スクウェア・エニックスとgumi、『FFBE 幻影戦争』のガチャについて消費者庁より優良誤認で措置命令を受ける。発生から半年以上たつも、いまだ事件の詳細と再発防止策の具体は未発表
- ニュース
- 2021年06月29日
- タグ
- ニュース|
- スクウェアエニックス|

消費者庁は、2021年6月28日、株式会社 gumi と株式会社スクウェア・エニックスが提供する『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)』に対して、景品表示法に違反する優良誤認が認められたことから、措置命令を行ったことを発表した。
これを受けて、同ゲームの公式サイトではお詫びと説明のプロデュースレターが掲載されている。
発覚までの経緯は以下の通り。
2020年5月、『FFBE幻影戦争』のガチャ結果が偏っていると噂になり、この時期から特定の順番でガチャが当たる「ガチャテーブルがあるのでは?」と噂され、とくに大口の課金者の一部が警戒を強めていた。
11月14日に1周年を記念した各種イベントが始まるが、UR枠確定10連召喚(ガチャ)において同じ抽選結果・特定の順番でURユニットが当選しているプレイヤーが多く発生した。
有志によってガチャ結果を集めたところ、「ガチャはランダム抽選されているのではなく、決まった順番で排出されている」と濃厚に疑われていた。
『FFBE幻影戦争』では、同じキャラクターを引き当てて限界突破しなければ対戦で勝てないため、確率通りに均等にキャラクターが当選するより、確率が偏ってキャラクターが重複して当選した方がプレイヤーとしてはありがたい。
よって、このような行為はプレイヤーにとって大きな懸念となるため、当時は大いに騒がれた。
その後、スクウェアエニックスから発表があり、1周年記念のガチャで噂されていた通りの不具合があったことが発表された。

▲一部召喚で発生した不具合及びその対応について –
そして、半年以上を経て、この中から5件のガチャに正式な措置命令が出されたことになる。『FFBE幻影戦争』では、同じキャラクターを引き当てて限界突破しなければ対戦で勝てないため、確率通りに均等にキャラクターが当選するより、確率が偏ってキャラクターが重複して当選した方がプレイヤーとしてはありがたい。
よって、このような行為はプレイヤーにとって大きな懸念となるため、当時は大いに騒がれた。
その後、スクウェアエニックスから発表があり、1周年記念のガチャで噂されていた通りの不具合があったことが発表された。

▲一部召喚で発生した不具合及びその対応について –
これに対して、「FFBE幻影戦争」プロデューサーレターでは、下記のようにコメントしている。
弊社の意図したものではありませんでしたが、チェック機能の不全、並びに開発・運営を行っている株式会社gumi社内の審査・監督体制の不全による人的ミスにより実装されるという不具合が発生してしまいました。さて、本件に関しては2つの問題点がある。
1つは、多数のゲームのパブリッシャーをし、さまざまなゲームで問題が起きているのに「チェック機能が不全」であるスクウェア・エニックスの問題。
実際のところ、消費者庁から措置命令を受けていない大小の問題はある。たとえば、この問題について書いた記事では2019年にも『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』にて「1年間ガチャの排出確率が間違っていた」というトラブルを起こしている。
(スクウェアエニックス、『FFBE 幻影戦争』にてガチャイベント9箇所で不具合の発生を発表。ユーザー問い合わせにて発覚、今後対応進捗などを改めて報告)
2つめは、プレイヤーが検証して報告するまでバグを認知しないスクウェア・エニックスの体質。
『FFBE幻影戦争』では、今回消費者庁に指摘されたガチャ不具合もプレイヤーが騒いでから対応された経緯があるが、起きた後も大きなバグが発生し、プレイヤーが検証動画を作るまで不具合を認めてこなかった過去がある。
(スクエニの『FFBE幻影戦争』で運営が「影響なし」発表したバグに、目に見える影響があったことが発覚。ガチャ不正からわずか1週間後、プレイヤー独自検証で新たに発見される)
こういった経緯があるにもかかわらず、依然としてチェック・監視体制がどのように変わったのか、具体的にどのような経緯で人的ミスが行われたのか(通常、ガチャの排出が順番になる不具合は意図的に実装されなければ発生しない)などの説明はなされていない。
今回のコメントからは gumi に大きな責任があるように聞こえるが、パブリッシャーとしてのスクウェアエニックスの監視体制には常々疑問を感じるところがある。
これを機会に、新しい体制が発表されることを期待したい。
関連リンク:
株式会社gumi及び株式会社スクウェア・エニックスに対する景品表示法に基づく措置命令について | 消費者庁
消費者庁による措置命令に関するお詫び – WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争 公式プレイヤーズサイト | SQUARE ENIX
コメント一覧 (11)
-
- 2021年06月29日 23:51
- スクエニのファンだから、スクエニのスマホ関連のやらかしは本当に腹が立つ
-
- 2021年06月30日 05:21
- これ、gumiが開発運営している他のゲーム(タガタメやファンキル)と同じガチャシステム使ってると調べたら出てきたんだけど、それが本当なら幻影戦争まで問題になってなかったのもアレだなぁって…
スクエニ側の責任は重いけどgumi側も相当責任重いのでは?記事読んでスクエニしか悪くないみたいな印象を受けた。
-
- 2021年06月30日 06:29
- KONAMIとかもそうだが、ガチャというやり方に味をしめて、ユーザーを蔑ろにしすぎだと思う
非公開なのと見えないなら何してもいいのとは全然違う
リスクが低いからそういうことをするわけで、指導では足りない
審査が通るまで課金コンテンツの停止など、痛い目に合う形を作る必要がある
-
- 2021年06月30日 09:49
- 課金で利益上げて行くうちにダークサイドのフォースに侵食されてた…という冗談はおいといて、
星のドラゴンクエストでも強武器の性能調整がなんやで合計12000の詫びジェム配ったりしているの見るに、
ガチャで儲けるという点に意識行き過ぎてシステムやゲーム性とかには全く視点行ってないんじゃないか? という件が同じ会社のゲームで続くと、うん、もう少しちゃんとやれよというふうに見えてしまうわけで。
-
- 2021年07月01日 05:07
- もういい加減にこういう会社は見限ろうよ
楽しい楽しくない以前に
企業として頭がイカれてると思うよ
-
- 2021年07月06日 07:33
- >>6
本当にその通り
ソシャゲもコンシューマーもどんなに評判良くてもスクエニのゲームはやらないことにしてる
-
- 2021年07月06日 07:27
- 大体の場合はゲーム内通貨やガチャ券で返すみたいになりがちだけど
意図的な否かはともかく、騙したんだし返金するべきではないだろうか
-
- 2021年07月06日 14:43
- > 確率通りに均等にキャラクターが当選するより、確率が偏ってキャラクターが重複して当選した方がプレイヤーとしてはありがたい。
> よって、このような行為はプレイヤーにとって大きな懸念となる
ここの論理展開がよく分からないのだが、
・適切なランダム抽選なら偏って重複するのでありがたい
・テーブル抽選なら人の手が入って確率通りに均等に当選するありがたくない設計になっているのではないか
→懸念がある
という理解でいいのかな?
それとも均等に当選することまで確かめられている?
-
- 2021年07月06日 17:59
- >>9
決まった順番で当選するので、10連URガチャで当選する10個のなかで特定のキャラが重複しなくなります。
10個もURが当たるガチャなら重複する可能性はそれなりにある。
順番に当たるとその確率はほぼなくなる。
特定のキャラのみ重複する可能性があったはずですが、他のキャラは絶対に重複しません。
-
- 2021年07月07日 17:14
-
スクウェア・エニックスが合併したのは良いことだったとは思えない
対艦巨砲主義というか、儲けたらん主義というか、良くねられた面白いゲームを社会に出したろうという感じがなくなった
スクエニは確信犯って言われても仕方ない