タイトル | ガーディアンクルス |
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ジャンル | ソーシャルカードバトル |
価格 | 基本無料 |
アプリ内購入 | 課金専用通貨(なくてもかなりプレイ可) |
日本語対応 | あり |
販売元:スクエア・エニックス | Version:1.0 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad | レビュアー:トシ |
ガチャの代わりにミニゲームを導入 |
演出やイラストの良さ、画面遷移の速さなどソーシャルとして別格なアプリの完成度 |
コミュニケーション機能に制限がない |
他のカードバトルよりもゲームっぽい |
イベントなどの運営が良い |
旧来のゲーマーを納得させるほどゲームっぽくはなっていない |
が売り文句のソーシャルカードバトルゲーム。
昔の「豪華スタッフ」がiOSゲームを出して失敗しているし、なにより「どうせまたカード合成のガチャゲーだろ」というところで期待感ゼロ。
ところが、久々に良い方向で驚かされたゲームだ。
触ってみてまずアプリの完成度に驚く。
ソーシャルゲームといえば、どこでプレイしても通信で少し引っかかる画面遷移が嫌いだった。
が、このゲームはどうしたことか通信環境が良い場所では、通信しているのが分からないぐらいである。
ファミ通で攻略記事を書いているぐらいやっているが、操作方法もわかりやすい。
▲メニューはまとまっていて使いやすい
カードのイラストはほとんど西洋ファンタジー調のかっこよさで、音楽も良い。。
▲これで★1のノーマルカード
「とりあえず、作りかけで出しました」という感じのソーシャルゲームが多いなかで、最初から高いレベルで完成されている。
そんな基礎ができている上で、既存のカードバトル系ソーシャルゲームに対して真っ向から挑戦し、4つのことを成し遂げている。
1つめは「ガチャなし」がある程度事実であるところ。
ゲームで必要なモンスターは「ハントチケット」を消費して「ハント」と呼ばれるミニゲームで手に入れる。
スナイパーライフルで魔獣を狙撃して捕まえる内容で、魔獣のHPを0にすると魔獣のシルエットと同じ種族のカードを入手できる。
制限時間は60秒で、その間に狩った魔獣は全てプレイヤーのもの。
「ミニゲーム」という表現も伊達ではなく、1回のハントで最低10枚カードを手に入れる人もいれば、上手くいって5枚という人もいる。
同じ種族でもカードが複数あり、その種族のなかでランダムに当たるので実質的に魔獣を1体倒す=ガチャ1回に相当するが、「ある程度狙ってカードを手に入れられる」「上達すると狩る数が増える」というのはゲームと言ってもいいだろう。
新しい方向性の模索として評価したい。
2つめはゲーム要素を強化しているところ。
魔獣カードの能力は他のカードバトルゲームよりだいぶ凝っている。
『ドラゴンコレクション』や『拡散性ミリオンアーサー』に見られるように、ほとんどのカードゲームは「HP」「攻撃力」「特殊能力1つ」「属性」の4つぐらいしか能力がない。
このゲームはそこに加えて「防御力」「賢さ」「素早さ」「MP」、「3つまでのアビリティ(特殊能力)」があり、同じカードでも「タイプ」と「どんなアビリティを覚えさせるか」を考えて成長させる必要がある。
▲能力いっぱい
バトルシステム自体は10枚のカードが順番に出現にして、1対1で勝ち抜き戦を行なっていくシンプルなものだが、カードの育成、どのアビリティを覚えさせるか、出す順番によって同じカード編成でも勝率はだいぶ変わってくる。
もちろん、買い切りのカードゲームと比べれば課金ゲーは否めないが、ここまで複雑なものはなかなかない。
3つめは無課金でも全てのカードが手に入る確率が低いながらあること。
普通のカードゲームは無料でプレイしていては絶対手に入らないカードがたくさんあるが、このゲームでは一番レアなカードですら無課金でも手に入る可能性があるのだ。
正真正銘の「無課金でもいろいろ手に入る」ゲームである。
実際に私は1枚だけとはいえ手に入れたし、★4(2番めにレア)は友人と合わせて2人で合わせて8枚手に入れた。
▲★3(ちょっとレア)程度なら5回のノーマルハントぐらいで手に入る
私は「無課金でプレイできます!」という文句に対して、無課金では絶対勝てないカードを持った課金者と同じ場所で戦わせるゲームに対して「なんだそれ」と思っていた。
例えるなら「無料参加のレースです!」と言って参加者に自転車を配り、F1カーと競わせるような胡散臭さを感じていた。
が、このゲームは一応F1カーが手に入ることもあるし、市販車ぐらいであれば確実に手に入る。
4つ目はトレードやメッセージに制限がないこと。
RMTなどの問題が取り沙汰されているが、コミュニケーションがないオンラインゲームはオンラインである面白さの半分を失っていると思う。
このゲームでは、イベントが発生する度に活発なコミュニケーションが発生し、うまく立ち回ればレアカードをトレードで入手することも不可能ではない。
最初にプレイしたとき、「ソーシャルゲームをこんなに複雑にして大丈夫か」というのが感想だった。
ソーシャルゲームが単純なのは誰でもプレイできるようにして間口を広くし、プレイヤーの腕によって大きな差がつくことを避けて脱落を防ぐためである。
単純な方がガチャ中毒にさせるにはちょうど良いし、「無料だからプレイしてみて」とプレイヤーが他人を招待しても単純な方が続く可能性が高い。
しかし、このゲームでは何も知らない微課金者は無課金のゲーマーに負ける。
超課金でも何も知らなければバトルで勝ち抜き続けることはできない程度にはゲームである。
また、対戦しなくても1人用のストーリーモードは「ぽちぽち」よりはRPGっぽい作りになっている。
▲1人用のストーリーモードはRPGっぽい。
古参のゲーマーから見れば「何をこれぐらい」と思うかもしれない。
だが、『ドラゴンコレクション』のヒット以来、「こうすれば儲かる!」という集金装置をそのまま出しているメーカーが多い現状に、「こうした方が面白い」という見地をから作られたゲームを作った事が大きな一歩だと思う。
スクエア・エニックスというゲームメーカーの矜持がカードバトルゲームに対してこんな大胆な挑戦をさせたのだろう。
といいつつ、正直に言うとハントが面倒になって3日間で飽きると思っていた。
「毎日の作業が簡単じゃないとソーシャルは飽きる」
というのが私の持論だったからだ。
が、結果として未だに続いていて、ソーシャルゲームの中では今私の中でNo.1を占めている。
高い完成度のアプリを、様々な挑戦を乗せてだしたスタッフに敬意を評して、評価はソーシャルカードバトルゲームとしては高めの3.0としたい。
現在はイベントも豊富で、運営も非常に良いし、ソーシャルゲーム好きで既存のものに飽きていれば迷わずためしてみるべきだ。
…買い切りのゲームが好きなプレイヤーにはあえてオススメはしない。
ガーディアンクルスの詳細・DLはこちら(itunes)
2012.07.01 追記:
初代iPadでは落ちるとのことで「軽い」「落ちない」という記述を削除。
iPod touch 4Gではハント時に処理落ちを確認。
iPhone4S、iPad2は快適