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ピンボールするだけで世界に1つだけのアートができる! 『INKS.』レビュー

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イカ達が街を塗りつぶすゲーム、『スプラトゥーン』をプレイしていて思ったことがある。
人は、塗ることに快感を覚える生き物なのかもしれない。そして、それを再確認させてくれたゲームがこの『INKS.』である。

制作は『LUMINO CITY』で、手作りのミニチュア世界を見せてくれたState of Play Games。
ピンボールをしているだけで、水彩インクがキャンバスに広がり、世界に1枚だけのアートができあがるユニークなゲームだ。

ステージは、白いキャンパスとカラーブロックが配置されたピンボール台。
ゲームシステムは普通にピンボールなので、プレイヤーの操作は画面左右のフリッパーでボールを弾くだけだけ。
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▲画面下の黒いところがフリッパー。これをガチャガチャ操作してボールを弾く。

そして、カラーブロックにボールを当てると……破裂音と共にインクが噴き出し、キャンバスがカラーインクの色で染まる。
次々とぶつけ、破裂させ、キャンバスをインクで染め上げる演出は快感の一言。
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弾のぶつかるときの勢いに合わせ、インクの吹き出し方も変わる。
単なるピンボールなのに、台の演出だけでこうもプレイ感覚が変わるものなのか。改めてゲームの演出の力に驚かされる。
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そして、すべてのカラーブロックをつぶすとボールは消え、残った台の様子が記録される。
最初は無機質なステージ選択画面も、ゲームを終える頃にはカラフルな自由帳のようになる。
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プレイヤーの操作に応じて不規則に塗られたキャンバスはどれも味があって世界に1枚だけのアートとも言える。
単にステージをクリアしていくだけでなく、プレイヤーの軌跡が残って、見て楽しめる仕掛けが嬉しい。

ステージ数は60。さらに120円で20ステージを追加するパックが2つでが全100ステージ。
ステージが進むと多段フリッパーや落とし穴などの仕掛けが増え、見た目も派手になってゆくし、気に入ったら買って損はない。
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もう1つ、補助アイテムを「コイン」で購入でき、こちらは初期に少しだけ手に入り、あとは有料。
補助アイテムを使うと思った角度でボールを発射できるので、チート級の簡単さでインクをぶちまけられる。
こちらは、細切れで買うこともできるが、1,400円払えば無制限に使える。この世界にハマりすぎたら、こちらも買っても良いかもしれない。
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いずれにせよ、課金しなくても価格分の価値はあるし、どのステージもクリアできる。
1ステージおよそ30秒から3分程度で終わり、気持ちよくインクをぶちまけて、見返して楽しめる快作だ。
ぜひ、インクをぶちまける気持ちよさを味わって欲しい。現実世界では、こんなことは絶対できないから。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
インクをぶちまける気持ちよさ
キャンバスがゲーム後も見返せる

気になるポイント
フリッパーの勢いを細かく調整できない。

課金
追加ステージ(20ステージで120円)、コイン(1,400円で無制限、細切れに購入も可能)

(バージョン1.0 ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
INKS. (itunes 240円 iPhone/iPad対応)

動画: