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iPhoneゲーム本までの道3「表紙がマニアックになった件」

hyousi
iPhoneゲーム本までの道1「日本初のiPhoneゲーム本」
iPhoneゲーム本までの道2「ギリギリですね…事件」の続き。

まず最初に感謝。
皆さんが早期に表紙の誤植を発見してくださったお陰で、ぎりぎりで間に合って表紙は正常に!
「表紙で間違い探しゲームが楽しめてお得なんだよ!」
と言いはるつもりだったが、そんな必要はなくなったらしい。
ありがとうございました!

ということで、今回はこの表紙に決まるまでの変遷でも。

この本の企画からして「ライトユーザーも対象にする」というものだったのに、いざ決定してみるとこのとおりガンダムのパクリセリフ満載。
そしてこのゴチャゴチャ感。
ここに至るまでにはデザイナーさんの苦労があった。

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まず最初は、上のようにわかりやすいクール系の iPhone 系の本のようになるはずだった。
ところがこれだと今までの本と変わらないし、ゲーム画面をはめ込んでもインパクトがない。
そこで次に考えられたデザインが新聞記事風の壁紙の上にゲームアイコンや概説を記事のように散りばめたもの。

nytimes
ひとめでゲーム本とわかり、海外の新聞風で明るくてスタイリッシュ。
(上の写真はあくまでイメージで、実物はかなりセンスの良い感じだった。
 見せられないのが残念。)
私も見た瞬間に気に入ったし、編集さんも非常に気に入っていたのだが…。

cover
本を出す最後の最後の会議で、上の方の判断で
このタイプの表紙では他社が簡単に真似できてしまう。
 インパクトも弱い。

と、もっと他になくて、もっと独自で、ゲームの本と解るデザインへ変更。
これがなんと本を刷る1週間前の出来事だったように思う。
ということで、表紙の誤植は信じられない短期スケジュールで製作されたからで、決して出版社さんが手を抜いたわけではない。

だが、「いや、この表紙で売れるの!?」と思った。
この本をレジに持っていくのは少し恥ずかしい気がする。
ガンダムのセリフのパロディ満載だし。

そんなことを考えつつ3週間。
刷り上がって手元に届いた見本紙を周囲に見せてみると意外に好評。

「あ、なめこだ!」
「ネコアップじゃん!」

やっぱり出版業界で長くやっている方というのは独特の勘があると納得させられた。
素人があれこれ悩むことじゃなかったとわかって、今はお気に入りのデザインになっている。



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