iPhoneゲーム本までの道2「ギリギリですね…事件」
- つぶやき
- 2011年10月15日
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iPhoneゲーム本までの道1「日本初のiPhoneゲーム本」の続き。
小さいころ、駄菓子屋で親に渡される100円には宇宙が宿っていた。
5円チョコをいくつ買うか、チョコバットは入れるのか、スナック系、くじ引き系は!?
そんな無限の組み合わせがある。
今の私にとって、1500円の itunes カードは同じような存在だ。
AppStore の相場だと、5円チョコを買うかのように85円のゲームを買い漁るか、一気に『 CHAOS RINGS』で使いきってみるか。
ゲームキャストのレビューは月に1枚、1500円の itunes カードを買うような方を想定して、いい事や悪いことをあるだけ書いているつもりだ。
辛口と言われることもあるが、良いことも悪いことも書くだけだと思っている。
ということで、今回は本の文章内容について。
「お行儀よく褒めちぎったほうがいいんでしょうかね?」
という感じで編集さんに聞いたところ、
「個性がなくなってしまうので、ありのままでお願いします。
まずければ直しますし。」
と言われてとりあえず50本ほど書いてみた。
が、見返してみると…ひどい。
とてもオススメゲームの記事とは思えない。
当時の紹介記事の1例。
「◯◯を運んでバランスを取るゲーム。
ふらふらバランスを取る感覚が面白く、ちょっとやるにはかなり面白い。
古いゲームなのでかなり操作に難が残るし、見た目もいまいちだが、やっておく価値のあるアプリ。」
やっておく価値のあるアプリなのに、わざわざけなしまくっている。
よくみると文章の半分が難点を書いていてオススメなのかどうなのか全然わからない。
悩んだ末に全部書き直し、細かい難点はあまり指摘しないことにした。
基本的に載っている時点でオススメなのだ。

そして完成したのがこれ。
「紹介のタイトルは思いっきり煽ってください!」
と言われたが、ブログでも煽り系タイトルが苦手な自分にはなかなか難しかった。
自分の欠点も含めて個性を失わずに、紹介文はかけたと思う。
ゲーム紹介は褒めまくりだ。
結構自信を持ってのメーカーチェック。
「ギリギリですね…」
「思ったより辛口でした」
「これはちょっと…」
などなど、様々な反応。
基本的に文章はそのままで通してくれたが、結構いろいろ言われて正直ショックが大きかった。
自分の中ではかなり褒めているのに、世間の褒めるとギャップがかなりあるというのがわかって凹んだ。
ちなみに、記事の誤りを指摘されることはあっても、文の意味そのものに口を出してくるメーカーはなく、「なんか、健全だな」と感じた。
「ファミ通の点数を買っているんだよ!」などとたまに誰かがいっているのを聞くが、そんな雰囲気は全く感じられなかった。
まあ、こんな本の文章を変えたところで何があるというわけでもないとは思うのだが。
だが、終わってみるといつものゲームキャストカラーとはちょっと異なる本になったと思う。
そして、自分の感覚がいかに世間とズレているかというのを知って勉強になった。
が、「ギリギリですね」の何がギリギリなのかわからなかったので、何も変化はないのだった。
自分の中でギリギリじゃないので、文章を見ても何がギリギリかわからないorz
という苦労がつまった iPhone ゲーム本、10/25発売。
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もちろん多少の傾向はあるでしょうが、一人の人がダメって言っても、そのまた上の人が軽くOK出して、別の意外な部分でクレーム付いたりとかよくあるので。 相手がどう感じるかはいくら考えてもこちら側からは伺い知ることは出来ないので、ダメ出しされたら割り切って機械的に修正するだけで良いと思います。