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海外の日本通によるゲーム、『Combo Queen』インタビュー。「ヒロインの姿はSAOのアスナ、服は不知火舞にしました」

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ドット絵、ビキニアーマーで美少女がアクションする!
『アテナ』や『ヴァリス』の流れを感じるゲーム、『Combo Queen』が Kick Starter で資金集めを行っている。
ニュースにすると同時にウェブで話題になったが、Kick Starter での資金調達はまだ道半ば。
とても気になっているゲームなので、ぜひリリースされて欲しい。

しかし、情報がないからこれ以上記事を書けない…と、会社の住所を見てみると中央区!?
『Combo Queen』は日本のインディーゲームだったのか!
ということで、まだ資金集め中の『Combo Queen』の開発者さんに日本語でインタビューしてきた。

このインタビューを見て、ゲームが気になったらぜひ Kick Starter で資金を援助して欲しい。

Combo Queenってどんなゲーム?
インタビューに入る前に、『Combo Queen』の概要を軽く説明したい。
『Combo Queen』は、女戦士「クイーン」を主人公としたバトルアクションゲーム。
開発は Tap My Game が手がけている。
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バトルでは、四角いマーカーの動きに合わせて画面をタップすると両手に持つ斧で攻撃する。
クイーンには複数のコンボがあり、コンボによってリズムも動きも異なる。
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敵の攻撃が来たら、2本指で画面をタッチしてガード。
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マーカーの動きと敵のモーションを見極めるタイミングアクションゲームになっている。
Deep Dungeon of Doom』のバトル操作を洗練し、より純粋なアクションにしたゲームになると思われる。

そして、何より目を引くのは、『Olympia Rising(公式ページへ)』の Phil Giarrussoさんが担当したドット絵。
動きに躍動感があり、アクションゲームの面白さを引き立てるいいビジュアルとアクションが出ている。


このドット絵と、80年代の日本らしさを感じる内容に心引かれて、ゲーキャスは「ちゃりーん」と寄付してしまったわけだ。

だが、まだ資金が足りない!
ということで、『Combo Queen』の宣伝をするべく、Tap My Game の代表取締役の Alexさんと、Hikaruさんにお話を伺ってきた。

Combo Queenインタビュー
Gamecast:
初めまして。まず、Top My Game についてお聞かせください。
海外の会社のような名前なのに、日本に住所がありますよね。海外の会社の日本支社なのでしょうか?

Alex:
私はアプリ開発を3〜4年やっていて、去年までは海外で音楽系のアプリを作っていましたが、開発者としてのゴールはゲームを作ることでした。
なので、ここ1〜2年でいくつかゲームを作っています。
そして、いよいよ本格的にゲームを開発することになって日本で会社を興しました。

ゲームと言えば日本だと思っています。
日本でゲームを作り、アメリカ人の感性を活かして日本でゲームを作れたら、と思って日本で会社を作ったのです。

Hikaru:
私は留学中で Alex と友だちになって、Alex から「日本でやっていきたい」と相談を受けて、ベンチャーで起業した仲間です。
まさか、友だちから上司と部下になるとは思っていませんでした(笑)

元々、Alex 自身がゲーマーで、『マリオRPG』とか『ストリートファイター』とか、日本のゲームをメインに遊んでいたんです。
好きなゲームが日本産だったので、日本と言えばゲームと思ったのだと思います。

Gamecast:
Kickstarterのストレッチ目標に追加衣装でセーラー服があって、「海外のゲームなのにやけに日本的だな?」と思ったら、そういうことだったんですね。
Kickstarter は海外の資金調達サイトですが、海外でもセーラー服は引きになるのでしょうか?

Alex:
追加の衣装は「そういう系」にしようと思いまして。
結局、みんな「そういう系」が好きなので(笑)
海外では、アジアでとくに好まれていると思います。

Gamecast:
日本的ではないけども、ドット絵も素晴らしいですね。
あのドット絵で、クイーンの動きを見るのが楽しみです。
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▲ドット絵。見た目も動きも良い。

Alex:
ピクセルアートを作っているアーティストのフェルも日本のゲームが好きで。
(海外の制作者なのに)みんな日本文化に影響を受けてつくっているので、それが面白いなと思っていますね。

Gamecast:
なるほど。だから日本人にもピンとくる絵なんですね。
ところで、クイーンですけど、ビキニアーマーのアニメ調の女の子で日本を意識したキャラクターに見えますが…実際、クイーンはどうやって生まれたのでしょうか?
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▲なんだか日本的な影響を受けているように見えるクイーンのデザイン。

Alex:
最近、SAO(小説、ソードアートオンラインのこと)のアスナというキャラクターがいるんですけど、外見はそれに近い感じにして、格好はKOFの不知火舞みたいにしました。

剣で戦うヒロインが多いので、武器にトマホークを選んだんですけど。
トマホークなら軽いし、投げられるし、速いペースのゲームに合うと思いました。
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▲顔は明日菜、体は不知火舞。そしてトマホーク!

Gamecast:
クイーンですが、不知火舞というだけあって揺れていますね(笑)

Alex:
ちょっとした面白さも入れたかったんですよ。
「あ、揺れてる!」と考えながらプレイした方が楽しめるかな、と思いました。

あと、攻撃を受けたときにクイーンが「あーっ!」となっているディティールに凝っているので、ぜひ見てください。
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▲ゲーム中のクイーンの動きに注目!

Gamecast:
色々と楽しみですね!
さて、前置きが長くなりましたが、『Comb Queen』を作るに至ったきっかけを教えてください。

Alex:
今は電車などでアプリを遊んでいる人が多いので、片手でもできるようなシンプルなゲームを最初につくろうと。
それで、ワンタップで遊べるゲームを作ることになって、最初のゲームがこれ(Combo Queen)です。
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モバイル市場には、『Flappy Bird』などの低コストで作られたクローンゲームが多いと感じています。
よりデザインやゲームプレイに凝って、洗練されたゲームを、作る側が本気で作ったゲームを皆さんに提供したいなと思いました。

『Combo Queen』は、ピクセルアートが特徴なので、それを押し出して。
さらにユニークなゲームプレイをつけて、今あるゲームよりも、もう少し凝った新しいゲームにして。
それでいてシンプルな形をしておきたい、と思っています。

Gamecast:
ゲームの説明を見ると、『Deep Dungeon of Doom』に近いように感じますが、どうでしょうか?
私が昔、超ハマったゲームなのですが。

Alex:
ゲームプレイは似ていますね。
ボクが思うのは、タッチパネルでボタン操作にすると押し間違えるときがあって、とくに早く押すときにミスしやすいということです。
だから、この操作(画面のどこでもいいから指でタッチする)を考えました。
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▲ワンタップで遊べるゲーム。

Gamecast:
タイミング良くタッチするアクションなんですね。
リズムゲームのように敵の動きや攻撃がBGMが連動していたりするのでしょうか?

Alex:
リズムゲームではないですね。
四角いターゲットが絞られていくタイミングでタップするタイミングゲームです。
BGMとの連動性はないけども、ヒットした音に合わせてリズムでタップするゲームです。

Gamecast:
ああ、なるほど!なんだか見えてきました。
タイミング良くタップして敵をなぎ倒すゲーム、良いですね!
で、Kickstarter のページを見るとかなりゲームはできているようなのですが、なぜ資金調達することになったのですか?

Alex:
ベースのゲームプレイは順調にできあがっているのですけど、プロジェクトを進める資金が少なくなってきました。
サウンド、デザイナーを外部の方にお願いしているので、資金が必要になってしまったのです。
ボクは完璧主義者なので、『Combo Queen』をより完璧にしたいと思って Kickstarter で資金を募ることにしました。

Gamecast:
それにしては、$5,000 は少なくありませんか?

Alex:
ゴールの目標金額が少ないのは、『Combo Queen』に対する人々の反応を見たかったからでもあります。
『Combo Queen』というゲームに、どのぐらい興味をもってもらえるのか。

Gamecast:
マーケティング的な要素も含んでいるんですね。
私はすごくやりたいのですが…もっと資金集まれ!
で、資金が集まったら段階的にゲーム内容がパワーアップしていきますが…最初の$5,000で遊べるゲームはどんなものなのでしょうか?

Alex:
$5,000は、一番シンプルなゲームです。
クイーンがステージを走り、次々と出てくる敵と戦って、だんだん難しくなります。
たまに珍しい化け物が出てくるとか、そういう変化を考えています。
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$7,777で、そのゲームに新しいコンボが2つ加えられます。
$9,001では、特殊効果のあるコスチュームが2つ加えられます。
このコスチュームを使って、強敵に挑めるでしょう。

Gamecast:
日本から見ると、$9,001はキリが悪いように聞こえるのですが…。

Alex:
文化の違いだと思います(笑)
ボクらは9,000を超えたらキリがいいと思います。

$15,000で、「ダンジョンタワーモード」が追加されます。
これは、ダンジョンを進んでいって、一定の距離進むとショップがあって買い物ができて、ひたすらタワーを進む、と言う内容を考えています。
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▲ショップが…?

Gamecast:
ストーリーモードが$22,000で追加されますね。

Alex:
クイーンが可愛いけども、すごい頭がおかしくて「いろいろな人を殺したい」というキャラクターなんです。
彼女のキャラクター性と、なぜ、彼女がサイコになったのかを伝えたい。
とりあえずは、お楽しみと言うことで。

Gamecast:
うーん、やりたい。日本のメーカーだから日本語にも対応しているでしょうし。
ゲームは基本無料ですか、それとも有料ですか?
日本でゲームで儲けようと思うと、基本無料しかないと思いますが。

Alex:
基本的に、このゲームは有料にしようと思っていました。

元々ユーザー側だったので、課金のシステムがあまり好きではないのが2人の見解としてあります。
なので、課金をしなければ勝てないゲームは作りたくないな、という話はしていたんですよ。

アプリは有料のものと、無料のものを出します。
有料版は200円ぐらいを予定しています。無料版は広告つきで課金もあります。

Gamecast:
それはユーザーとしては嬉しいですね。

Alex:
だいたい、無料ゲームは課金がいっぱいあって、それは日本の方には楽しいかもしれないですけど。
それに対して、『Combo Queen』は200円だけで楽しめます。
チームが少人数だし、大きい会社には勝てません。
基本無料ではなく、有料のゲームを作って違う土俵で勝負したいと思っています。

Gamecast:
ありがとうございます。お話を聞いて『Combo Queen』がもっと遊びたくなりました!
最後に、ゲームキャストの読者に一言お願いします。

Alex
今、ゲームを開発し始めていて、ものすごく楽しいです。
最初は小さいゲームを作って、うまくいったら大きなゲームをどんどん作っていきたいと考えています。

これからもゲームをずっと開発したいと思っています。
『Combo Queen』をぜひ、楽しんでください。
みんなの反応まってます。


…ここまで読んだ方は、『Combo Queen』がやりたくなったのではないだろうか。
資金は11月1日まで募集している。記事が出た時点で残り約$2,500(約25万円)。我こそは

資金提供の方法、ゲームの詳しい説明はこちら→Combo Queen 日本語ページ
KickStarterのページはこちら→Combo Queen by Alex Ergas — Kickstarter

支援の方法がわからない方はKickstarterプロジェクトの支援方法 – CuriousFactory Publishingを参考にどうぞ。