![rejen24](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/c/3c22b4ea.jpg)
2017年8月は『歌マクロス』から『キンプリRUSH』まで様々なリズムゲームが登場したが、その中でも際立って特徴的だったのが『レジェンヌ』である。
リズムゲームパートにも特徴はあるが、その特徴とは「歌がうまい」こと。音ゲーである以上、曲や音がいいのは当たり前だが、その音ゲーの中でもずば抜けて歌がうまい。
それもそのはず。
日本に冠たる歌劇団、宝塚の出身者が声優に起用され、歌っている音ゲーなのである。音ゲーは多いが、歌がうますぎて魅力になっているのはこのゲームだけであろう。
本作の主人公は“ビースター”と呼ばれる獣の力を備えた人間。
彼女らが歌劇団“シルク・ド・レスパス”で活躍するまでの物語が描かれている。正直、最初はなめまくっていた。
「あー、DMMのゲームだし、艦むす、刀剣ときてひたすらに〇〇の擬人化をやりまくるのかな?」程度に。
![rejen03](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/f/8f81cc1a.jpg)
▲ちなみに、ちょっとずれているシナリオがクスリと笑える。
そして、ゲームについても見た目が少し前のPCゲーム風だったので、やっぱりなめていた。
ただ、ミュージカルの練習シーンっぽい雰囲気は統一感があっていいかな、程度。
![rejen01](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/c/8/c88b0596.jpg)
で、曲を選んでゲームを始めると公演前のアナウンスが。スキップできるけども、1度は是非聞いてほしい。
舞台の幕が上がる演出も含めて、演劇感はかなり気を使っている印象。このあたりから好感度が上がり……。
![rejen09](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/d/b/dba86a18.jpg)
それでも見た目が古いかな、と思った矢先……音楽が鳴り響き、印象ががらりと変わった。
歌だ。歌声に、圧倒的な迫力があるのだ!
リズムゲームでは珍しい歌劇風の曲も印象的で頭に残る。
![IMG_9782](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/3/8350749c-s.png)
▲びーすたー、びあすたー、びーすたーは頭から離れない。
曲に合わせて4つのボタンを押し、キャラクターが動く様子も意外に良い。
![rejen06](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/b/d/bd16833f.jpg)
ゴールにたどり着いたころにはこの歌のとりこになっていた。
もちろん曲の力もあるが「この歌を何回も聴きたい!」という気持ちでプレイしていた。
看板曲の「Be a Star!」はほんと名曲。何度も聴ける。
ただ、曲はリリース時点で3曲のみ。これは少なすぎでしょ……。
![rejen23](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/4/4/4440cce9.jpg)
なんて思いながら“イベント曲”などがないか探していると、“シンガー選択”というボタンがあることに気づいた。
このゲームでは、歌うキャラクターが選べるらしい。
![rejen02](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/1/4/146ef90d.jpg)
ただし、シンガー役に選ばれたキャラクターは公演でパフォーマンスをすることができない。
おそらく、歌とキャラクターで2人分の能力が合算されて遊ぶのだろう。キャラクター能力=スコアになる、基本無料のリズムゲームでおなじみの仕組みだ。
![rejen10](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/1/1/112001f5.jpg)
しかし、ゲームが始まってみると歌が……変わっている!
『レジェンヌ』では1曲に対してキャラクター数と同じだけの歌が用意されており、シンガーに設定したキャラクターによって歌い手が変わるのだ!すげぇ。
![rejen04](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/0/6/066b3087.jpg)
そしてもう1つ気づいたことがある。
難易度をNORMAL以上にして遊んだとき、トランポリンなどでタイミングよくボタンを押すと、大ジャンプしてよりスコアを稼げるコースに移動することがある。
![rejen05](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/4/6/46ab0c00.jpg)
良いコースに分岐しても綱渡りなどに失敗するとすぐに落ちて通常コースに戻ってしまうが、うまいプレイヤーはよりスコアを稼ぎ、成長アイテムを手に入れられるわけだ。
何度失敗しても途中で終わることはないので誰でも最後まで楽しめるが、お得なコースからは外れる。この仕組みはうまいと思った。
![rejen22](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/2/a/2abe6815.jpg)
『レジェンヌ』は曲調もシステムも他のゲームと差別化できているし、なにより歌の圧倒的な魅力はずば抜けている。
曲数は少なくても、登場キャラクター全員の歌がうまいので、キャラクター性を最前面に出す昨今の歌とはまた違う魅力があり、聴き比べが楽しい。
歌のためだけにプレイしてみる価値がある。
それで物足りないなら練習モードではインスト曲が流れるので、自ら歌いながらプレイすることもできる(たぶん少数派の楽しみ方)。
ただ、突出した歌の魅力はあるものの「お金を払うのか」といわれると「うーん」となるのが『レジェンヌ』の悩みでもある。
メインは衣装ガチャだが、★4以外かなりダサい。そもそも、衣装を着せるちびキャラの3Dは見栄えがしない。
![rejen21](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/b/3/b318b706.jpg)
▲2Dのイラストはいいのだけれど。あと、レア度が低い衣装は制作もできる。
一番の売りである歌を聴くためには本番公演のチケットが必要だが、そこは金を払わなくても時間でたまる。
チケットの上限は少なく設定されていて、上限を上げる課金はあるものの10連ガチャ1回分に近い額なのでやはりためらってしまう。
現状では買うもの衣装の能力しかないし、それではあまりにも魅力が薄い。
パブリッシャーのPOWERCHORD STUDIOはほかのソーシャルゲーム会社と目線の違うゲームを次々に出すので個人的には応援しているのだが、いつもあと一味足りない。
その中でも『レジェンヌ』は直球の歌勝負で鮮な楽しみを提供しているので、いい感じに「買う商品」と「ダウンロードする理由」も併せて作りこみ、売れる形で出してほしかったと思う。
とはいえ、ミュージカル風の歌の力でプレイさせる音ゲーというのは他にないものなので、この記事をご覧の皆さんはどうか1度試してみてほしい。
歌のうまい音ゲーはほかにもあるが、「歌唱力がすごすぎる音ゲー」は本作だけだ。
評価:6(面白い)
おすすめポイント
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気になるポイント
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アプリDL:
レジェンヌ (itunes 基本無料 / GooglePlay)
開発: POWERCHORD STUDIO(日本)
レビュー時バージョン:1.0.0
課金:ガチャ、スタミナ上限拡張など
ライター:ゲームキャスト トシ