サービス終了したゲームが蘇るケースは増えているが、バンダイナムコゲームスの『テイルズオブクレストリア』は、コミックという形で復活を果たした珍しいケースだ。
ゲーム版と同じ熊谷純さんがシナリオ担当し、元シナリオを改変した形で、物語が最初の章からコミカライズされ、人気が続けばゲームで描かれなかったラストまで描かれるという、今回もまたある意味の運営型。
そんなコミック版『テイルズオブクレストリア』の1巻が無事に発売され(今連載が続いているので、2巻までは行けるのだろう)、制作者によるオンライントークイベントが本日1月19日20時より行われることが告知された。
場所はTwitter Space、参加者はシナリオ工房月光の重馬さん、熊谷さん、さらにコミカライズ担当の綾杉つばきさんが参加する。
質問はマシュマロで受け付けし、それに回答するようだ。
「テイルズ オブ クレストリア 咎我人の罪歌」①巻が1/17発売です。
— シゲタ / 少年マガジンエッジ (@shigetayuu) January 15, 2023
1/19(木)20時より、シナリオ工房 月光の重馬さん、熊谷さんとスペースをやります。満を持して綾杉つばき先生もいらっしゃいます!
ご質問やご感想など、ぜひマシュマロにお寄せください!#クレストリアhttps://t.co/8aVqZUKfQQ
ちなみに、筆者は『テイルズ オブ クレストリア』の原作をプレイしていて、内容には結構期待している。
本作の舞台はファンタジー世界だが、Twitterの闇を切り取ったような地獄SNSが普及している。
住人にはビジョンオーブという映像記録装置が普及しており、撮影された映像は世界各地にある巨大なスクリーン“ビジョンセントラル”に転映され、それを一般の人々が日常的に見る。
そして、その映像に映っているものが悪人であると思えば“制裁の祈り”を捧げることができ、祈りが一定以上に達すると悪人認定された人物は世界から消されてしまうのだ。
つまり、社会の至るところにカメラが設置されていて、「あ、こいつ悪いヤツだな」と思われると「いいね!」ならぬ「わるいね!」が集まり、死刑執行という社会。
ビジョンオーブで映す映像は各所有者の判断にゆだねられるため、殺人現場にたまたま居合わせた人間を映して「こいつ殺人したともいまーす」と転映し、映像を見た人が「わるいね!」と思えば即死刑執行。
真偽や一時ソースを当たらずに裁きが下される様子に、一部では『テイルズ オブ ツイッタランド』などと言われていたちょっと過激な作品である。
ゲームが終わってもまた人気商売で、死んでしまうと完結できない……チート能力を持たないで異世界転生したような、そんな大変さ。
そして、継続のため制作側がイベントで盛り上げるというのもなんだか運営ゲームチックで『テイルズオブクレストリア』には似合っているようにも思う。
気になる方は、上記のアカウント(https://twitter.com/shigetayuu)をフォローして待っておこう。
そして、トーク内容を楽しみたければ単行本を買って読んでおくといいだろう。
関連リンク:
テイルズ オブ クレストリア 咎我人の罪歌(Amazon / DLsite)