Apple Design Awards2016発表。ゲームは『Laracroft GO』など5本を選出
Appleがすぐれたデザインのアプリを表彰する「Apple Design Award 2016」が発表された。
この賞の選定にはApple独自の基準があり、特に優れたデザイン性やApple新機能を使用したことが重視される傾向がある。
そのため、少し売れ線と外れたアプリが評価され、思わぬ掘り出し物が見つかる面白い賞となっている。
今回表彰されたのは、合計12本。そのうち5本がゲームアプリとなっている。
Lara Croft GO (itunes 600円 iPhone/iPad対応)
『トゥームレイダー』のヒロイン、ララクロフトを主人公にしたパズルゲーム。
本作は『Hitman GO』に高さの概念を加え、『トゥームレイダー』のアドベンチャー要素を強調したターン制パズル。
リアルタイムではないのに、冒険しているような感覚で遊べ、パズルとしても適度な難易度で楽しい。
今回は、Apple独自機能のMetalを利用し、美しいグラフィックと動作の軽快さを両立したことが表彰の決め手に。
紹介記事:じっくり考えるパズルとトゥームレイダーの冒険感を両立。『Lara Croft GO』レビュー
Chameleon Run (itunes 240円 iPhone/iPad対応)
超高速で道を駆け、ジャンプで障害を回避するランゲーム。
歩いている道と違う色の服を着ていると即座にゲーム終了となるので、単に走るだけでなく、ジャンプ中に主人公の服を切り替える仕組みが導入され、その面白さが評価されて表彰。
高速で走る気持ちよさ、美しいグラフィック、アドリブで後略していく楽しさ、どれも良い感じだったので納得の表彰。
INKS. (itunes 240円 iPhone/iPad対応)
ピンボールでターゲットを破壊し、その破裂とともに吹き出すインクでキャンバスを塗るゲーム。
ピンボールをしているだけで、水彩インクがキャンバスに広がり、世界に1枚だけのアートができあがるユニークさを評価されて表彰。ゲームもアートも面白いので、納得の表彰か。
制作は『LUMINO CITY』で、手作りのミニチュア世界を見せてくれたState of Play Games。
紹介記事:ピンボールするだけで世界に1つだけのアートができる! 『INKS.』レビュー
Linum - Free Puzzle Game (itunes 無料 )
多関節の線を曲げ、一定回数で指定の位置まで移動させるパズルゲーム。
慣れるまで少し操作しづらいが、デザインも良く、サクサク遊べて楽しい。
UIView animations、CoreData、StoreKit、ReplayKit、GameCenterなど、多くのApple純正ツールを使ったことを評価して学生部門で表彰。
Dividr (itunes 無料 )
画面を押す強さに反応して2つの玉が分割されるので、圧力調整で障害物を避けるラン系ゲーム。
3D Touchの機能を使っていることが評価されて学生部門で表彰されたが、3D Touchは高速で微妙な操作に向いていないのでゲームとしては微妙。
今年は王道ド直球で来たので、意外性には欠ける。
ただ、通常枠の3本は王道だけに誰にでも勧められる作品なので、まだ未プレイならぜひ遊んで欲しい選出となっている。
ゲーム以外の表彰はこちら → Apple Design Awards - Apple Developer
2015年のApple Design Awardsはこちら → Apple Design Award 2015発表。ゲームアプリは6本に増加