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2020年に出たApple Arcade新作、おすすめ10選。ド定番から、ファンが「Apple Arcadeをやめて多くのプラットフォームで遊ばれてほしい」と語る人気作まで

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完全独占から、スマホ独占まで、さまざまなゲームが月額600円で遊び放題の Apple Arcade。
iPhone などを購入すると無料で3ヶ月分の体験がついてくるから、加入している方も多いのではないだろうか。
ゲームが多すぎて、どれを遊べば良いかわからない。
2019年に加入してしてそれっきり、という方のために、2020年にリリースされた作品からおすすめのゲームを10本選出してみた。
これを見て、気になったものがあれば遊んでみて欲しい。


特選
The Last Campfire (App Store Apple Arcade / Steam)

故郷への旅路の途中、主人公は心を鈍らせる不思議な土地に迷い込んでしまう。
この土地に長くいる者は、心を失う。
この土地に迷い込んでしまったり原因はわからない。
しかし、心が燃えているあいだに仲間を救い、過去に捕らわれた仲間にふたたび希望の火を灯し、ここ脱出しなければならないことだけはわかっている……。

スマホ初期に素晴らしい世界観のアドベンチャーとして人気を誇った『Lostwinds』開発スタッフが、『No Man’s Sky』で知られるHello Gamesに合流して制作したゲーム。
美しい風景、簡単なパズル、そして希望と喪失を描く物語と、定番の作りで期待をはずさない1作。

A Monster's Expedition (App Store Apple Arcade / Steam 2,050円)

モンスターを主人公として、人間の生きていた痕跡が展示される博物館をまわる探索パズルゲーム。
博物館は島で区切られたオープンワールドになっており、プレイヤーは木を切って丸太にし、丸太を転がして島と島を結ぶ橋にしていく。
基本的にはモンスターを操作して木(と丸太)を押す、倉庫番パズルに近いもの。
操作は移動だけで完結するので快適だし、進むたびに博物館の展示を見てモンスターが人間文明を考察する様子が見られるのも面白い。

謎解きゲームはひたすら難しくなり続けるが、詰まったらオープンワールドの別の場所を探して移動する逃げ道が用意されており、ガチパズルの厳しさをオープンワールドが緩和する作りも見事。
Steam では、かの『Baba is you』とセットで「マスターピースバンドル」として売られるぐらい良くできている。

おすすめ
Mutazione (Mutazione Apple Arcade / Steam 2,050円)

隕石が直撃して住人が奇妙なミュータントに変化し、ミュータント化伝染を恐れる人類から見放された島、Mutazioneを舞台としたアドベンチャー。
プレイヤーは15歳の少女カイとなって危篤状態の祖父を看病するために島に向かう。
文明から見捨てられつつある廃墟と神秘性が同居する島の映像を楽しみつつ、ゆったりとした時間が流れる島を見て回ると、自分がそこにいるかのような没入感が得られる。

また、物語として文明から切り離されて生きるミュータントたちが閉鎖的な社会、悩みと向き合って解決に向けていくのだが、祖父のことを除いて悩みを解決するのはあくまで島の人々。
「第三者として島の人々を見ている」感覚が妙にリアルで、実際に島で不思議な体験をしているかのよう。
終わる頃には見知らぬ島に1週間旅行して、帰ってきたような喪失感があった。

バター・ロワイヤル (App Store Apple Arcade)

36人のプレイヤーが同じフィールドに舞い降り、最後の1人になるまで戦うバトルロワイアル・シューティング。
移動に使用するバーチャルスティックと射撃方向を決めるスティックの2スティック操作で、『ブロスタ』の操作・視点で『PUBG』型バトルロワイヤルゲームを遊ぶ感じ。
お手軽に遊べて、それなりに緊張感があって楽しい。
単純なGame Centerマッチングではないためか、Apple Arcade独占でも珍しく人気のオンラインゲーム。

ただ、ストアを見ると「Apple ArcadeでこれしかやらないのでApple Arcadeから抜けて欲しい」という感じのレビューを見て悲しみを感じる。
Apple Arcadeに課金していればプレミアムパスや衣装が、600円でもらえるような仕組みなので許してあげて……。
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スラッシュクエスト (App Store Apple Arcade)

なんでもスパスパ切ってしまうしゃべる大剣に振り回されながら(2重の意味で!)、持ち主を探す冒険に出かけるステージクリア型のアクションゲーム。
右回転と左回転ボタンで剣をぐるぐる振り回し、前進ボタンで前に進む独特の操作を採用。
左右に回転しながらふらふらと歩きつつ、偶然に剣が振れたものがスパスパ切れていく感じが剣に振り回されている感があって良い。
スマホで遊ぶための操作性、手堅いアクションとパズルを組み合わせた遊びの良質な Apple Arcade 独占ゲーム。

Creaks (App Store Apple Arcade / Steam 2,200円)

地震で家の中に開いた穴は、地底世界への入り口だった……!
地底に落ちた少年を待っていたのは、家具が動いて襲いかかってくる家、鳥のような住人。そして様々な怪異。
『マシナリウム』や『サモロスト』の Amanita Design 作品だが、やや独特のホラー味(と言うと大げさかもしれないが)がある。
バーチャルスティックとアクションボタンのシンプルなアクションパズルとともに地底の冒険を楽しめる。

Little Orpheus (App Store Apple Arcade)

アメリカが月へロケットを飛ばした1962年、ロシアは地底世界を探査していた……!
そして、地底探査船Little Orpheusは行方不明になり、3年後にその乗組員だけが発見された。
彼が地底で体験した荒唐無稽な冒険を体験するTV番組風アクションアドベンチャー。
アクションとしては簡単・単純だが世界観や語り口が秀逸。
パロディ満載の演出も「これ、見たことがある」って感じでよし。
『Everybody’s Gone to the Rapture』などインディで名をはせる Chinese Room による Apple Arcade 独占作品。

Beyond a Steel Sky (App Store Apple Arcade / Steam 3,600円)
「私はシステムと融合し、みんなの生活を見守り続けます」
「ジョーイ……!」
「悲しまないで、これからは私はどこにでもいるのだから」
ゲームの終わりに仲間が何か存在と融合して、世界を司るシステムが正常化してハッピーエンド。
1994年に登場したアドベンチャー『Beneath a Steel Sky』の続編であり、そんなエンディングのあとを描くゲームである。
大いなる犠牲を払って平和になって……果たして、それで何が救われたのか。
技術が発達した世界での幸福を描くSF作品。
リリース時はバグがこれでもかというほどあったが、現在は少なくなり、同時にオーディオコメンタリー機能がついてより楽しめるようになっている。


Spyder (Apple Arcade Apple Arcade)
イギリスの諜報機関によって生み出されたミニチュアロボットスパイダーを操作し、さまざまな場所に忍び込んで内部からコンピューターをハッキングしたり、極秘情報を盗んで世界の危機を救うスパイアドベンチャー。
妙に懐かしいレトロ・スパイな世界観をリアリティのあるグラフィックで提供しており、実際にプレイヤーが小さくなってスパイ活動をしているかのような気持ちになるのが良し。
セガの『アウトラン 2』の移植で技術力に定評のあるSumo Digital による Apple Arcade 独占作品。

Winding Worlds (App Store Apple Arcade)

渦巻き・円上の小さな惑星に旅立ち、画面をぐるぐる回して問題を解決していくパズルアドベンチャー。
『GNOG』などのKO-OPによる Apple Arcade 独占作品。
グルグルと世界を回すおもちゃ的な操作にのせて、子供向けだけど大人でも楽しめる心にまつわる話が展開される。

選外
Necrobarista (App Store Apple Arcade / Steam 1,980円)
“あの世”と“この世”の狭間にあり、死者が最後の24時間を過ごすカフェ
主人公のマディは、バリスタ兼ネクロマンサーとしてこのカフェのオーナーを務めていたが……ある青年がここを訪れたことをきっかけに、物語が動き始める……。
3D映像を活かしてカメラワークや文字の表示位置を自在に変更する演習が目を引き、音楽面ではTVアニメ『メイドインアビス』やゲーム『Florence』のケビン・ペンキンさんが脇を固める期待作。

気になっていたが、プレイ時に特定の場所で進めなくなり、クリアしていないので選外へ。
2020年11月11日に DLC とアップデートが入って改善されたようなので、今後また遊ぶ予定。

以上。
これで足りなければ、下記の記事もあわせて見てプレイして欲しい。