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アクションのテンポを持つ戦術ゲーム『サムライ地獄 九天魔城の謎』 #BitSummit

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『サムライ地獄 九天魔城の謎』こそ、誰もが注目していなかった掘り出し物インディーゲームである。
本作はクオリティの高いドット絵でパロディギャグを連発した『サムライ地獄』の続編だが、ジャンルをハック&スラッシュ戦術ゲームに変え、見事なオリジナルゲームとして生まれ変わっていた。
5月20日~21日まで京都みやこメッセで行われるインディーゲーム博覧会BitSummit 5th、ゲームキャストのモバイルゲームアワードはこれで決まりだ。

見ての通り、本作はターン制の戦術シミュレーションゲームである。ただし、操作できるのは主人公1体のみ。ほぼ、ターン制のRPGと言っても変わらない。
で、これだけ見ると「普通のゲームね」となるのだが……。
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遊んでみてテンポ感が恐ろしく良い。なんだ、このスピード感は!
RPGなのに、アクションゲームかのようにスルスル進む。操作しているだけで結構気持ちいい。
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ダンジョンに落ちているアイテムを拾って使ったり、キャラクター固有のスキルを使う要素があり、ゲームとしての広がりも感じられた。
LVの概念はなく、固定能力のキャラクターにランダムドロップアイテムを組み合わせて攻略するゲームになるとのこと。かなり面白さのポテンシャルを感じた。
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そして、もう1つの特徴は「ローカル・オンラインマルチプレイ」対応であること。
同じステージを2人(最大4人予定とのこと)で交互にキャラクターを移動させて攻略することができるのだ。
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会場では順番に動かして遊ぶ協力プレイの戦術ゲームというのが受けており、
「こっちこっち!」
「爆弾を置いたから逃げて!」
複数ターンにわたって効果を及ぼすアイテムを作って上手く会話を作り出し、数あるブースの中でも盛り上がっていた。
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▲ターンが変わるたびに相談し、カップルで仲良くクビを狩る様子も見受けられた

開発したのは神戸に拠点を構える2人組の開発者スカシウマラボ。
彼らによると「まだ10%程度の出来で、良くできる場所が沢山あって恥ずかしい」とのこと。
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『ディアブロ2』が好きだったので、4人プレイして楽しく遊ぶ経験を自分なりの形で現代に蘇らせたいとのこと。
プラットフォームはまだ未定だが、スマホとSteam、そして可能ならSwitchなどのゲーム機でもリリースしたいと語ってくれた。
まだ未完成ながら、とても有望なゲーム(そして、2人で遊ぶと今でもかなり面白い)なので、BitSummitにいくならぜひ試して見て欲しい。

関連リンク:
サムライ地獄〜九天魔城の謎〜 / Samurai Inferno Castle | A 5th of BitSummit