人気横スクロールビートアクションの新作『Blackmoor 2』が…

横スクロールの大冒険活劇映画アクション『Max - The Curse of Brotherhood』レビュー。端末性能の進化を活かした”今遊びたい”ゲーム

2D横スクロールアクションのゲーム性で、3Dグラフィックを用いて冒険アクション映画のようなシーンを演出する。PCで人気を博した『Max - The Curse of Brotherhood』が、ついにスマホにやってきた。端末性能の向上を活かした美しいグラフィックはさすがの一…

マップを歩いて、探索して、ボスは苦戦して倒す。ただ面白いだけの探索アクションをスマホで遊べる『Grimvalor』レビュー

世の中には、ただ面白いだけのゲームというモノがある。マップが気持ちよく移動できて、探索して発見にニヤリと笑み、ボスには苦戦して楽しめる探索アクションゲーム、『Grimvalor』がそれだ。ひたすらゲームの土台がよくできてていて楽しい。それだけだと、…

「え、こんな簡単だよ?」 ダークソウルを5,000時間以上も遊んだ男が作ってしまったカジュアルゲーム『アニマス - ハービンジャー』

超難易度で名高いアクションRPG『ダークソウル』。そのダークソウルを5,000時間以上プレイしたために難易度感覚が壊れ、自作の『ダークソウル』リスペクトゲームを「え、こんな簡単だよ?」とクリアし、パブリッシャーが目を離すと難易度を上げてしまう。そ…

ここは俺に任せろ! B級アクション映画の世界で、圧倒的な数の敵に1人で立ち向かうアクション『敵の大群』レビュー。ゾンビ、侍、マトリックス系映画までなんでもござれ

敵は圧倒的な大勢、見方は自分は1人だけ。そんな絶望的な映画の主人公になり、超人的な動きで敵を倒す映画アクションゲームが『敵の大群』である。なんと直球のネーミング!しかし、遊んでみるともう病みつきの面白さ。演目は3つ。『最後の侍』:サムライが…

上達し、克服し、クリアする。1990年代アクションの魂をスマホに昇華したレトロ風アクション『SphereKnight』レビュー

「スマホにはゲームらしいゲームがない」などと嘆く暇があるなら、『SphereKinght』を遊ぶといい。 "ゲームらしいゲーム"がスーパーファミコンやPS時代のアクションRPGや、アーケードのアクションを指しているなら、このゲームは間違いなくピッタリはまる。 …

100人が同じ館にこもって1人になるまで逃げる大規模鬼ごっこ『青鬼オンライン』レビュー。100人ってだけで楽しい可能性を見せたカジュアルゲーム

不気味な青鬼から逃げつつ、洋館の謎を解く人気アドベンチャー『青鬼』シリーズ。『RPGツクール』のチープな見た目ながら、そこに奇妙な“青鬼”を放り込むことで見事なホラーテイストを演出し、フリーゲームから小説、映画、漫画とマルチメディア展開されるシ…

スライムになって壁にくっつき、横から天井から攻略するアスレチック2Dアクション『スライムルーム』レビュー

すべてのものに張り付くスライムになり、壁から、天井から、自由にゴールを目指す2Dアクション『スライムルーム』が面白い。本作はいわゆる“2Dプラットフォーマー”と呼ばれる『スーパーマリオブラザーズ』型のアクションゲームなのだが、シンプル操作で遊び…

人類の速度限界に挑む操作、それに応える疾風怒濤のニンジャ殺陣アクション。『ブレード忍者(Bladeheart Ninja)』レビュー

日本でも特異な存在として扱われる忍者だが、海外からは畏怖をもって……そう、超人のように扱われている。高速で野を駆け、一瞬で何人もの敵を葬る恐ろしい存在。そんな海外からみたニンジャの気分を味わえるアクションが、この『ブレード忍者(Bladeheart Ni…

触って5分で面白さが伝わるボコ殴りアクション『Wonder Blade』レビュー。実質スマホの『Castle Crashers』

ゲームを始めて5分で、「このゲームは面白い」とわかってしまう。スマホの『ファイナルファイト』系横スクロールアクション久々の超新星が『Wonder Blade』だ。多彩な仕掛け、パターンを見切って倒す手ごたえのあるボス、ただ爽快なコンボとゲームを通じて無…

ペタ、ペタンと餅をつくように壁を上る中毒ゲーム『Clumsy Climber』レビュー。餅つき的な気持ちよさ

ペタリ、ペタリと、1度くっついたら離れない手を使って、絶壁……というかアスレチックコースを上るゲームが『Clumsy Climber』だ。ぶらぶらと揺れる手が、棒と重なった瞬間に画面をタッチするだけのシンプルなタイミングゲームなのに「ペタ、ペタン」とくっつ…

ゲームが現実を浸食するサイコ・ヤンデレ・アクション『DERE EVIL .EXE』レビュー。フィリピンのヤンデレゲーム開発者の手による3作目

ヤンデレ(恋愛相手を愛しすぎて心を病んで奇行に走る性格)をテーマにし、最終的にアプリをプレイしているプレイヤーすら物語に取り込む奇抜な横スクロールアクションが『DERE EVIL .EXE』だ。単にアクションを楽しめるだけでなく、『ナナシノゲエム』や『D…

ビー玉が指に吸い付くように転がるアクション『Flicky Marble』レビュー。『マーブルマッドネス』に愛をこめて1人の男が作ったリスペクト作品

ガラス玉を転がして3Dステージを進むアクションゲームの古典『マーブルマッドネス』をリスペクトし、ボールを転がす操作をフリックに置き換えて作られたカジュアルアクションが『Flicky Marble』だ。見た目は渋いが、古典をリスペクトして作り上げたゲームの…

『Dead by Daylight』スマホ版と言えるほど面白い『IDENTITY V(第五人格)』レビュー。狩る愉悦と、逃げる緊張感、両方を味わえる対戦ゲーム

4人のプレイヤーが非力なサバイバーを操作して逃げ回り、1人のプレイヤーが凶悪な殺人鬼を操作して追いかける。2つの陣営で能力も勝利目的も異なる非対称対戦ゲームとして人気を集めた『Dead by Daylight(以下、DBD)』。そのシステムはほぼそのままに、ス…

縦に長いスマホを活かした“縦スクロールアクション”『Quartz: Sci-Fi Platformer』レビュー。シンプルな線のSF世界が光るレトロ風ゲームの新星

“The Waste”と呼ばれるロボットに寄生されたパワープラントを切断するため、アンドロイドを操作して1人プラントの最奥へ向かう……シンプルな線で描かれるSFの世界観がプレイヤーを引き込み、縦に長いスマホの特性を活かしたギミックで楽しませる。そんなスマ…

北斎の浮世絵世界がゲームで動く! 波乗り浮世絵ゲーム『うきよウェーブ』レビュー

葛飾北斎などをはじめとした浮世絵の世界がそのまま動く、驚きの和風アクションが登場した。その名も『うきよウェーブ』。葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』をモチーフとした波がいきいきと動くことに驚きつつ、波の上をツーっと滑り、ざばんざばんジャンプする気…

明るくて可愛くて、楽しいマリオ系アクション『Suzy Cube』レビュー。1人で3年をかけて練り込んだ渾身のインディゲーム

スマホで3Dのマリオ(ジャンプしながら進むアクションゲーム)系ゲームを探しているなら『Suzy Cube』は最高の作品の1つだ。本作はジャンプと移動操作だけの遊びやすいゲームながら、明るくて可愛い世界観、なによりNorthernBytes Softwareが3年かけて練り込…

物体を飲んで成長するブラックホールで人、車、最後には街を飲み込む『Hole.io』レビュー。物体を消して成長する逆『塊魂』

とつぜんに街に発生した小型ブラックホールが競い合って物体を吸い込みはじめ、人々を飲み込んで成長し、最後には街をまるごと壊滅させてしまうゲームが登場した。『HOLE.io』だ。成長するにつれてブラックホールが成長し、飲み込む物体が大きくなるスケール…

愛のためにホリススム高速穴掘りゲーム『Diggerman』レビュー。Mr.ドリラー終盤の緊張感を切り取った良作

スマホであの『Mr.ドリラー』っぽいものを遊びたい……が、この要望に応えるのはかなり難しい。本家の『Mr.ドリラー』スマホ版は操作性の問題で満足しきれなかったし、掘り進みパズル『ディグディグ』は爽快感とパズル性は近くてもアクション性がない。あちら…

奇妙に楽しい体験。ぷるぷるの”うにょうにょ“を触って集める『メタセコイア』レビュー

流体のようで、ゼラチン質のようでもある。ぷるんぷるんで、うにょんうにょんな魅惑の物体を操作するゲーム……それが『Metasequire - メタセコイア -』だ。劇的に面白いわけでもないのに、なぜか触るのをやめられない。この感覚を皆に届けたい。

Aviciiのために作られた空間を、Aviciiの曲とともに感じるアプリ『Avicii | Gravity HD』。ゲームを利用した”遊べるMV”

私が普段聞く音楽は非常に偏っていて、特にエレクトロ・ダンス・ミュージック(EDM)というダンス系の音楽なんかは遠い世界でしかなかった。なんせ、みんなでダンスするパリピの音楽(※印象です)だから遠い。が、2013年にリリースされたAviciiのプロモーシ…

アニメが滑らかすぎて面白さにまで昇華されたアクション『オドマール』レビュー。美しさと滑らかさが魅せる北欧神話の世界

App Storeに、また1つ素晴らしい作品がやってきた。本作は北欧神話をベースとしており、魔法の力を身につけたことで過酷な運命を課されたバイキング、オドマールの冒険を描くアクションゲーム『オドマール』である。これは高品質なビジュアルと動きを見せつ…

鉛筆画風の世界が目を引くシューティングRPG『Original Journey』レビュー。母星を救うために他の惑星を略奪する兵士の物語

寿命が尽きかけた母星の寿命を延ばすため、他の惑星に乗り込んで略奪を行う兵士となって戦うシューティングRPGが『Original Journey』だ。作りの粗い部分は見受けられるものの、セピア調の手描きの風景に緑色で強調を行う独特のグラフィックが目を引くだけで…

超スローなのに成立する格闘ゲーム『ファイトクラブ』レビュー。オンライン対戦つき現代風アーバンチャンピオンとも言える。

コンボも超反応も必要ないのに、熱い駆け引きが楽しめる格闘ゲームが『にゃんこ大戦争』のポノスから登場した。「平日は毎日1万円、土日は5万円の賞金付き大会が開催される」という“ワンチャンある系”対戦ゲーム『ファイトクラブ』である。正直、最初は「あ…