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ガールフレンド(仮)、Appleの規約違反のため画像を非表示に。またもAppleの審査に異変か?

『ガールフレンド(仮)(以下、GF)』の多くの画像が、「Appleの審査ガイドラインに規約に従うため」非表示になった。
GFは、個性豊かな女性高校生の彼氏になるため、プレイヤーが男を磨く設定のポチポチゲーだ。

一見、GF側の自主規制のように発表されているが、今回の対応状況をみると、Appleから指摘を受けたとしか思えない急ぎの対応となっている。

Apple は性表現に対して厳しいため、他のアプリでも他機種版と異なる画像が使われることがしばしばある。
しかし、今回の対応は「画像差し替え」ではなく「画像非表示」。
自主規制の形をとっているが、差し替え画像を用意する時間もなかったことが分かる。
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6月イベントで手に入れたばかりのキャラクターですら例外ではない。
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こういった画像が非表示になるのはもちろんのこと…
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▲明らかに…アウトです。

多少胸の谷間が見えている画像や下着のようなものが見える画像、不自然に下着が見えずに下着を着用していないように見える画像もアウトのようだ。
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GF側は対応が完了したと告知しているが、私が見たところGFとAppleの戦いはまだ終わっていない。
GFはアプリからブラウザに誘導をかけており、アメーバで課金させる施策をとっている。
しかし、Appleはアプリから外部に誘導して課金させることを禁じている。
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そして、本日確認するとトップページにあった誘導ボタンがなくなっていたり、各所に見られた誘導リンクテキストが消えていた。
お色気だけでなく、複数のガイドライン違反が指摘されていることが伺え、まだまだ調整中のようだ。

そして、この戦いの影にもう1つ気になることがある。
今回の件は、Appleが突然規約のアプリの審査ルールを変えて起きたわけではない。
元々、Apple は未成年のお色気画像には厳しく、過去にも『美少女ブラ外し Putti!』など、さまざまなアプリがリジェクト対象となって話題になっている。
大人が脱ぐなら(多少は)OKだが、登場人物が16才から18才と明言されているGFの画像は、審査落ち確実な画像が多い。

しかし、オンラインゲームには審査を通す裏技があり、それが(一部のメーカーに)利用されてきた。
それは、Appleの審査中はおとなしい画像だけを配信し、審査が終わってからきわどい画像を配信するというテクニックだ。

Appleの審査は初回は厳しいが、回数を重ねるにつれてやや雑になる。
なので、初回の審査と数回のアップデートを通してしばらくすると、少し無茶なお色気画像も配信できるのだ。
「最初は普通だったのに、だんだんお色気が強くなってったあのゲーム」などはそのパターンであろう。
それが、通らなくなるのかもしれない。

ゲームキャストでは、「Appleが審査後の再チェックを始めたかもしれない」と考えている。
というのも、ゲームキャストでは6月26日の時点でとあるアプリ開発者から「審査と関係なくAppleからゲーム内容について警告がきた」という報告を受け取っていたからだ。
ちなみに、そのときに下記のようにツイートしている。

先日の、リワード広告リジェクト騒動はApple側が折れたように見えて終わったが、「審査後にもチェックが入る」ならば、一部のソーシャルゲームメーカーは大変なことになるのではないだろうか。

そういった意味でも、今見えている「Apple vs サイバーエージェント」の戦いから目が離せない。

最後に、この件で「GFがサービス停止準備」と一部で騒がれているが、それについても書いておきたい。
GFはブラウザ版の収益が主体であり、アプリ版は「ブラウザに誘導する撒き餌」としてしか機能していない。
ブラウザから課金アイテムを購入するとお得になるので、プレイヤーはだんだんとブラウザに移行する仕組みなのだ。
メインのブラウザが無事だから、無用な心配はいらないと言っておこう。

この記事と関係ありそうな記事はこちら→Apple、二次元画像を「児童ポルノ」と認定か?

訂正
21:00、下着が不自然に見えない画像の意味が分かりづらいと指摘されたので、「はいてない」系の画像ですという意味の文章に修正しました。

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