近年最高のスマホRPG『メギド72』（※自分調べ）が大好きなので、『ダンジョンメーカー』と同じぐらい気合いを入れて紹介する

この3ヶ月、ゲームキャストの読者全員にお勧めしたいと思っているRPGが1本ある。

メディアビジョンのRPG『メギド72』だ。最近『ダンジョンメーカー』に力を入れていたが、私としては同じぐらい『メギド72』もお勧めで、JRPG好きには全員お勧めしたいと思っているぐらいハマっている。

RPGが嫌いでなければゲームキャストの全力の勘を信じて1回、試して欲しい。私にとって『メギド72』は、2017年から今日までで最高の基本無料RPGなのだ。

『メギド72』は、魔界から追い出された悪魔を率いるソロモン王の力を使い、天界と悪魔の戦いの間で苦しめられている人間界を救うRPGなのだが、この下の部分を見てゲーム内容が気になったときに過去に書いた紹介記事を見て欲しい。

この先は、ひたすら『メギド72』を推すだけの文章を書く。

最初に、『メギド72』を開発したメディアビジョンは、プレイステーションでRPG『ワイルドアームズ』シリーズをヒットさせた歴戦の強者であることを強調したい。

スマホでもゲーム機RPGの開発精神を忘れておらず、『ケイオスリングス』では最高に盛り上がるストーリーを見せてくれたし、2014年に出た『ケイオスリングス3』にいたっては戦闘も物語も面白い奇跡的なゲームに仕上がっていた。これはいまだにスマホJRPGの頂点だと思っている。これだけで、やる理由になる。

▲ケイオスリングス3。独特の鮮やかな色使いは今も美しい。

しかし、『メギド72』が出たときにゲームキャストは長期休暇に入っていて、ゲームをぜんぜん遊べていなかった。そして休暇明けに取りこぼしたゲームを探すため、読者に面白かったスマホゲーム推薦のお願いをし、結果を見てみると読者推薦の30%が『メギド72』。

休み中に放置していたメールボックスには『メギド72』を紹介依頼のメールが3通もきていて、1通はプレスリリース風にして『メギド72』の良さをプレゼンする内容だった。

メディア業界の方なら分かると思うが、プレスリリース送り先をプレイヤーが調べて、勝手にプレスリリース風のプレゼンをするなんてありえない。異常だ。

『メギド72』はプレイヤーに愛されすぎている。

あまりに投票が多かったので、いたずらの可能性も考えつつ調べて見ると……なんと『メギド72』の宣伝が下手すぎて、遊んでいるプレイヤー側が危機感を覚えて宣伝していることが判明した。

多くのプレイヤーが「『メギド72』は宣伝費まで開発費に使って宣伝できない」と語っており、真偽は分からないが、そうとれる発言があったのだという。実際、ゲームキャストは無料ゲームアフィリエイトの一覧に『メギド72』が載っているのを1度も見たことがないから、多少の信憑性もある。

唯一記録に残るわかる大きな宣伝は、リリース時の「モデルを使って渋谷駅ホームに実写ポスターを出す」だけだ。

……今になって思うと、『メギド72』はハイクオリティな3Dキャラやゲームの面白さが魅力なので、明らかに「コレジャナイ」宣伝である。

ダメじゃ、実写と相性が悪すぎるんじゃ！（ゲンコラ風に）

という感じで、あまりに宣伝下手・宣伝予算がないのをプレイヤーが心配して、Twitterなどで常時布教活動を続けている状況だった。

通常なら異常事態の臨時メンテですら「サーバーが落ちたということは、人が増えたからめでたい！」とプレイヤーが喜ぶ始末。いろいろな意味ですごい。

ともあれ、読者投票結果に不正が無かったことがわかったので遊んでみると……確かに『メギド72』は面白かった。

まず、バトルシステムが無茶苦茶に面白い。

その上でどのキャラクターも最強の★6まで育つし、組み合わせ次第で使える“ゴミキャラなし”の設計で、育成も楽しい。ハマった。だから、1ヶ月のプレイの後、最初の紹介記事を書いた。

（バトルが楽しい、だから育成も楽しいRPG『メギド72』）

▲バトルが楽しいので、スタミナがたまるのが待ち遠しい。

で、先の紹介ではバトルに焦点を置いたので書かなかったが、ストーリーも良かった。

王道の熱い展開があるだけでなく、主人公が常識人で行動に納得できるし、暴走するときはそこにいたる心の動きの理由も納得できる。『チェインクロニクル』が軍記物、『FGO』が伝奇物の良作だとしたら、『メギド72』は前者2つにはちょっと劣るけども少年の成長を描く王道JRPG的な良作だったのだ。

▲主人公は常識もあるし、やるときはやる熱血。

それを支える他のキャラクターの魅力も素晴らしい。

すごく分かりやすいところでは、クオリティの高い3Dモデル（加えて、動きは3D-RPGの中でも最高に力が入っている）もあるし、全員悪魔という設定なので、必殺技を使用して魔界での姿に戻るときの意外性にハマった。

美女の背中が割れて怪物が出てきたり、ショタな少年が筋骨隆々のミノタウロスになったり、そのギャップがたまらない。

▲キャラの技集。動画を見れば言っていることはわかるはず。

さらに、メインストーリーだけでなく、個別のキャラクターの描写も良かった。

最近のRPGでは主人公がヒロイン皆に好かれるハーレム状態が描かれることも多いが、『メギド72』の主人公はハーレム主人公ではないし、キャラクター個別ストーリーでは関連する他のキャラクターとの関係性、現在に至るまでの物語などが描かれる。

それぞれバックボーンや目的を持って存在していて、自我を感じる。男女平等に魅力的だし、オッサンもクズ野郎もそれぞれに魅力があった。

▲脳天気な話もあれば、かっこいい話もある。男女平等に扱われているのも良し。

おかげで、私はすっかり『メギド72』の世界が好きになってしまった。システムの面白さからゲームに入ったが、一部のキャラクターは（あまりキャラクターでゲームをしないのに）本当に好きになってしまった。

みんな、少年少女（おっさん、姉御も）ごつい悪魔に変身するメギド72をやろう pic.twitter.com/26ObPZyXA2
— ゲームキャスト@メギド72 (@gamecast_blog) 2018年5月29日

▲個人的に動きの魅力を凝縮した動画。キャラが可愛いとか本気で思うことは少ないけど、初期に仲間になるシャックス（アヒル）はほんと好き。

基本無料RPGでは好きなキャラクターがいても、そのキャラクターが弱いと使えないこともある。

だが、『メギド72』には先ほど書いたように全てのキャラに強みがあって、好きなキャラクターを使い続けていれば、それなり以上に強くなる。

基本無料RPGなのに物語を楽しんで、好きなキャラができて、そのキャラを手に入れたら当たり前にパーティーに組み込んで遊べるのだ。

▲一般人を目指す悪魔（左）と、悪は絶対殺す筋肉シスター（右）。物語で好きになったキャラクターを楽しく使えるのは嬉しい。

物語が軌道に乗る前の序盤だけ退屈さはあったが、バトルのシステムを理解してキャラクターの組み合わせを考えるようになるともうハマるし、第3章あたりになると物語もぎゅんぎゅん回転し始める。

『メギド72』は古きプレイステーション時代を思い出す堅実な作りで、とても楽しかった。

2017年の基本無料RPGでは『アナザーエデン』がスーパーファミコンのRPGを思い出す作りで話題になったが、こちらは『幻想水滸伝』とか『ワイルドアームズ』とか、王道のようでこっそり癖が強い古きPS時代の人気RPGの味でこれまた良い（あとはもう好みだと思う）。

なので、勧めるべきときがきたら『メギド72』を全力で推そうと思って今日までプレイしてきた。

なお、これはプレイして1ヶ月目の話しで、今はさらに3ヶ月続けてプレイしてもう1つ言えることがある。

プロデューサーレターで定期的にアップデート方針、今のゲームの状況や運営の認識を伝えてくれて、運営も信頼感が高い。

例えば、私は『メギド72』が1人で遊んでいるだけで面白いとは思っていたが、試験中の対戦システムには不安を感じていた。だが、対戦について運営が感じている難点などを細かく説明し、解消しようという方向で説明してくれたので、今は安心して遊べている。

修正点も意図をきっちり説明してくれるので、運営と付き合うべきかそこで考えられる。この透明性の高さは素晴らしいし、満足している。

いいことばかり書いてしまったが、完全無欠ではない。少し触れたように面白くなるまで時間がかかるし、進めすぎると（多分3ヶ月以上かかるが）ストーリーが尽きて次のアップデートまでやることがなくなる。『ダンジョンメーカー』と同じぐらい気合いを入れて文章を書いているけど、少し複雑なシステムを理解して育成を楽しむ必要があるから、好みはより分かれると思う。

だが、

・『ワイルドアームズ』や『ケイオスリングス』のメディアビジョン製作

・バトルが楽しくて、育成が楽しい

・FGOほどじゃないけどストーリーは楽しいし、王道

・キャラクターは魅力的で、特に動きに気合いが入っている

・運営も情報開示していて良い

上のキーワードで引っかかるところがあれば、試して欲しい。

なお、そこまでお勧めのゲームを今日までプッシュしてこなかったのは、始めるなら最高のタイミングで遊んでもらいたいからで、この記事を公開しているということは今日が「勧めるべきとき」ということ。

『メギド72』には、今始めるべき理由が3つある。

1つめは、月末には“激サバト”というイベントが開かれ、ガチャからキャラクターが排出される確率が2倍の10%に上昇すること。しかも、外れるたびキャラクター獲得率は上昇し、10連ガチャ3回引くとキャラクター確定の天井もある。リセマラがいらないゲームではあるが、好きな外見のキャラが出るまでやりたい人はいるだろうし、リセマラに最適な日が控えている前日（5月30日）に告知した。

※追記、最初はメギド確定ガチャでリセマラの方が効率良いとのこと。詫び石で回していたので気づきませんでした…。