ゲームメディアの会社は、ゲームをリリースする時代になったのか。
株式会社産経デジタルから、新たなゲームレーベル『HYPER REAL(ハイパーリアル)』の設立が発表された。
このレーベルは「日本・アジア産の個性的なインディー作品を中心に、ゲームを通して現実を盛り上げる作品を世界へ」をテーマに、ゲームを音楽、映画のようなアートやカルチャーとして再解釈する新たなブランドを目指すという。
産経デジタルはウェブのゲームメディアIGN Japanを運営しており、同メディアとレーベルはテーマ性が近い。そういった親和性を狙っているか、スタッフが共通しているか、いずれにせよメディアの強みを生かしたレーベルになると予想される。
発信する作品は以下のテーマ性をもつとのこと。
REVOLUTIONARY ― 既存概念を覆す革命的な作品
EXTREME ― 圧倒的な熱量を持つ作品
AESTHETIC ― 感性に響く美的な作品
LEADING ― 現実社会を牽引する先進的な作品
以下は、イベント展示が予定されている3本のゲーム(説明文はメーカーのもの)。
以下は、イベント展示が予定されている3本のゲーム(説明文はメーカーのもの)。
34EVERLAST (Steam 発売日未定)
「さあ目を覚まして。もうすぐすべての世界の終わりがくる」――夕日に満ちた教室、もうすぐこの世界は終わると、少女は告げる。生き残る手段はたった一つ、この世界と並行して存在する"死にぞこないの世界たち"を滅ぼすこと。
滅びゆく世界の中で二人の少女が自らの存在をかけて戦う。複雑に絡み合った並行世界、 プレイヤーの行動がすべてを動かす。最短10分で1周クリア可能な超濃縮ループ型のアクションアドベンチャー。
青十字病院 東京都支部 怪異解剖部署 (Aojuji Hospital: Tokyo Eidolic Anatomy Division) (Steam / Switch 2023年発売予定)
1999年の日本が舞台のジャパニーズホラーノベルアドベンチャー。
主人公はある出来事から謎の組織「青十字病院」に所属し、怪異が起こした凄惨な事件に関わっていくことになる。地獄の窯からあふれ出る不安、都市伝説が起こす事件、民俗学と血の呪い――事件の遺体を「解剖」して捜査を行い、真相を解き明かせ。
Dome-King Cabbage (Steam 発売日未定)
モンスター育成RPGの世界を舞台とした、シュールでサイケデリックなビジュアルノベル。現実の世界がRPGのように見えてしまう主人公マッシュは、「ドームキング」という謎めいた称号を目指して 「クズアイランド」での面接に挑む。クレイアニメのようなビジュアルと、スタイリッシュでチルなビート、色彩豊かなストーリーが融合した、見たこともないようなゲーム体験。
KADOKAWA の一部であるゲームメディアのファミ通、ゲームパブリッシャー PLAYISM を運営する Active Gaming Media が Automaton を運営していることは有名だが、近年では Game Spark を擁するイードは『ウィザードリィ外伝 五つの試練』を、電ファミニコゲーマーのマレは『Project Cold』など、近年ゲームを発表することが増えている。