![8bc2651f3e857f0c858009582b4078a5](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/7/4/74e8b95e-s.jpg)
ゲームを紹介するに当たって原作を見ることは珍しくない。
たとえば、最近では『歌マクロス』がリリースされる前には『超時空要塞マクロス~愛覚えてますか~』を見て紹介している。
今からおよそ1週間前、『KING OF PRISM プリズムラッシュ!LIVE』というリズムゲームに出会ったが、ゲームのレビューというものは必ずしも前提を踏まえる必要はないので、キンプリRUSHは「原作を知らない人間が遊んだらどうなるか」というレビューで完結したつもりだった。
だが、キンプリはそれで終わらなかった。
ゲーム紹介の記事でも書いたが、どうにもヘンテコな世界観が気になる。
しかも、アニメ版は女性向けのキラキラした世界なのに、ダンスバトルになると尻から蜂蜜を出したり、分身して腹筋から爆弾を出したりして、観客を裸にしたら勝ちという世界観になっているらしい。
そいつ分身して腹筋から爆弾撒き散らしますよ
— 戸部マミヤ (@alicetroemeria) 2017年8月8日
![DEscl3XUMAA3Mz9](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/e/3eb372d2-s.jpg)
▲こいつの腹筋から爆弾が…?
うーん、気になる。
が、『テニスの王子様』や『星闘士星矢』が男性向けに描いたコミックの中に女性受けする要素があった漫画であり、基本は男子向け。
『キンプリ』は女性向けに描いたアニメの中に男性受けする要素がある基本女子向けアニメ。果たして楽しみきれるだろうか。
キンプリを勧めてくる知人は腐女子(男性同士の絡みが好きな女性)に偏っていて、「尻から蜂蜜出ますから」と嬉々として紹介されたので、ややホモホモしいアニメという印象である。
![kinpr_2](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/b/f/bf231f78.jpg)
▲こいつの尻から蜂蜜が出るらしい。
恐らく、
・男同士で抱き合うシーンなどが存在し、お風呂シーン、ラッキースケベ(女性向け)が連続。
・「君のお尻からイケない蜂蜜が出てるよ…」とか、そんなノリ。
・しかし、必殺技が出るシーンやギャグパートはシュールすぎて男性受けする。
こんな感じ。
見たいような、見たくないような。
「いつでも、dTVで見られますよ!」と言われても、さすがにそう言った前提で考えると躊躇する。
そんなこんなで悩んでいる間に、Google検索も、その他の広告枠も全部dTV。
![WS000008](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/d/0/d010808c-s.jpg)
ほんと、どこ行ってもこれ。
Googleが俺にキンプリを見ろといっている……!
![WS000013](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/1/81a4636d-s.jpg)
しかも、今なら31日間無料だと!?
まあ、「君の尻からいけないハチミツが出てるよ」とか始まったらそっと再生を止めれば……。
と、覚悟して臨んだアニメは、事前情報から想像できるものを超えていた。
アニメは主人公であるシンがプリズムショー(ダンス付きライブ)を初めて見るところから始まる。
ステージで3人のイケメンが普通に踊り、観客がわーきゃー言っているところまでは普通だったのだが……突然に分裂して観客に近寄ったかと思うと、大地を裂いてマグマを呼び出し、最後にはママチャリを全力で漕いで月に到達。
![puri02](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/6/f/6f066f4d.jpg)
▲画像はイメージです
それらの必殺技が炸裂するたびに服が吹き飛び、しまいには下半身だけ少し濃いモザイクに覆われる主人公。『ToLoveる』だってもっと隠すよ!
しかもダンスを見た感動で生まれたての子鹿のように足が震え、「世界がきらめいて見える!」とマズい宗教にハマったかのように目覚め、プリズムショーの名門校に入門して最初の10分が終了。
この時点で突っ込みが追いつかない。
その後はTVシリーズを知っている前提の高密度ストーリーとダンスが交互に展開される。
正直、ストーリーにはついて行けなかったが、ダンスの衝撃はそれを凌駕した。
「軟弱なプリズムショーなんて許せねぇ!」と過激派ストリートダンサー(本作でのストリート系は武力が高い)がドラゴンを召還して襲いかかってきたときは本当に驚いた。伝説の剣で対抗するも腹筋に折られ、メンツにかけて自爆ダンスで引き分けに持って行く流れは『聖闘士星矢』を思い出す流れであった。
なお、この間ダメージを受けるたびにぴっちりした衣装がきわどく弾けまくる。
![DGX_1e9UMAAPZm5](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/4/1/415c096f-s.jpg)
▲ホビージャパンTwitterより。映画ではもっとぴっちり。
その後も先輩が尻から蜂蜜を出しながらの特訓することで(予想と違ってすごい健全な蜂蜜でした)主人公が一人前になったり、ギリシャ風衣装で銀河鉄道を召喚して宇宙に旅立ったりして本編は終わる。
![akablurr_3](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/4/2/42b45400.jpg)
だいぶネタバレしてしまったが、恐らく映画を見る上で障害にはなるまい……突っ込みポイントがありすぎて、文章では追い切れない。
スゴい、スゴい、とにかくスゴい。やばみオブやばみ。
見てから1時間ぐらいは脳みそが上手く動いてなかったというか、何度も冒頭の10分だけ(dTVだと何度も見られる)見返していた。
中毒性がひどい。で、何度も見ているとなんとなくストーリーが頭に入ってきて微妙に感動する。
キレッキレのマッドムービーを見ているかのような面白さで何度も鑑賞していると、ハイコンテクストすぎるストーリー展開が少しずつ頭に入って、心にしみいる……というか、ダンスで頭が幼児退行したあとに見せられると何でも感動してしまう感じ。
ただ、アプリをプレイして予備知識を身につけていなければ楽しみきれなかったとも思う。
大まかなストーリーはわかる。しかし、TVシリーズを前提としたハイコンテクストな展開は詰め込みすぎて「何か裏に深い設定があるんだな」と思うと同時に置き去り感を覚える。
楽しみどころをアプリであらかじめ知っていなければ、女性向けのサービスシーンが(男性である私には)余計ということもあって「なんだこれ?」と、評価を下げていたように思う。
キンプリのブレイク時、何も知らないアニメ好きに友人が手ほどきしながらアニメを見せたという。そういった丁寧なフォローがないと、新規の男性がキンプリを楽しく見るのは難しいと感じた。
と言うわけで、結論としてはキンプリのアニメは楽しい。しかし、予備知識がない方は『キンプリRUSH』をプレイして自分に適性があるのか確かめつつ、予備知識を得るとより楽しめるだろう、という結論。
副作用として、アニメが本編なのでアプリがどうでも良くなるのが欠点か。
ということで、勢いでTwitterにて宣言したキンプリの感想はこれで終わり。
キンプリ見始めたけど、開始1分で腹筋が崩壊しそう。必殺技使いすぎ、自転車漕ぎすぎ、主人公裸になりすぎ。ETかよ!だめだ、これは記事にするしかない。
— ゲームキャスト (@gamecast_blog) 2017年8月12日
……と思いきや、キンプリを巡る展開は新たな局面を見せる。
映画館行かんとあの楽しさ味わえないんや!次行く時誘うわ!
— アプリーナ (@apprena_momoko) 2017年8月8日
キンプリ(正確には続編のキンプラ)は、映画館で見ないと真の楽しさが味わえないらしい。
そして、そんな私に映画館の楽しさを伝えるために数年間連絡がなかった美人編集長(※感じ方には個人差があります)が手ほどきしてくれるとか!
すごい、キンプリデート!
ああ、女子から誘われるなんて……世界が輝いて見える……!
『キンプリ』ありがとう。
そんなわけで、次回わくわくのキンプリデート編に続く。
「グロリアス・シュワルツ!」
![pri01](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/7/3762482c.jpg)
まだアプリを始めてない方はアプリから、アプリを見てきらめきを感じた方はdTVでいつでも見られるし、31日間無料なので、キンプリを見て予習の上で次回をお待ちくだされ。
※この記事でやたらdTVが出てくるのは、dTV入会アフィリエイトを張っているためです。dTV最高!