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勝手に認定!日本のAppStoreに影響を与えたスマホゲー5選:iPhoneゲーマーな日々98

nova
昨日、AppStore5周年に便乗してゲームキャストに影響を与えたゲーム5選という記事を書いてみたが、コメント欄で日本のゲームに影響を与えたアプリという方向性も望まれているように思ったので、今回は「日本のAppStoreに影響を与えた日本のスマホゲー」を5つ独断で選んで紹介してみたいと思う。
例によって異論・反論・感想などはコメント欄にどうぞ。

勝手に認定、AppStoreで日本インパクトを与えた国産ゲーム5選

スペースインベーダー インフィニティージーン
(itunes 450円 iPhone/iPadの両方に対応 / GooglePlay 630円)
ig
日本のAppStoreの歴史を作ったアプリといえば、このゲームは絶対に外せない。
この頃はどのゲームメーカーもタッチパネルでの操作について悩んでおり、シューティングゲームも兵器で十字キーや傾け操作が主流だった時代。
当時としてはバツグンの操作性である追随操作を採用し、ゲーム内容もオールドファンには懐かしく、インベーダー経験者でないプレイヤーにも楽しめる良さがあった。
600円(当時)という高額アプリながら大量に売れて9日間も有料アプリ1位を占領。
iPhoneゲーム機時代を告げたと言っても良いアプリだったように思う。

このあと家庭用機にパワーアップ版が投入されるなど、携帯電話のゲームから家庭用に逆移植されたのもこのゲームのすごいところだ。
なお、最近のアップデートでiPhone5の黒枠部分でも指が反応するように修正されており、今でもしっかり遊べるので、気になった方は今からでもためしてみるといいだろう。


CHAOS RINGS(itunes 800円 / GooglePlay 800円)
CHAOS RINGS for iPad(itunes 1,000円 iPad専用)
chaosrings01
スクウェア・エニックス、渾身のRPG。
当時として最高峰のグラフィックはもちろん、演出もPSP(当時はPS Vitaがなかった)のRPGと遜色ないレベルで、ストーリーに関してはかなり良い方だったように思う。
iPhoneがゲーム機としてポテンシャルを秘めていることを見せつけ、同時にゲームメーカーが本腰を入れてゲームを制作したということで、日本のプレイヤーにも「iPhoneですごいゲームが遊べる」という印象を強く与えたように思う。
次回作に当たる『ケイオスリングス2』ではクオリティは高いにもかかわらずセールス1位を取り逃し、有料アプリの劣勢を肌で感じさせる結果にもなった。
次回作『ケイオスリングス∑』は基本無料とのことで、新しい地平を開くのか、はたまた開いてはいけないパンドラの箱を開けてしまうのか。

関連リンク:
AppStore史に残る秀作RPG、CHAOS RINGS
レビュー:CHAOSRINGS II 全てが前作以上…もう褒めるしかない


Kingdom Conquest(itunes 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応 / GooglePlay 基本無料)
kin
Travianと呼ばれるリアルタイムで陣取り合戦を行う戦術ゲームを、スマホ向けに修正した意欲作。
公開当時はポチポチゲー全盛で「こんな重いゲームが流行るわけない」と言われていたが、サービスしてみると驚きの成果。
ストアの売上トップ10を維持し続け、同系統のアプリが後に続いた。
当時の雑誌・AppStoreゲーム記事を見ているとKingdomConquest一色で、インタビューには「こんなガチゲームをリリースして売れた秘訣は?」という意味の質問が必ずといっていいほどあったほど。
現在もサービスが続けられているが、続編に当たるKingdom Conquest2も並行してサービスしている。

自分もだいぶプレイしたが、ついに勝つことはなかった…。
キンコン2は風邪で寝込んでいる間に壊滅orz


パズル&ドラゴンズ
(itunes 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応 / Google Play 基本無料)
pd07
なんだかんだでこれはやっぱり外せない。
ポチポチなソーシャルゲームばかりだった時代に、突然ゲーム部分も面白いパズルRPGとして登場。
他のソーシャルゲームにない面白さですごい勢いで広まり、今や日本のトップゲームの1つといっても差し支えないだろう。
『KingdomConquest』で「重いゲームもありか」となっていたところに、ライトなソーシャルゲームも「ポチポチゲーも進化するときか!」という流れを生み出し、ソーシャルゲームのあり方にも影響を与えてしまった。
「なんだかんだでブラウザゲー、モバゲーやGREEが儲かるよね」という雰囲気から「やっぱネイティブアプリがすごい!」という空気を作り出したという意味でもゲーム業界に与えたインパクトは強い。

関連記事:
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にゃんこ大戦争
(itunes 基本無料 iPhone/iPadの両方に対応 / GooglePlay 基本無料)
nyan
AppStoreで飽きるほど出ている一本道系の戦術ゲーム。
Ponosらしい気持いい演出とキモカワ系なユニットの魅力が魅力。
また、人気ジャンルのカジュアルゲームも見せ方次第でまだまだ面白くなり、かつ儲かることを示したように思う。


ということで、以上が個人的に選んだ日本のAppStoreに影響を与えたアプリ5選。
30本ほどの候補から絞り込んでいったが、なんだかストアの歴史をダイジェストで見ているようで感慨深い作業だった。

最後に紹介したにゃんこ大戦争は、個人的にはこの影響を受けて飽きられたカジュアルゲーム+ゲームメーカーによる今後のトレンドを先取りしているゲームだと思う。
大資本が有名キャラクターとかを使って個人開発者たちの作っていたようなゲームを豪華にして出すような。

もし予想が当たるのなら、できれば単なるキャラクターの差し替えなどでない、どこかしらオリジナリティがあるアプリを出していって欲しいが、どうなることだろうか。
LINEゲームのように大プラットフォームやキャラクターで、どこかで見たゲームをリリースしてオリジナルより売れまくる、みたいなことばかりにならないことを願うのみだ。

と、ちょっとネガティブになってしまったが、そういった状況も新しいアプリ1発で変わるのが面白いところ。
パズドラが出た時も、先を争ってポチポチゲーを作り、有名キャラクターなどの取り合いが始まっていた時期。
予想を覆すような新しいゲームの登場がこれからも出続けることに期待したい。