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ディライトワークスのゲーム事業を承継した新会社をアニプレックスが子会社化予定。『FGO』の開発チームなどは子会社へ

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『Fate/Grand Order(FGO)』を開発するディライトワークスがゲーム事業を継承した新会社を作り、その新会社はアニプレックス傘下に入ることとなった。
ディライトワークスは、同社のゲーム事業を会社分割により承継した新会社(名称は後日発表予定)に継承し、その後に新会社の全株式をアニプレックスに譲渡する契約を締結したことを発表した。
取引の完了は、会社分割の有効な成立、関係当局の承認および許可の取得等を条件とし、来春に予定されている。

ディライトワークスは、2020年で12億、2021年で44億の利益を上げており、資金面で見るとゲーム会社のなかでも潤沢と想像される。
しかし、セガと共同で開発を担当した『サクラ革命』は大きく失敗し、海外とゲームを作っていくミラクルポジティブスタジオの第一弾作品『ミコノート』は提携解消となり、同時期に発表された『大人になるって痛いよね』プロジェクトも続報がなく、新規ゲームの開発においては外から見ていて厳しさが見える状況でもあった。
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▲すでに公式サイトも消えた

さて、この影響が『FGO』に及ぶかというと、プレイヤー側としてはあまり気にすることはなさそうだ。
これまで『Fate/Grand Order』製作委員会はアニプレックスと有限会社ノーツとディライトワークスの3社で構成されていたが、今後ディライトワークスがはずれ、新会社が加わる。
ゲーム事業については、『FGO』の開発チームも含めて新会社にすべて移管されて継続されるため、結果的には開発態勢・開発チームも変わらないように見える。

なお、ディライトワークスCOOの小野義徳さんは今回の件について以下のようにコメントしている。
この取引の完了によって、今後新たなるゲーム創りへのチャレンジの機会が増え、これまでにない感動と興奮を届けることができるようになると確信しています。
ディライトワークスの企業理念である「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という想いとともに、これからも世界中の人々に向けて幸せを届けたいと思っています。
私たちといま感動を創造しているクリエイターの皆さん、これから新たに出会うことになるクリエイターの皆さんたちとともに、新しいフロンティアへ出航できることに対して大きな希望と夢を膨らませています。
現在、ディライトワークス開発というだけでネットでは悪評が立つ勢いなので、もしかしたら新会社になることで名前が変わり、新作が作りやすくなっていいことしかないかもしれない。
いずれにせよ、『FGO』で稼いだ金から面白いゲームが出てくることを期待したい。

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