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アクション思考で考え、パズルで解く。ゲームデザインが光るターン制アクションパズル『Sweep it!』 #BitSummit

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『マリオ』のような横スクロールアクションをパズルにする!?
そんな難問を軽々解いて見せたのが、BitSummit 5thに展示されていた『Sweep It!』である。
本作では直接キャラクターを動かすことはない。
プレイヤーは主人公たちの行動をプログラミングし、ステージが解けるまで何度も試行錯誤するパズルゲームとなっているのだ。
ゲームの解法はアクションゲーム思考、面白さはパズル。なんとも新鮮なゲームデザインがひときわ光っていた。
『Sweep It!』は、腕利きの掃除人ベップが街にはびこるミュータントを清掃する横スクロールパズルアクション。
画面を見るだけなら横スクロールアクションに見えるのだが、このゲームには移動キーやジャンプキーがない。
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では、どうやって動かすのか。その方法は簡易なプログラムである。
プレイヤーは、画面下のタイムラインに「LEFT(左移動)」や「JUMP(ジャンプ)」などのパネルを配置し、あらかじめキャラクターの行動をプログラムできる。
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そして「再生」ボタンを押すと、キャラクターがプログラム通りにアクションを始めるのだ。
プログラム中は時間が進まない。だから、アクションゲームが苦手なプレイヤーでもじっくり考えて遊べる。
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仮に失敗しても大丈夫。そのときは巻き戻しボタンで好きなタイミングまで時間を巻き戻せる。
針山の上のスイッチ。あれを押せば何か起こりそうだが……。
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時間を巻き戻したものの、ペップのジャンプでは落とし穴を渡りきれない。
こんな時に頼りになるのは相棒。
本作では同時に複数のキャラクターをプログラミングすることもできるのだ。
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2人協力アクションゲームであれば、仲間を踏み台にジャンプすれば先ほどのスイッチに届くはず。
相棒をゴミ箱の上にのせて、ジャンプ!
途中で相棒もゴミ箱からジャンプして、遙か上空へ!
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そして、上部にあるスイッチを相棒が踏んで、針山は消え去った。
これで先に進める!
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という感じでゲームは進む。
論より証拠。動画を見て内容を確認して欲しい。


ゲームの攻略にはアクションの脳が必要だが、解く手段はパズル。
本作は見た目こそ地味だったが、仕組みが非常に新鮮で、ゲームデザインの面白さが際立っていた。
間違いなく、通をうならせる1本として人気を得るだろう。リリースはまだ先だが、そのときにはすぐ情報を出すのでお楽しみに。