はじめまして。App Store のアフィリエイト終了の件でゲームキャストに時間が必要と聞き、時間稼ぎのため筆をとらせていただいた熊子と申します。本職は別ジャンルのライターですが、ゲーム会社でデザイナ上がりのプランナだった事もありますので、まるで畑違いという訳では無いんですよ?
さて、皆様は Vtuber をご存知でしょうか?
最近何かと話題のヤツです。推しVtuberが居る方もいらっしゃるでしょう。かく言う私も輝夜 月ちゃんが……どうでもいいですね、すいません。
有名 Vtuber も増えているとは言え、まだまだ認知は広がってないとも思うので、まずはVtuberの基礎の基礎の解説から始めます。
Vtuberとは、今までのニコ生配信者や Youtuber とは違い、顔出しをせずに、3DCGで作られたキャラクターをアバターとして配信を行う人々の事です。
例として挙げると、この画像の子が、先ほど私が推していると言った輝夜 月(かぐや るな)ちゃんです。ハイ、かわいー。
このキャラクターをヘッドマウントディスプレイや、専用のソフトウェアなどを使って体や顔の動きをトラッキングし、人によってはボイスチェンジャーで声までもを変えて、動画配信している方々を Vtuber と言います。
しかし、この Vtuber、簡単になれるものではありません。
前述したように、ヘッドマウントディスプレイなどの高価な機材を用意し、さらに 3DCGキャラクターが必要になります。3DCGキャラクターは自作できれば問題ないですが、それができない場合は外注しなければならず、場合によっては数十万円の経費と相応の手間と時間がかかります。▲イメージ。Vive公式より。
既存の生放送や動画であれば、カメラの前に立って喋るだけですから、思い立ったその日から始められます。この差は相当に高い壁として一般人である我々の前に立ちはだかっています。
「自分にも、るなちゃんみたいに可愛いキャラクタと機材一式あれば、始めてみたいんだけどなぁ…」
そんな風にお嘆きの貴方に、ニコニコ動画で知られるドワンゴから朗報が出ました!!
誰でも簡単に3DCGキャラクタが作れ、高価な機材が無くても(もちろんあった方が良いですが)、思い立ったその日からVtuberになれてしまう夢のようなシステム群が無料で提供されるのです!!
1.バーチャルキャスト
『バーチャルキャスト』とは、VR空間でバーチャルキャラクターに変身して、手軽に動画配信できるサービスです。
しかも、ニコニコ動画らしい様々な遊び要素が用意されていて、配信中にVR画面内にプレゼントを贈ると、それが配信者への投げ銭にもなる“Vギフト”や、配信者と視聴者が簡易な独自ゲームを一緒に楽しめる“ゲーム機能”など、今までにないVtuber体験が売りになっています。
花束を贈ると、ふわぁと落ちてきます。
生きたままの鮭も贈れる。びったんびったん跳ねます。
ね?楽しそうでしょ?ただ、これをするには“HTC VIVE”というヘッドマウントディスプレイを用いたソフトウェアが必要で、先ほど言ったほど「誰でも簡単お手軽に」という程ではありません。
2.革新的アプリ『カスタムキャスト』
本命はこちら、『カスタムキャスト』です
機能は簡易ながら、スマホだけでキャラクターを作り、配信もスマホだけで行えるアプリ『カスタムキャスト』です。
このアプリ、何がすごいってキャラクタをまるでソシャゲのキャラメイクの様に簡単に作れる上、簡易ながら、目や口の開閉や、カメラとの距離などのフェイストラッキング機能まで標準搭載してるのです。
左の白い服を着た男性の顔をアプリがカメラで読み取り、キャラクタと動きが同期しています。
ただ、キャラクタを簡単に作れて、続々と素材も追加予定とは言うものの、初期段階ではパーツ素材はやはり限られているので、せっかく始めても「他のVtuberの人と似通ったモデルしか作れないんじゃ?」という疑問も当然あるでしょう。
そこで登場するのが、もうひとつの発表です。
3.手軽さはそのままで、より高度なキャラメイキング『V☆カツ』
『V☆カツ』は、PCプラットフォーム Steam で配信されるアプリケーションで、バーチャルキャストやカスタムキャストに使えるVRMというモデル形式のキャラクターを作れます。アプリより多くの素材、より高度な数値設定をしたキャラクタを『カスタムキャスト』に入れて使うこともできるわけです。
現状、『カスタムキャスト』では女性キャラしか作れないんですが、2018年8月8日には『V☆カツ』がアップデートされ、男性キャラの為の素材パーツや、筋肉の設定までもができる様になるとのことで、これにより個性の幅がどんどん広がっていきそうです。
素材や数値設定が増えると『カスタムキャスト』の手軽さが失われるんじゃないか、という心配が今度は出てきます。
その点も心配ありません。
普通のゲームプレイヤーが集まるチャットのユーザーが作っていたのがこちら、松岡 奈々穂ちゃん。簡単にこんなキャラクターが作れます。
そして、チャット内で発せられた「バケモノに作り変えよう」という悪ふざけ発言によって・・・
あろう事か、こんな姿に!
改造にかかった時間は、わずか7分でした。
さらに2分後には……もう何も言うまい……。
と、まぁ、これだけ見て貰うだけで、その手軽さが失われていない事は明白でしょう。
手軽にハイクォリティなモデルを作成し、そのキャラを手持ちのスマホだけで自分のアバターとして誰でも簡単に誰でもVtuberになれてしまうことが分かって頂けたでしょうか?
あまりに簡単だったので、チャット内でこの技術が今後ゲーム制作の中でも用いられるのではないか、いやいや、このアバターの姿でオンラインゲームに入っていく事ができる様になるだろうと、チャットで夢が爆発的に広がっていたのが印象的でした。
現在、ネットに広がりながらも、その敷居の高さゆえに手が届きづらかった Vtuber の敷居が、これら『バーチャルキャスト』、『カスタムキャスト』、『V☆カツ』によってグンと身近になり、その先の未来まで見られるようになったという事は、大変に大きな一歩ではないでしょうか。
ちなみに、私、熊子も『カスタムキャスト』がリリースされたら、真っ先にVtuberデビューする予定です。
(執筆ライター:熊子)
関連サイト:
バーチャルキャスト公式サイト https://virtualcast.jp/
カスタムキャスト公式サイト http://customcast.jp/
V☆カツ公式サイト http://vkatsu.jp/