Monument Valley、英国アカデミー賞ベストモバイル部門受賞。
英国アカデミー賞ゲーム部門の受賞作が発表され、『Monument Valley』がベストモバイルゲームを受賞した。
スマホ、タブレットゲームが勢いを増す世相を反映してか、各賞の受賞作品、ノミネート作品にはスマホで遊べるゲームも多く見られる。
そこで、英国アカデミー賞受賞作品の中でスマホとタブレットで遊べる物をまとめてみた。
質の高いゲームが多いので、気になるものがあればぜひ遊んで見て欲しい。
モバイル部門受賞
Monument Valley (itunes 400円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
もはやゲーキャスの読者には説明の必要もない、大ヒットゲーム。
エッシャーのだまし絵の原理を利用し、現実にはあり得ない構造の建物を表現したパズルアドベンチャー。
旅を進めるたびに建築物が変化する様子を見て楽しく、ビジュアルや音楽の空気感に酔えるゲーム。
アートなゲームとはこのこと。
モバイル部門ノミネート
80 Days (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
ジュール・ベルヌの「八十日間世界一周」をテーマにしたパズルアドベンチャー。
ロンドンをスタートし、様々な交通手段を使って東に向かって移動し、80日以内にロンドンに戻ることを目的としている。
世界の街のビジュアルが美しいだけでなく、旅先ではライバルとの争いや地域に根ざしたイベントなどが発生してアドベンチャーとしてもしっかり楽しめる。
交通機関の発着の予定を考えてスケジュールをたて、効率良く移動するゲームなので、鉄道の時刻表マニアがプレイすると強そう。
Hearthstone
(itunes 基本無料 iPad専用)
世界的に人気のRTS、MMORPGのウォークラフトの世界観を使った対戦カードゲーム。
MTGのように本格的な対戦が楽しめる高い戦術性も見事だが、プレイ人口が多いゆえのマッチングの良さも面白さを後押ししている。
相手が触っているカードがわかるので、オンラインゲームなのに相手の存在を意識するのもまた良い。
高い完成度で、ノミネート文句なしの1作。
Hitman GO (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
家庭用の暗殺ゲーム、ヒットマンをモチーフにしたパズルゲーム。
ボードを1歩ずつ移動してターゲットまでたどり着くシンプルなパズルだが、非凡なビジュアルセンスがゲームの面白さを後押ししている。
ジオラマ風のグラフィックがリアルなだけでなく、コマの動きもアナログ感を感じる作りで、タッチパネルなのに本当にジオラマをいじっているような「物感」を感じる。
詰め将棋を遊んでいるかのように、知的な気分で遊べるパズルだ。
Threes! (itunes 200円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
4×4マスの中にある数字ブロックをスワイプで移動させ、3の倍数の数字を作っていき、数字がマス目を埋め尽くして動かせない状態になるまでのハイスコアを目指すパズルゲーム。
シンプルルールだが、適度に頭を使い、上達するほどにスコアが伸びていくハマリゲー。
後半になるほど次に出現する数字パネルのコントロールが制御しやすくなるため、ゲーム終了のピンチを何度も切り抜けられるなど、ギリギリの緊張感を味わえるのも楽しい。
The Walking Dead: Season 2 (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応)
海外で人気のTVドラマ、Walking Dead のアドベンチャーゲーム。
物語自体はTVドラマとは異なり、外伝的なストーリーが展開される。
ビジュアルのクオリティもさることながら、ストーリーもとても評価が高い。
これ、日本語になればなぁ。
なお、その他にも様々な部門にゲームがノミネートされている。
その中でスマホでも遊べるゲームをすべてまとめて見た。
ベストゲーム部門
Monument Valley
アート部門
Monument Valley
Valiant Hearts: The Great War (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
第一次世界大戦を舞台に、衛生犬の「ウォルト」と、戦場で巡り会った4人のキャラクター達が助け合いながら戦場を生き抜く戦場ドラマ。
コミック風の演出、史実を元にした戦争資料の数々と、戦争ものゲームとして人気が高い。
アプリ本体だけで第1章が遊べ、追加シナリオが各400円、全シナリオセットで購入すれば900円となっている。
オーディオ部門
Banner Saga(itunes 1,000円 iPhone/iPad両対応)
荒廃した世界で生きるバイキングたちを描いた戦術シミュレーションゲーム。
オーソドックスだが、深い戦術のターン制タクティカルバトル。
美しいアニメーション、プレイヤーの選択展開が変わるストーリーなど、魅力は盛りだくさん。
海外でも評価が高く人気のゲームだが、日本語に対応していないのが残念。
The Sailor’s Dream (itunes 400円 iPhone/iPad対応)
孤島を探索して3つの異なる視点から見る物語を体験し、最終的に大きな物語の全貌をつかむアドベンチャーゲーム。
しかし、アドベンチャーゲームにありがちな謎解きはなく、ただ読み進めるとゲームをクリアできる仕組みとなっている。
これはノベルなのか、それとも音楽と映像を楽しむゲームなのか海外でも評価が分かれているが、品質が高いという点では一致している。
文章量は比較的少なめなので英語が苦手でなければ、楽しめるはず。
英国産ゲーム部門
Monument Valley(受賞)
80 Days
デビュー部門(新人賞)
The Banner Saga
Hotman Go
ファミリー部門
Twelve a Dozen (itunes 400円 iPhone/iPad対応)
計算パズル+アクションゲーム。
ステージ中には数字の書かれたスイッチが大量に存在し、プレイヤーは道ばたで拾った数字を足し引きしてその数字を作り出す必要がある。
ビジュアル的にも美しく、子供に遊ばせても安心な手堅いゲーム。
ゲームデザイン部門
Hearthstone
Threes
革新的ゲーム
80 Days
マルチプレイ部門
Hearthstone: Heroes of Warcraft(受賞)
ミュージック部門
Banner Saga
The Sailor’s Dream
オリジナルプロパティ部門
[受賞] Valiant Hearts
Valiant Hearts: The Great War
スポーツ部門
Football Manager Handheld™ 2015 (itunes 1,000円 iPhone/iPad対応)
サッカーチーム運営SLGの世界的定番シリーズ。
ただし、日本語には対応していないので楽しみづらい。
ストーリー部門
80 Days
Broken Age ™ (itunes 1,000円 iPad専用)
宇宙船に住む男の子と、怪物の生贄にされてしまう女の子、2人の話が展開されて交わるアドベンチャー。
The Wolf Among Us (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応)
Bill Willinghamさんの漫画「Fables」を元としたアドベンチャーゲーム。
グリム童話など、昔話の登場人物や動物などが人間の姿で暮らしているニューヨーク。
主人公の警察官は赤ずきんちゃんの狼で、狼であったころの凶暴な心を押さえ込みながら凶悪な事件の謎を解明していく。
グラフィックとストーリーどちらも評価が高い。
以上、受賞作品はどれもクオリティが高いので、気になったら遊んで見て欲しい。