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セガハード約20年の戦いを記す『セガハード戦記』が7月3日発売。著者はセガが好きすぎるセガ社員、別名を「異世界に行かなかったおじさん」の奥成洋輔さん

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約20年に渡るセガハードの戦いの歴史を、セガが好きすぎるセガ社員が記す。
ニンテンドー3DS『セガ3D復刻プロジェクト』プロデューサー、『メガドライブミニ』のタイトル選定を務めた名物セガ社員の奥成洋輔さんより、セガハードの歴史を記した本『セガハード戦記』が7月3日に発売されることが発表された。
Amazonのキャッチコピーも「セガが好きすぎるセガ社員」、「異世界に行かなかったおじさんが語る!」と盛りまくりだが、作者のプロフィールを考えれば妥当なラインと言えよう。

本書はセガの家庭用ゲーム機の誕生から終焉までの戦いの歴史を追った本。
任天堂がファミリーコンピュータを発売したのと同じ日に誕生したセガ初の家庭用ゲーム機SG-1000に始まり、セガ・マークⅢ、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストと約20年間のセガハード挑戦の歴史を追う。

目次は以下となる。

序章 セガハード前史(1970年代~)
『スペースインベーダー』から始まったビデオゲームブーム
子供たちが熱狂した「電子ゲーム」
家庭用ゲーム機とホビーパソコン
1983年、ファミコンとSG-1000が登場

第1章 SG-1000(1983年~)
・日本のゲーム史に大きな影響を与えた「コレコビジョン」
・急遽発売されることになったSG-1000
・ファミコンに次ぐ2番手のポジションを獲得
・家庭用ハード事業を本格化

第2章 セガ・マークⅢ(1985年~)
・ファミコンに参入?
・ファミコンの性能を上回る「セガ・マークⅢ」
・メガカートリッジで巻き返しを図る

第2.5章 ゲーム雑誌(1980年代)
・ゲーム専門誌『Beep』
・ファミコン専門誌と攻略本ブーム
・セガに寄り添い続ける『Beep』

第3章 マスターシステム(1986年~)
・1986年、「セガ・マークⅢ」を海外へ
・欧州では家庭用ゲーム機のシェアNo.1を獲得
・日本でもセガ・マークⅢはマスターシステムに

第4章 メガドライブ(1988年~)
・セガの攻勢を支えた「システム16(A
B)」
・1988年、メガドライブが発売
・さまざまなハードで遊べたセガのゲーム
・最初の大型タイトル『ファンタシースターⅡ』
・人気に火をつけるはずだった『テトリス』の発売中止
・『大魔界村』を皮切りにヒット作が続々登場
・海外でGENESISを発売
・シャイニングシリーズの誕生とRPG
・セガの看板タイトル『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
・CD-ROMを巡る「メガCD」と「PCエンジンDuo」の戦い
・1992年、メガドライブの主戦場はアメリカへ
・3Dブームの始まり『バーチャレーシング』
・1993年、熾烈を極めるシェア争い
・海外では拡大が続く一方、日本では雌雄が決する
・次世代機の先陣を切った「3DO」
・時代は3Dポリゴンゲームへ

第5章 ゲームギア(1990年~)
・ゲームボーイが空前の大ヒットを記録
・画面のカラー化で差別化を図ったゲームギア
・最終的に1000万台を売り上げる

第6章 セガサターン(1994年~)
・次世代ゲーム機戦争、開戦前夜
・プレイステーションが与えた衝撃
・1994年の年末商戦、「次世代ゲーム機戦争」第1ラウンド
・ソニーとセガ、それぞれが業界に起こした変革
・1995年の第2ラウンドはセガサターンが勝利
・「ファイナルファンタジーⅦ、始動」
・充実した1996年のセガサターンラインナップ
・国内合計500万台を売り上げるプレイステーション
・『ドラゴンクエストⅦ』とセガバンダイ
・伸びるプレイステーション、失速するセガサターン
・継続が困難となるセガサターン
・セガサターンからドリームキャストへ

第7章 ドリームキャスト(1998年~)
・夢を伝えるために総力戦へ
・インターネット標準対応への挑戦
・発売開始とプレイステーション2の影
・意欲的な新作が続くが……
・届かない目標200万台
・プレイステーション2とDVD
・待望のオンラインRPG登場
・家庭用ハード事業からの撤退を発表
・「創造は生命」を体現したハード

第8章 その後(2002年~)
・拡大の一途をたどるビデオゲーム市場
・20年ぶりの家庭用ハード発売

奥成さんのTwitterによると、「ミライのアイデア」で5回x2に渡って書いた連載コラムがベースだが、全ハード分追加書き下ろし+連載分もかなり書き直したとのこと。
セガの名機 メガドライブの軌跡 | ミライのアイデア

近年、とんでもゲーム歴史本『ゲームの歴史』が話題になったが、こちらはミライのアイデア連載時点からセガマニア、業界人も含めて内容に定評のあるもの。
ゲームの歴史に興味がある方は、予約して待っておくといいだろう。

関連リンク:
セガハード戦記 (Amazon 1,980円)