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BitSummitで気になったスマホゲームまとめ。『in:dark』と『Eden Obscura』は特に良かった

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本当は全部のゲームを個別記事で紹介したいのだが、時間がかかりすぎるので泣く泣く一覧で紹介する。
これが、BitSummitで気になったスマホゲームだ!

in:dark
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闇の中を少女と魂が落ちていくアクションゲーム。
魂は幽体なので壁を抜けて自由に動けるが、少女は生身なので障害物に阻まれる。その差をうまく使って進む必要がある。

文章で説明するとやや長くなるので動画でどうぞ。


ゲームが進むと少女の記憶が取り戻されるのだが、独特のノイズ入りまくりのイベント絵もいい感じで早くプレイしたいと思わされた。
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Eden Obscura
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Q-GamesのゲームシリーズPixelJunkより、 『PixelJunk Eden』の続編。
体当たりで敵を倒し、エナジーを貯めて植物の種を発芽させ、その植物を足場にステージの上を目指すアクションゲーム。

上手く写真が取れなかったので、動画で確認してほしいのだが、アートが本当に良かった。
もともと、発芽の動きや植物的なステージ、美しい背景を特徴とするゲームだったが、スマホのカメラ機能を使ってステージの背景と合成することで他にない雰囲気を作り出していた。


カメラ映像をそのまま合成するのではなく、すりガラス越しに見ているかのように
すりガラス越しに何かが見えているような加工がなされたり、カメラで撮ったものを合成して異なる映像に作り上げたりと、様々な方向性で美しいステージが作られる様子は見事。
クリエイティブ・プロデューサーのBaiyonさんも「(スマホのカメラで)光が取り込まれて日常の風景が万華鏡のように変化するのを見てほしい」と自信ありげに語ってくれた。
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スマホでしかできないアートになっており、その様子は一見の価値ありと言えた。リリースが楽しみだ。


EARTH ATLANTIS

水没した世界を潜水艦で探査し、機械化魚介類と戦うシューティングゲーム。
TGS216で鉛筆画が動く魚介シューとして紹介したが、完成度をあげてきたようだ。
Switch向けの展示になっており、スマホ版はSwitchの後になるとか。
面白そうなゲームはみんな「ゲーム機のあとね」っていうのさ……。でも待ってる。


WashBash/おせんたく革命
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核融合エネルギーで空飛ぶ洗濯機が、洗濯物を集めていくアクションゲーム。
左右移動とブーストボタンのみの姿勢制御ゲームだが、まだまだ調整が甘く面白くなるまで時間がかかりそうな印象だった。

だが、世界観はとても良かった。
まずこのチラシ。1950年代を意識したイラストと文章はまさに『Fallout』。核エネルギー万能論万歳。
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そして、ネオンのディスプレイ。最高。
この世界観を突き詰めてゲームが出てきたら、マニアの間で人気になるだろう。
Massaさん頑張れ。


TrapMaster
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見下ろし視点の2D脱出アドベンチャー。
動作がきびきびしており、仕掛けもこなれていてかなり完成度が高かった。
作者さんいわく「単なる脱出ゲームではなく、ゼルダの伝説のような仕掛けの楽しさを出したかった」そうで、実際にゲームにもそれが表れていた印象。

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イベントシーンのイラストなども挿入されており、思ったより豪華。


魔法パスワード1111
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スマホにモンハンを移植したことでも有名なヘキサドライブのオリジナル作品。
ヘキサドライブはでかい案件が多いため、若手にリリースを体験させるため、若手中心に新作を作る経験を積ませているのだとか。
良い話や……。

内容は4人の魔法使いでチームを組み、MPを割り振って魔法を使わせていく魔法バトルRPG。
MPは基本的に回復しないが、バトル中に隊列の後ろにいる魔法使いが消費したMPは一定量返ってくるため、ステージに合わせた隊列とMPの配分が必要になる。
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イラストがかわいいのでそちらの人気が出そうな気がした。
ゲームについてはキャラクターの使い分けの手軽さや、チーム編成の自由度(あと、課金具合)が面白さを分ける気がする。
個人的には故・ディスクステーションのゲームをやっている気分で好きだった。


Cerulean Moon

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左右の移動のみで進み、落ちながら建物を探索していくシンプルなアクションゲーム……なのだが、とても印象に残る。
まずグラフィックが美しい。次に動きが生き生きしている。最後にギミック盛りだくさん。
出たらやる。それだけ。

ヨルの採掘鉱
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絵画のような奇妙な世界を踊りながら歩くウォーキングゲーム。
TGS2016で最も気になったゲームとして魂のアート『ヨルの採掘鉱』で紹介したが、1人で作っているので大きな変動はなかった。
ただ、開発している間にスマホの性能が向上してきたので「スマホで出せればいいな」とのこと。

以上。
それ以外のゲームについては、下記でどうぞ。
センスで勝負するゲームは古くならない…発表から3年を経た『Million Onion Hotel』
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