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『Death Road to Canada』レビュー:B級ゾンビ映画のような旅をするローグライクゲーム

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「もう、USはだめだ…ゾンビだらけで、人間は生きることもできない」
「カナダは平和らしいぜ!よし、カナダまでドライブしよう!」
というわけで、USからカナダまでの旅路を描いたサバイバルアクションが『Death Road to Canada』だ。
開発は『Wayward Souls』などのRockecat Games。

パロディやジョーク満載テキスト、ゾンビが飛び散るスプラッタな演出も気にならないコミカルな演出、そして王道のサバイバル感もあり、気持ちよく遊べる1作となっている。

本作は道中で食料や武器を補給しつつ、生存者を仲間にして最大4人チームでカナダを目指す王道のサバイバルゲームとなっている。
まず最初にキャラクター2名を作って旅に出るが、このキャラクターがくせ者。
キャラクターにはStrength(力)やWit(機知)などの8つの能力とPerk(特殊能力)、TRAITが設定されているが、あっちを立てればこちらが立たずで、完璧なチームを作ることはできない。
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さらに、仲間の能力値は不明で、イベントなどを通じて類推していくしかない。
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▲仲間の能力はほとんど「?」。旅を通じて明らかになる。

旅して窮地を乗り越え、お互いを知って初めて適切に役割分担して戦えるようになる。
気心が知れれば、Perkなどの能力と別に「歌がすごく上手い」などのピンポイントな補助能力も判明してイベントで効果を発揮することも。
まさに、ゾンビサバイバル映画のような旅を楽しめるわけだ。
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▲人混みでやる気をなくすと思ったら、Marlanaは隠れオタクだった…。

チームができたら、いよいよ旅が始まる。
ゲームは「移動パート」と「探索パート」に分かれており、移動パート時はテキストベースでイベントや会話が流れるように発生していく。
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移動パートではさまざまなイベントがランダムに発生し、概ねキャラクターの能力によって結果が決まる。
会話能力が高いキャラクターがいれば人間同士の戦いは避けられるし、機械に強いキャラクターがいれば車の故障は直る。このパートは機械オタクやら、コミュ力が高い奴らの独壇場である(暴力が意味を持つイベントもあるが少ない)。

だが、それも1日に1回やってくる「探索パート」まで。
カナダまではおよそ車で20日間。当然ながら、道中でガソリンも食料も補給しなければならない。
そこで、ゾンビがうろつく廃墟に繰り出し、食料の多い「イェールマート」を探索したり、武器がある「警察署」などをうろついたり、そのときどきで必要なモノを探す必要があるのだ。
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▲ランダムに表示される中から、行き先を決められる。

探索パートは見下ろし型のアクションゲームになっており、スライド操作で移動し、スワイプ操作で武器を振るい、ゾンビを攻撃しながらアイテムを探すこととなる。
操作は最初窮屈に感じるが、慣れれば普通に遊べる程度。慣れて欲しい。
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殴打音などはRocket Cat Gamesのゲームだけあり爽快なのだが、キャラクターの体力(Fitness)が低ければすぐに息切れしてしまうし、銃を持っても射撃力(Shooting)が低ければ効果的に使えず、ゾンビの群れの前では強力な武器があったとしても逃げ出すしかない。
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そして、うまく探索を終えればまた移動パートが始まり、カナダに向けて進むのだ。
序盤はゾンビの数も強さもそこそこだが、後半になると驚異的な数になるので探索で目的を達したら即座に逃げるような戦術も必要となる。
ゾンビが強すぎず、それでいて驚異。実にちょうど良いバランスでカナダまでの旅路は続く。
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全体としてみて、難しくもクリア不能ではない、良い歯ごたえのバランスに仕上がっていると感じた。
序盤はゾンビの数が少なく、油断しなければ次々と装備や資源をそろえる気持ちよさがある。
中盤以降はやりくりする面白さが出てくるだけでなく、車の不調で歩くことになったり、ゾンビの急襲をしのぐ(一定時間逃げられない)シチュエーションに苦戦し、終盤はとにかく逃げまくるか必死に戦うかの防戦になって息詰まる展開が続く。
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キャラクターを育成(初期能力のままでは生き延びられない!)し、仲間を選別して連れて行く育成・管理も重要となり、プレイヤーの慣れによる楽しさも続く。
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複雑なゲームなので、最初の数回はあっさり道中で倒れてしまうだろう。
しかし、「このスキルがあれば…」とか、「この組み合わせが生きやすい」などの気づきがあるとグングン記録が伸び、いつの間にか終盤までたどり着けるようになる。
すべてのメッセージが英語なので、高校レベルの英語(と辞典)は必要になるが、『FTL』や『クラウンテイカーズ』などのローグライク系ゲームが好きならば試してみる価値がある。
一応、初心者向けのガイドも用意したので、こちらを読めばそれなりに遊べるはずだ。
『Death Road to Canada』初心者向け攻略ガイド

なお、Rocketcat GamesはiOSでセールを行わず、基本的にアップデートのたびにより増えた機能に見合った価格へとゲームを値上げしていく。
現在のところ評価は7に近い6としておくが、今後はコントローラー対応などが予定されているので、気になる方は早めに買っておくことをおすすめする。

評価:6(面白い)

おすすめポイント
ランダム生成で何度も遊べる
仲間を知り、育成していく過程が楽しい
意外に楽しいゾンビ破壊アクション

気になるポイント
全編英語。イベントは英語を読まないと対処が難しい
現在、少しイベントが少なく感じる

課金
なし

(バージョン1.0.1、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Death Road to Canada (itunes 960円 iPhone/iPad対応 / Steam)

コメント一覧

    • 1. ローグライクマニア
    • 2017年04月03日 18:04
    • このデベロッパーのセールしない姿勢は素晴らしいと思う。一般的にゲームアプリのリリースからしばらくすればダウンロード数が伸びなくなるが、この時期にマーケティングのためにセールしちゃうデベロッパーが大半。だけど、こういう行動は既存ユーザーへのリスペクトが足りてないところから来てる。たとえばフルプライスが800円台のゲームがいきなり200円台になったりすると、800円台のフルプライスで買ったユーザーは損した気分になる。このデベロッパーはそれがよくわかっている。
    • 2.
    • 2017年04月04日 09:34
    • レビューありがとうございます
      課金に対する姿勢はこれが正解ですよね
      しかしやはり英語力必須なのがネックですね
      アップデートに期待して先行投資で今のうちに買っておくべきか

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