これは……本当に日本のスマホインディーゲームなのか。
そう思ってしまうほどに圧倒的なドット絵で世界を作りだしているゲームがあった。
謎のロボットを操作し、命のいない世界に生物を作りだしていく生命クラフトアドベンチャー『World for Two』である。
Twitterなどで紹介されていた画面ショットも素晴らしかったが、実物はもっとすごかった。
(命なき世界に生命を作り繁栄させるアドベンチャー『World for Two』発表。不思議なドット絵世界に命を吹き込め)
体験版は謎の研究所からスタートした。プレイヤーが操作するのはロボット。
研究所の書き込みにまず驚くのだが、それ以上にその先はすごかった。
研究所外の森のドット絵は、圧倒的な密度だったのだ。
文明が崩壊した名残と思われる朽ち果てた建造物と、自然と水辺の反射。
そのクオリティは『Kingdom:New Lands』など海外の有名ドット絵ゲームにも引けをとらない見栄えで、海外に出してもすぐに注目されそうなオーラがある(なお、Kingdomにはかなり影響を受けたそうだ)。
プレイヤーは森で遺伝子情報などを入手し、研究所でそれを掛け合わせることで新しい生物を生み出せる。
体験版で最初に生み出せたのは、非常に原始的な生物だった。
生物を産みだしてから森に出かけると、その生物が森で生活している様子が見られる。
▲なにげに夕方、夜など時間の変化もあり、それぞれに美しい。
そして、パズルゲームを解くとその遺伝子情報を入手でき、さらに新しい生物を生み出すカギとなる……そんなゲームとなっていた。
すでにビジュアル面の完成度は非常に高いが、ゲームの完成にはまだまだ時間がかかりそうだった。
作者のしんいちさんはこれまで『ナンプレ』などのアプリを作ってきたが、もともとコアゲーマーであったため箱庭ゲームを作りたいという願望があったそうだ。
そのため、美しいドット絵世界、昼夜の天候のサイクルなど好きなこと、やりたいことをゲームにぶち込んでいる状態とのこと。
今後はさらに広大なステージと遊びの肝を練って作り上げていくとのこと。
完全に「好きなものを作っています」と語るしんいちさんの顔は生き生きしていたし、ゲームの映像や演出からもその様子は見て取れた。
『World for Two』は、作者が考える面白さや好きなことを突き詰めたゲームとなっていくのだろう。
単に見た目が良いからという理由ではなく、その方向性も含めて非常に楽しみな作品になりそうだ。
待ちきれない方は、まず下記のプロモーション動画で確認をどうぞ。
「World for Two」プロモーション動画が出来上がりました!(デジゲー博Ver)
— しんいち@デジゲー博X02-4階 (@shinichi399) 2017年11月9日
デジゲー博では高画質で見れるので是非みにきてください😃#WorldForTwo #indiedev #gamedev pic.twitter.com/XEoaSRE0lp