インタラクティブ芸術科学学会(AIAS)は、第24回の『D.I.C.E. Awards』 の受賞作品を発表した。
D.I.C.Eとは、Design・Innovate・Communicate・Entertainの頭文字を合わせたもの。
この賞は、ゲーム開発者を中心に構成された AIAS の会員が章を選ぶもので、ゲーム業界でも最高峰の章の1つとされる。
今回、最高賞であるゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞したのはなんと、インディーゲーム『Hades』。
『Hades』は6月24日にNintendo SwitchとPCで正式に日本語版もリリースされるが、すでに Steam 向けには日本語プレビュー版が配信されているので、待ちきれなければ Steam で遊ぶといいだろう。
D.I.C.Eとは、Design・Innovate・Communicate・Entertainの頭文字を合わせたもの。
この賞は、ゲーム開発者を中心に構成された AIAS の会員が章を選ぶもので、ゲーム業界でも最高峰の章の1つとされる。
今回、最高賞であるゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞したのはなんと、インディーゲーム『Hades』。
『Hades』は6月24日にNintendo SwitchとPCで正式に日本語版もリリースされるが、すでに Steam 向けには日本語プレビュー版が配信されているので、待ちきれなければ Steam で遊ぶといいだろう。
スマホゲームはモバイルゲーム賞5本と、他は2本(うち1つはモバイル賞と重複)のみがノミネートで今年はあまり振るわなかったようだ。
なお、スマホゲームの内訳で言うと iOS 向けが6本(うちApple Arcade専用が2本)、Android向けが1本と、こういった賞に強い買い切りゲームで iOS の強さを見せつけた。
第24回「D.I.C.E. Awards」全ノミネート作品と受賞作は以下の通り。
各5本ノミネートされており、各賞ので示す先頭の作品が受賞作となる。
・アニメーション賞(Outstanding Achievement in Animation)
『The Last of Us Part II』
『ファイナルファンタジーVII リメイク』
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
『Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意思)』
『Spiritfarer』
・アートディレクション賞(Outstanding Achievement in Art Direction)
『Ghost of Tsushima』
『Hades』
『The Last of Us Part II』
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
『オリとウィスプの意思』
・キャラクター賞(Outstanding Achievement in Character)
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
『アサシン クリード ヴァルハラ』(エイヴォル)
『Hades』(ザグレウス)
『The Last of Us Part II』(アビー)
『The Last of Us Part II』(エリー)
・オリジナル楽曲賞(Outstanding Achievement in Original Music Composition)
『Ghost of Tsushima』
『Carrion』
『Little Orpheus』
『Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意思)』
『The Pathless』
・オーディオデザイン賞(Outstanding Achievement in Audio Design)
『Ghost of Tsushima』
『Dreams』
『The Last of Us Part II』
『Ori and the Will of the Wisps(オリとウィスプの意思)』
『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』
・ストーリー賞(Outstanding Achievement in Story)
『The Last of Us Part II』
『十三機兵防衛圏』
『Ghost of Tsushima』
『Hades』
『ケンタッキー ルート ゼロ : TV エディション』
・技術賞(Outstanding Technical Achievement)
『Dreams Universe』
『Ghost of Tsushima』
『The Last of Us Part II』
『マリオカート ライブ ホームサーキット』
『Microsoft Flight Simulator』
・アクションゲーム賞(Action Game of the Year)
『Hades』
『DOOM Eternal』
『Half-Life: Alyx』
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
『仁王2』
・アドベンチャーゲーム賞(Adventure Game of the Year)
『Ghost of Tsushima』
『アサシン クリード ヴァルハラ』
『ケンタッキー ルート ゼロ : TV エディション』
『The Last of Us Part II』
『Ori and the Will オリとウィスプの意思』
ファミリーゲーム賞(Family Game of the Year)
『あつまれ どうぶつの森』
『Astro’s Playroom』
『Dreams』
『Fall Guys: Ultimate Knockout』
『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』
・格闘ゲームゲーム賞(Fighting Game of the Year)
『Mortal Kombat 11 Ultimate』
『EA Sports UFC 4』
『グランブルーファンタジー ヴァーサス』
『Them’s Fightin’ Herds』
・レースゲーム賞(Racing Game of the Year)
『マリオカート ライブ ホームサーキット』
『DIRT 5』
『F1® 2020』
・RPG賞(Role-Playing Game of the Year)
『ファイナルファンタジーVII リメイク』
『サイバーパンク2077』
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』
『Wasteland 3』
『龍が如く7 光と闇の行方』
・スポーツゲーム賞(Sports Game of the Year)
『トニー・ホーク プロ・スケーター 1+2』
『EA SPORTS FIFA 21』
『MLB The Show 20』
『NBA 2K21』
『ゴルフPGAツアー 2K21』
・戦術/シミュレーションゲーム賞(Strategy/Simulation Game of the Year)
『Microsoft Flight Simulator』
『Crusader Kings III』
『Desperados III』
『Monster Train』
『Per Aspera』
・没入型リアリティ技術賞(Immersive Reality Technical Achievement)
『Half-Life: Alyx』
『マリオカート ライブ ホームサーキット』
『Museum of Other Realities』
『ペーパービースト』
『Tempest』
・没入型リアリティゲーム賞(Immersive Reality Game of the Year)
『Half-Life: Alyx』
『Down the Rabbit Hole』
『ペーパービースト』
『The Room VR: A Dark Matter』
『The Walking Dead: Saints & Sinners』
・インディーゲーム賞(Outstanding Achievement for an Independent Game)
『Hades』
『コーヒートーク』
『If Found…』
『ケンタッキー ルート ゼロ : TV エディション』
『Noita』
・モバイルゲーム賞(Mobile Game of the Year)
『レジェンド・オブ・ルーンテラ』
『HoloVista』
『Little Orpheus』
『Song of Bloom』
『South of the Circle』
・オンラインゲーム賞(Online Game of the Year)
『Fall Guys: Ultimate Knockout』
『あつまれ どうぶつの森』
『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』
『Ghost of Tsushima』
『Tetris Effect: Connected』
・ゲームデザイン賞(Outstanding Achievement in Game Design)
『Hades』
『Ghost of Tsushima』
『Half-Life: Alyx』
『The Last of Us Part II』
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
・ゲームディレクション賞(Outstanding Achievement in Game Direction)
『Hades』
『Ghost of Tsushima』
『Half-Life: Alyx』
『ケンタッキー ルート ゼロ : TV エディション』
『The Last of Us Part II』
・ゲーム・オブ・ザ・イヤー(Game of the Year)
『Hades』
『あつまれ どうぶつの森』
『ファイナルファンタジーVII リメイク』
『Ghost of Tsushima』
『The Last of Us Part II』
以上。
せっかくなので、スマホで遊べるものだけは下記にまとめておく。気になるものがあれば、ぜひ遊んで欲しい。
インディー賞
If Found... (App Store 610円)
If Found... (App Store 610円)
ノートに消しゴムを書けるかのように読んだ箇所を消して、その下から出現する文字を読んでいくビジュアルノベル。
独特の操作感から生まれる消しては見るプレイは印象的。
ゲームとしては親との確執を抱えながらも独立する子供、それを取り巻く人間環境、恋愛などが描かれるノベルとなっている。
オリジナル楽曲賞・インディー賞
Little Orpheus (App Store Apple Arcade)
アメリカが月へロケットを飛ばした1962年、ロシアは地底世界を探査していた……!
そして、地底探査船Little Orpheusは行方不明になり、3年後にその乗組員だけが発見された。
彼が地底で体験した荒唐無稽な冒険を体験するTV番組風アクションアドベンチャー。
アクションとしては簡単・単純だが世界観や語り口が秀逸。
パロディ満載の演出も「これ、見たことがある」って感じでよし。
『Everybody’s Gone to the Rapture』などインディで名をはせる Chinese Room による Apple Arcade 独占作品。
モバイル賞
『リーグ・オブ・レジェンド』の世界で繰り広げられる、対戦型カードバトルゲーム。
交互ターン制の対戦カードゲームは多いが、敵の手番でも攻撃に転じられる独特のルールはゲームの戦術性の深化、テンポの改善につながっており、優れている。
『ハースストーン』フォロワーとしては頭1つ抜けた完成度。
Song of Bloom (App Store 250円)
繰り返される虚無空間のポエムや図形から脱出のカギを見つける謎解きゲーム。
しかし、単なる脱出ゲームではない。
虚無から一転して色のある世界へ転じる世界観の変化の妙、そんな変化の流れと映像が隅々まで謎解きに利用されていることに気づく驚き。
芸術品と謎解きの融合という意味で、『Monument Valley』に近い(しかし、やや一般向けじゃない)良さがある。
スクリーンショット見るとホラー要素があるようにも感じるが、まったくホラーを含まないのでご安心を。超おすすめ。
アプリリンク:
HoloVista (App Store 610円)
夢のような非現実的な建物のなかを探索するARアドベンチャー。
ビジュアルも物語も評価が高いが、日本語非対応。
South of the Circle (App Store Apple Arcade)
1964年、南極に飛行機が墜落した。
ケンブリッジ大学所属の研究者ピーターは、墜落した飛行機から這い出て寒さと戦いながら助けを求めるが、あまりの寒さに過去と現在の記憶がぼやけ始め……。
冷戦時代を舞台として共同研究者であるピーターとクララの過去の愛の物語と、過去と向き合わなかったことによる当然の帰結が描かれるアドベンチャー。
曖昧な感情やアイコンを選択することで、主人公の行動が変化する独特なシステムを持つ。
Apple Arcade 独占。
関連リンク:
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