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スマホウォッチ9:Pocket Gamerが選ぶtop50デベロッパー、日本語版が公開!

gp02TOP 50 Developper 2012の日本語版がこちらで公開された。
この資料はPocket Gamerが毎年作成しているもので、前年の営業成績、リリースされたゲームなどを元にビジネス的な視点でモバイルゲーム会社をランキングづけして解説するもの。
日本からはSEGA、カイロソフト、CAVE、コナミ、カプコンなどがランクインしている。
市場に傾向などの分析もあり、面白い読み物になっているのでゲーマーは一読の価値アリ。
03中身を見ていくと、以前も「目に見えて死に始めた携帯ゲーム機」で取り上げた2011年までのUS携帯ゲーム市場シェアのグラフがトップにくる。
USではついに名実ともに携帯ゲームとは主にiPhoneのゲームを指すことになったといえる。
携帯ゲーム機と言えばメインはスマートフォン、特にiPhone。
USではすでにそんな時代になったのだ。


12続いてUSトップセールス25位の傾向。
ゲームが全体の88%をしめていることがわかり、実際にiPhoneの使い道のメインがゲームであることがわかる。
フリーミアム・有料で比較すると80%と20%でフリーミアムが圧倒的優位に立つ。
これはある意味当たり前のことで、85円でいいアプリがゴロゴロしている中で、フリーミアムは支払ってくれる1ユーザーあたりその10倍以上を叩き出す。
日本では大手のアプリが値上げする傾向にあるが、ゲーマーにそれぐらい出してもらわないとフリーミアムと闘えるだけの収入にならないのだ。

33さらに続いてAndroidとiOSの顧客の支払い状況。
アプリ内購入を使用に関して、なんとAndroidはiOSの4分の1以下しか収益を上げることができない。
これにはGoogle決済の普及が遅れているという原因もあるが、Androidのユーザーは無料を期待する傾向があるため、というのもあるらしい。

と、興味深いデータが続く。
有料売り切りモデルの明らかな劣勢に個人的には寂しさを覚えるが、売り切りモデルでは企業が望むような大きな売上を得ることは難しいのだろう。

何度も書いているがゲームはタダではない。
ただし、1つのゲームの利益を最大化するために、一定の期間をおいて無料同然にすることはできる。
そんなアプリが溢れかえっている今、有料ゲームを買う動機はどんどん減っているし、有料アプリを買うための財布の紐も閉まりきっている。

例えば、先日発売された大作RPG『CHAOSRINGS II』が売上チャート1位になれなかった。
その上にいたのは同日に値下げされた前作・前前作で、発売から2年以上経っても大幅値下げを待っていた(もしくはそれぐらいの値段になって初めて存在を認識する)プレイヤーが多かったということだ。

ほとんどのユーザーは、有料アプリを発売日に定価で買うことの愚かしさを知ってしまったのではないだろうか。
スクエアエニックスは値下げの常連ではないが、他のメーカーの値下げ攻勢が値下げを待って買うユーザーを増やしたものと思われる。
もちろん、背後には値下げ特集をするうちのようなサイトの影響もある。

pg1
あとは順当にメーカー評価が続く。
これはもう「ああ、海外評価はこうなのか」といった感じ。
個人的には好きなゲームを作っているメーカーだけが重要なので、あまり気にしていないがCAVEなどが評価されているのはやはり嬉しい。
しかし、多くのメーカーにおいて評価の強い点は基本無料系のゲームに関するところというのもまた気になる。

2011年版はこちらから閲覧することができるが、全て英語。
(ゲームキャストiPhone トシ)