さて、本日 Apple のイベントで新型iPad【iPad Air】と、【iPad mini(Retina対応)】が発表された。
コントローラーについて何も言及のないという意味でがっかり発表会だったわけだが、結局iPad AirとiPad miniはお買い得なのだろうか?
ゲーマーはiPhone5sに乗り換えるべきか?iPhone5cを選んではいけない2つの理由とは。と同じように、正直に書いていきたい。
今回、発表会で聞く限りは iPad Air と iPad mini の間には性能の差が見られない。
ほとんどの部分が同じで、額面通りに聞くならば iPad Air の小型版が iPad mini の新モデルと言ったところだ。
まず共通部分から書いていってみよう。
使用されているチップは共に iPhone 5s と同じく A7チップを搭載。
さらに補助CPUである M7モーションチップも同じように搭載しており、サイズが違うにもかかわらず iPad Air 、 iPad miniどちらも同じ構成。
ディスプレイ解像度はどちらも2048×1536ピクセル(ディスプレイサイズは異なるので注意)。
フェイスカメラは iPhone 5s と同等の1.2メガピクセル。
メインカメラは性能据え置きの5メガピクセル(iPad 3 / 4、及び iPhone 4 と同等)で、iPhone 5s で導入されたf値の高い高性能なレンズも搭載されていない。
マイクが上下に2つ搭載されていて、持ち方によって1つが塞がれていてももう1方から音声を拾えるようになった。
公称駆動時間はどちらも10時間。
ここまでが主な共通スペック。
続いて差異を見ていこう。
iPad Air のウリは大幅に軽量化されたこと。
469g と過去の iPad の中でも最軽量。
iPad 3 / 4 は 652g だったので、183g も軽量化された計算になる。
また、ディスプレイサイズが9.7インチと大きめで、より画面が見やすい。
発売は11月1日から。
続いて iPad mini。
こちらは重量 331g。
初代が 308g だったので 23g 重くなっているが、やはり圧倒的に軽い。
ディスプレイサイズが 7.9インチ。
それでいて解像度は iPad Air と同じであるため、よりドットがきめ細かくなり、発表会で Apple が言った言葉を使うなら「印刷物と同じ」ように見えるとのこと。
発売は11月下旬を予定。
価格は下記の通り。
iPad mini が大体1万円安い。
容量 | iPad mini | iPad Air |
---|---|---|
16GB | 41800 円 | 51800 円 |
32GB | 51800 円 | 61800 円 |
64GB | 61800 円 | 71800 円 |
128GB | 71800 円 | 81800 円 |
16GB | 41800 円 | 51800 円 |
…重さ、画面サイズ、そして発売時期と価格。
Air と mini でこれしかわかっている差がない。
で、これはお得なのかというのが気になるところ。
結論から言うと、現時点ではわからないことが多いのでなんとも言えない。
謎その1:メモリサイズ
Appleが毎回公表しないメインメモリ。
このサイズが違うとアプリ動作が快適になったり、落ちづらくなるので多いほうがいい。
もし1万円の値段の差にメモリが入っているのであれば…どちらがお買い得かの結論は変わる。
謎その2:動作速度
iPadはiPhoneの2倍以上画面の表示領域があるため、それに合わせた性能強化をしないといけない。
例えば過去に出た iPad 4。
これに採用されているのは iPhone 5 と同じ A6チップだったが、これをカスタマイズして性能が補強された A6Xチップというものを使っていた。
この強化が充分でないと、iPhone 4 や iPad 3 などのようにアプリの動作に若干無理が出てしまうので、ここは補強していないとは考えづらい。
A7チップと言っているが、実際は A7X 的な強化がされているか、動作クロックが向上していると考えられる。
特に iPad Air はサイズが大型=バッテリーも大きいと予想される中で、公称駆動時間が iPad mini と同じ。
おそらく、同じチップを積んでいてもより駆動速度が早いのでバッテリーの持ちが同じになっているのではないかとも考えられる。
一見サイズと価格だけの差に見える2つの iPad だが、メモリと動作速度の問題だけでどちらがお買い得か全然変わってしまう。
用途にはよるが、ゲーム目的で買うとき現時点では買えとも、買うな、とも言えない。
両者に性能差があるかもしれないというのもあるし、どちらも性能不足で
「Air は軽くなってその分性能が足りない、miniはRetinaに対して動作速度が足りないからやめておけ」
という話になる可能性もある。
もちろん、性能が上がった iPad / iPad mini はどちらも魅力的ではあるが、それでも現時点で「これがいいから買う!」と言うのは勇み足。
歴代 iPad の売り方を見てもそこまで品薄になるものでもないと思うので、発売されて性能が完全に出揃った12月に購入を検討するのがいいかもしれない。
結論:性能がはっきりわかるまで様子を見よう。
また、細かいことがわかったらこの記事の続きを書く予定なので、ゲーマーの皆さんはお楽しみに。
(GCドラゴン)