スマホ版の『クロノ・トリガー』がPC版発売と同時にアップデートされ、コントローラーやクラウドセーブ、オートセーブに対応し、グラフィックとサウンドも一新された。
新しいアプリ名も、『クロノ・トリガー (アップグレード版)』と気合い満点。
確かに便利になっているし、見るべき点も多いアップデートではあるのだが……現時点ではグラフィックに欠陥を抱えていることも書かねばならない。
プレイしてすぐ、操作や機能改善(特にコントローラー操作の移動は快適だ)について理解できた。同時に、一目でグラフィックに違和感を感じた。
グラフィックにフィルター(と思われる)がかかっており、ドット絵の良さが潰れているのだ。特に正面を向いたときにはキャラクターの目が飛び出して見えてしまう。
▲石畳のタイルも継ぎ目の補完がされず、違和感だらけに。
また、タイルのつなぎ目が崩れてしまったり、フィールドマップが明らかに崩れていたりとビジュアル面はひどいものになってしまっている。
小さいスマホなら多少の違和感で終わるが、iPad Pro 10.5の大画面では見過ごせない違いになってしまっている。
すでに海外では騒ぎになっており、ゲームメディアの指摘や『クロノ・トリガー』ファンによるオリジナルとの比較画像が注目されている。
▲左がアップデート版、右がオリジナルとのこと。
Steam版の評価は散々で、スマホ版の移植でUIが最適化されていないこと、ドットフォントではないこと(個人的にはフォントは気にならなかったが)、ストアの画像からはグラフィックのフィルタがわかりづらくなっており購入者がだまされたと感じていることなどが低評価の要因になっているようだ。
And lastly, and most bizarrely, is Leene's Bell. It's not filtered, but actually redrawn. pic.twitter.com/5LedxkmJyF
— Fred Wood (@thatsmytrunks) 2018年2月27日
私の感想としては、前のバージョンはスマホに必須とも言えるオートセーブもなかったり、一部イベントが辛いほど操作性が悪かったので、今のバージョンの方が遊べて良い……のだが、思い出でプレイするゲームでもあるので、見た目がイマイチだとやる気がわかないのも事実だ。
とりあえず、この奇妙なグラフィックをオリジナルに戻すオプションか、大幅に修正したものがくるか、どちらかが実行されることを願いたい。
『ドラゴンクエスト』といい、『ファイナルファンタジー』といい、スクエニの移植はドット絵が崩れるか、元のテイストが壊れてしまうことが多いのはなぜなのだろうか……。
追記:
これについて調べつつ書いたみんな、スマホで新しい『クロノ・トリガー』を遊ぼう。PC版より、スマホ版は快適だも合わせてどうぞ。
アプリリンク:
クロノ・トリガー (アップグレード版) (itunes 1,200円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam)